

Auto Motor und Sportは1992年から独自にチャイルドシートの安全性試験を行ってきた。その結果、前面衝突試験では1999年第11巻では体重15〜25kg(4〜6才)用の10個のうち2個が、2000年第4巻では体重13kgまでの8個のうち5個が「推奨できる」結果であった。
しかし、2001年のドイツの都市部の自動車事故の三分の一は側面衝突と高頻度であるため、今回は前向き装着のグループ1の7社の最新のチャイルドシート(9kgから18kg,
9カ月から4才相当用)に正面衝突試験以外に初めて側面衝突試験を行った。衝突のデーター測定方法は搭載されたダミー以外には根本的に以前と変わっていない。今回使われたダミーは前回の物よりも人間に近いように細部が修正されている。
今回の試験では「推奨できる」の称号を与えられる商品は一つもなく、酔いを醒ますような結果であった。
前面衝突試験:
前回と同じ方法(チャイルドシートの安全性テストを参照)であるが、ダミーはHybrid 3シリーズを使用した。衝突の際の減速度は33
g(重力の33倍)で、衝突試験の経験から引きだされた大変高いが、同時に現実に近い数値である。
側面衝突試験:
ドイツ連邦道路行政機関(BASt)に依託されてベルリン工科大学の車両専門部門が開発した実験方法で行った(右図)。
Q-3ダミーが使われ、チャイルドシートは進行方向に横向きに車台(VWゴルフ4シリーズ)に搭載され、一枚の扉板が実車のドアと同じようにヒンジで吊るされ、内装されていた。車台は23km/hで障害物に衝突し、減速度は14
gであった。この試験では扉板がチャイルドシートの方向に250mm圧迫され、側面衝突の際の車体の変形を表現した。
測定限界値:
衝突試験で測定された頭部傷害度(head injury
criterion=HIC)、頭部加速度、首にかかる力、胸部加速度、頭部の前方への突出度測定値の項目の下の数字は制限値(許容限度値)を示す。前回(1999年)と同じ数値であり、負傷危険度を 青=低い、黄=中程度、赤=高度で示す。
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高速度カメラ撮影:
測定値の他にダミーの頭が激突の際、シートから側方に投げ出されるかどうかが特に評価された。頭部がシートから振り出されれば測定値がいかに低くとも落第である。何故ならば頭蓋骨破裂に至る重度の負傷が致命傷となるからである。
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判定 |
負傷危険度 | 測定値 :HIC=頭部傷害度, 1g=9.81m/s2、 N=ニュートン | |||||||
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| HIC | 頭部加速度 | 首にかかる力 | 胸部加速度 | 頭部突出度 | ||||||
| 頭 | 頚 | 胸 | < 825 | < 80g |
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< 55g | < 55cm | |||
| Concord
Fixmax コンコード・フィックスマックス |
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低 | 低 | 低 | 581 | 64.4 | 1900 | 53.7 |
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| Maxi
Cosi Priori マキシコージ・プリオーリ |
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中 | 中 | 低 | 965 | 78.0 | 2100 | 43.0 |
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| VW Isofix
Duo VW イソフィックス・デュオ |
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中 | 中 | 低 | 805 | 80.8 | 2200 | 42.0 |
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| bebe
confort Hipsos ベベコンフォート・ヒプゾス |
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中 | 中 | 中 | 861 | 72.6 | 2200 | 58.2 |
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| Kiddy
Life キデイ ライフ |
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中 | 高 | 高 | 988 | 74.8 | 3200 | 60.9 |
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| Recaro
Start レカロ・スタート |
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中 | 低 | 高 | 922 | 66.2 | 1900 | 66.2 |
側面衝突で頭部がシート外へ逸脱 |
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| Roemer
Lord レマー・ロード |
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低 | 中 | 高 | 778 | 70.6 | 2400 | 70.6 |
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Recaro Start(レカロ・スタート)には災難であった。他の多くの評判の良い製品と同じように、世間で良く評価されているシートは落第した。明らかに例えば背もたれの閂(かんぬき)を変更するなどのモデル改良の時期であったかも知れない。すなわち、このような背もたれは衝突の際にパタンと前方へたたまれ、ダミーをベルトに押しつける。結果は胸部に対する高い負荷である。
新開発のKiddy Life(キデイ・ライフ)とRoemer社のエントリーモデルであるRoemer Lord(レマー・ロード)も鳴り物入りで落第した。Maxi Cosi Priori(マキシコージ・プリオーリ)と VW Isofix Duo(イソフィックス・デュオ)も同じように期待を下回った。しかし、正面衝突ではさほどの被害を受けずに済んだ。それにも係わらず開発者達はもう一度、それもなるべく早く改良に着手しなければならない。
Concord Fixmax(コンコード・フィックスマックス)だけが納得のゆくものであった。側面衝突試験の結果は他の全てのテストされたチャイルドシートのように改良の必要があるため、Concord
にシャンペンの栓を開けるには早すぎることを示している。何故ならば, 2001年の都市部の事故の三分の一は側面衝突であったように高頻度であるのに側面衝突はこれまで明らかに殆ど注目されなかったからである。速度は低くとも測定値は正面衝突と同じように高い。すなわち側面衝突では保護にあたるトランクやエンジンルームのような衝撃吸収部分が無いからである。
少なくとも試験されたシートの内、五つが基本的に頭部を保護した。しかし、側面衝突のために作られたMaxi Cosiでさえ他の4製品よりも良い成果を挙げたわけではなかった。Recaro はずっしりした側面保護の外観もかかわらず落第し、bebe confort Hipsos(ベベ・コンフォート・ヒプゾス)も同様であった。全てのシートは側面衝突での胸郭に対する部分的にも高い負荷を低めるためにより早く内装されるべきである。

当然のことながら、今回の試験でも全てのシートは衝突試験のために制作者の準則に従って装着された。残念ながら日常では正しい装着は例外的である。事実、全ての交通事故で負傷した子供達の58%がチャイルドシートに座っていた。悲しむべきことにチャイルドシートで重症、あるいは死亡した子供達の大部分は両親が誤って着装したものである。全てのチャイルドシートのうち60%以上が正しく装着されていず、その子供を守る潜在能力の大部分は使われずに終わっている。
しばしば、子供はすでに破損したか、もはや有効性のない安全基準(ECE R44/03、シートに記載しなければならない)のチャイルドシートに座っている。この子供たちは事故の際に過度に負傷する潜在的危険の中にいる。
しばしば子供たちはチャイルドシートから飛び出す。特に多いのは子供とチャイルドシートが一緒にシートベルトで固定されているときである。この付加的危険度を減らすためにはチャイルドシート製作者と自動車メーカーが不十分に拘束されている子供たちの数を減らすよう共に改良すべきである。後席に12番目のエアバッグを開発するよりはるかに少ないコストで可能である。
が10年前から行ってきた衝突試験の結果はチャイルドシートの購入の際、一つの根拠にすぎない。
何故ならば最上のシートでも指示書の通りに搭載されなければ役に立たないからである。搭載する車でチャイルドシートを購入に出かけるべきであり、店で取り付け方法を尋ねることが不可欠である。ベルトを通すことと装着機構が単純な取り付けを難しくしている。多くの説明書が(光を闇に持ってくることに)適合していない。従って簡単に取り付けられるチャイルドシートが贔屓されるのは当然である。子供用品専門店には取り付けを指導できる専門家がいるが、建築用品のスーパーマーケットにはいない。
自分で取り付けできるようになれば、両親や伯母、伯父、知りあいに教えるべきである。子供たちが一定の年令に達したら、彼らのチャイルドシートについての意見を聞くことが有意義である。チャイルドシートが彼らに受け入れられた場合にのみ、更に長期間反対されずに装着できる。
中古のチャイルドシートには一つだけヒントがある。直接の知りあいから事故歴のないものを譲り受けること。
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