発熱と熱さまし座薬の使い方


次のような状況では体温が上がります。
1. 細菌やウィルスなどの外敵が体に侵入したとき。
2. 白血病などの腫瘍が発生したとき。
3. たとえば膠原病など、何らかの炎症があるとき。
 このような状況下では体の免疫システムが働き、マクロファージ、顆粒球、好中球など免疫を担当する細胞(免疫とアレルギーの項参照)から内因性発熱物質が放出されます。内因性発熱物質としてはサイトカイン、インターフェロン、腫瘍細胞壊死因子などがあります。内因性発熱物質は脳の体温調節中枢のある視床下部周辺の神経細胞を刺激してプロスタグランジンEを産生します。プロスタグランジンEの産生量に応じて体温調節中枢の設定温度が上昇し、発熱します。日常の発熱の原因の大部分は1.の感染症です。

発熱の影響
1. 良い影響・・・免疫系の細胞は38〜40℃で最も威力を発揮し、侵入した細菌やウィルスなどの外敵を除去できます。またウィルスは高温に弱く、増殖を停止します(たとえば水痘ウィルス)。
2. 悪い影響・・・熱性けいれん、体力消耗、高熱譫妄(せんもう)。

対処法:
 上に述べたように発熱は体が侵入した細菌やウィルスなどの外敵と戦っているしるしです。体温を上げて侵入した外敵を滅ぼそうとしているのです。したがって熱を強引に下げる必要はなく、頭を冷やしてあげると一時的にでも楽になって眠れ、体力の低下をある程度ふせげます。
 しかし熱が38℃以上あり、下に示す状態のときは、診察をすみやかに受けるか、座薬あるいは頓服(とんぷく、飲む熱さまし)で熱を下げたほうが良いでしょう。

元気がない     けいれん    不機嫌     食欲がない    嘔吐する ぐったりする   39.5℃以上の熱

座薬の入れかた:

 座薬のカバーを外し、何分の一を使って下さいと指示がある場合は右のように切ってください。オリーブ油などを塗るとすべりが良くなり、痛がりません。仰向けのほうが入りやすい。

 入れた座薬が直後に肛門から出たときは、すぐに入れ直して下さい。
5分以上たって肛門から出たときは、2時間様子をみて、解熱していなければ入れ直しをして構いません。

 熱が高いときには食欲はありませんが、解熱した時になるべく水分を多く摂取するように心掛けましょう。また水枕や氷嚢で後頭部や腋の下を冷やして下さい。