小児ストロフルス


 

 小児ストロフルスとは生後数か月から1〜2才までの小児に特有な、主として夏期に多く発症する急性の丘疹性蕁麻疹(痒疹型反応)です。蚊、ノミ、ダニなど昆虫抗原に対する皮内反応の陽性率が高いことから、原因は虫刺されによる過敏症とされています。かゆみのため不機嫌、不眠、食欲不振となることがあります。

症状は
1. 蕁麻疹様の膨疹が生じた後に、中心が水っぽい漿液性丘疹が出現する。
2. 四肢の露出部や躯幹に散発性に見られる。互いに癒合することはない。
3. かゆみが甚だしく、掻爬(ひっかく)の結果新しい皮疹が誘発される。
4. 水疱、膿疱となることもある。 
5. 2〜10日で色素沈着を残して治癒する。ほとんどの場合、色素沈着は目立たなくなる。
6. 小児期以降では同じような痒疹型反応が生じても、掻爬の結果、表皮が増殖してイボ状となる(固定蕁麻疹、後述)。

治療は
1. 抗ヒスタミン剤、あるいは抗アレルギー剤の経口投与。ステロイド外用剤、特に抗生物質入りのステロイド外用剤の塗布。
2. 二次性細菌感染予防のため、抗生物質内服。
3 新たな虫刺の予防。


固定蕁麻疹:

虫刺されの特別な痒疹型反応であり、学童から青少年に多い。

症状は
1.下腿に好発し、痒疹性丘疹で始まり次第に硬い丘疹がイボ状となる。
2.時に直径数cmとなり、かゆみが激しい。
3.秋から発生し、数年にわたって続き、治癒後も瘢痕、色素沈着、あるいは色素脱出を残す。