突発性発疹


症状:
 
子供が皆、一度はかかる病気である。3日間、38-39 ℃の高熱が持続した後、解熱とともに発疹が出現する。発熱は2-5日持続するが3日間が最も多い。生まれて初めての高熱の50%が突発性発疹である。児は発熱の割に機嫌よく、全経過を通じ患児の全身状態が比較的良好である。発疹は体幹に始まり急速に頚部、上肢に拡がり、顔面、下肢にも認められる。その性状は淡紅色の斑状ないし斑丘疹状で、色素沈着を残さず消失する。基本的には予後良好な疾患であるが合併症、特殊病型も報告されている。

流行時期:通年。

原因:

 ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)の初感染であることが1988年に明らかとなった。感染は健常人唾液中にも存在する病原ウイルスの飛沫感染である。したがって流行時期は特にない。近年、HHV-7 の在在が証明されると一部の突発疹が HHV-7 感染によることがわかり、HHV-6 および HHV-7 による突発疹の再罹患(二度かかり)も証明されている。

潜伏期間:約10日(8-14日)。

好発年齢:

 1〜2歳までにほとんどの小児が罹患する急性感染症で、4ヵ月から1才未満が全体の90%を占め、2ヵ月以下および2才以上の発症はまれである。

保育所と学校の管理:熱のある特だけ休む。

合併症

[1]:熱性けいれん
 2割程度の児に併発するが、両親のどちらかに既往のあることが多い。易刺激性、大泉門膨隆などの神経症状も他のウィルス性の発熱疾患にくらべて多い。
[2]:脳炎、脳症がまれにある。
[3]:下痢は一過性だが、かなり多い。
[4]:一過性の肝炎をまれに認める。

治療:

 生後初めての高熱であることが多く、両親の不安は大きい。尿路感染症、急性中耳炎、髄膜炎、敗血症などを鑑別できれば、対症療法で十分である。