更新日 2004/08/08

奥能登の紹介


こぼれ話
須須神社の鳥居

寄進人の住所に注目してみました。「札幌市」の文字があります。能登半島の先端の街である珠洲市と、北海道最大の街である札幌市、普通はちょっと結びつかないですね。

明治初期の頃、北海道へ移民した北陸人も多かったそうです。個人的な想像ながら、遠い移民先の札幌から能登を思い『故郷に錦をかざる』ような感じで寄進を思い立ったような気がします。

明治初期の移民以外でも、江戸時代の北前船、現在の漁業での相互寄港など、能登と北海道の接点は意外と多いようです。

また、北海道の某町では町民の先祖の過半数が珠洲市出身という町もあるそうです。以前、珠洲市所属の漁船が北海道で遭難した際、ここの町民の方々が手助けをしてくれたそうですが、不思議な縁を感じます。


奥能登と東北の意外な接点

奥能登の祭り・行事といえばキリコ祭りが代表といえます。しかし、それ以外にも多くの祭り・行事があります。

その中で内浦町などで行われている「アマメハギ」という行事があります。複数の観光ガイドでも「秋田のなまはげと同じ」と説明されている通り、「怠け者の子供はおらんか〜」と天狗や猿の面をつけた一行が家々を訪れ、餅をもらって歩くらしいです。多少の違いはあるのでしょうが、距離的には遠い能登と秋田で似通った行事が今も残っているのは興味深いです。


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