更新日 2004/08/06

オーディオ


はじめに

僕が10代の頃、オーディオが流行っていました。僕が知っている、オーディオのちょっとだけマイナーな話をしたいと思います。


本編
カセットテープ

現在(2000年)、カセットテープの種類は「ノーマル」「クローム」「メタル」と3種類あります。違いはテープに塗ってある成分にあります。順に「酸化鉄」「クローム」「鉄」が主成分となっています。

メタルテープは最後にでた種類で、新発売の頃は「メタル対応」と表示してあるカセットデッキが、たくさん発売されました。当然「メタル対応」と表示していないカセットデッキは録音不可で、再生のみ可能でした。
メタルテープが新発売した頃、TDKが発売していたメタルテープ「MA-R」は、当時では珍しいシースルーで、重さは通常のテープの倍以上ありました。音も、かなりよかったです。録音防止用のツメが再度つけられるようになっていました。

3種類のカセットテープの見分け方は、カセットテープの録音防止用のツメがある面を見るとわかります。「ノーマル」は録音防止用のツメのみあります。「クローム」は録音防止用のツメ以外に2つの穴があります。「メタル」は録音防止用のツメ以外に4つの穴があります。最近のカセットデッキは、この穴でカセットテープの種類を自動認識するようになっています。

以前は「フェリクローム」という種類のカセットテープがあり、ソニーの「DUAD」が有名でした。


ノイズ・リダクション

カセットテープで録音再生すると「シャー」という雑音が聞こえてきます。ヒスノイズというのですが、このノイズを少なくするものをノイズ・リダクションといいます。

ノイズ・リダクションが登場の頃は色々な種類のものがありました。「ドルビー」「SUPER ANRS」「dbx」等々。現在(2000年)、主流となっているのは「ドルビー」です。何種類かあり、登場した順に「ドルビーB」「ドルビーC」「ドルビーS」等があります。必ず、録音した時と同じノイズ・リダクションで再生しなければいけません。また、「ドルビー HX PRO 」のように、録音時のみ必要なノイズ・リダクションもあります。

現在(2000年)、市販されているミュージック・テープは、ほとんど「ドルビーB」が、かかっています。


デジタル・オーディオ

録音時に音源をAD変換(アナログ・デジタル変換)して音データとして録音し、再生時に音データをDA変換(デジタル・アナログ変換)して再生するオーディオの総称です。CD、MDは後述するとして、マイナーなもので記憶にあるものを紹介したいと思います。

ベータ・ビデオ
別売りのデジタル録音の機材(PCMの機材)を購入すると、ビデオ・テープにデジタル録音することができました。以前、僕が購入したベータ・ビデオが、そのようなビデオだったのです。機種によっては、標準でデジタル録音ができるものもあったのかもしれません。

DAT(デジタル・オーディオ・テープ)
録音可能なデジタル・オーディオとして、発売されましたが、残念ながら普及しませんでした。テープの大きさはカセットテープの半分以下でした。音質はMDよりもよいです。録音モードはSP(音質優先)とLP(録音時間優先)の2種類ありました。

DCC(デジタル・コンパクト・カセット)
DATが普及せず、第2段として発売されたデジタル・オーディオのひとつ。テープの形がカセットテープと同じで、通常のカセットテープを再生することもできました。僕は、実物を見たことがありません。


CD(コンパクト・ディスク)

一般向けで初めて普及した、デジタルオーディオです。発売から数年は、まだレコード全盛の時代で、CDは全然売れていませんでした。そのためCDの値段が高く、現在(2000年)\3000弱の品物が、その当時は\3500していました。そのCDを見ると、色々とおもしろいことが書いてあります。「レコード用スプレーは使用不可」「材料によるジリ・パチの録音なし」等々。

ものの本によると、同じCDを再生しても、再生する機械によって音質が違うそうです。具体的にはDA変換(デジタル・アナログ変換)の過程で、性能のよい再生機械の方が、より原音に近い音に再生できるためです。

ちなみに、CDの音データは無圧縮のため、案外データ量が大きいです。最近では、音データの他にパソコン用のソフトが入っているものもあります。


MD(ミニ・ディスク)

録音用デジタルオーディオとして発売されたDATが普及しなかったため、第2段として発売された録音用デジタル・オーディオのひとつ。

特徴は色々とあります。音とびガード、音データの圧縮、曲の編集(曲順の入れ替え等)、曲タイトルの設定等々。音データを圧縮する際、一部のデータを削除するのでCDより音質が悪いとされています。

発売してからまもなくして、秋葉原でMDデッキを購入しました。せっかくMDデッキがあっても、金沢市内では特定の店以外でしかMDを購入できず不便でした。でも、なくならなくてよかったです(^^)。その頃は、秋葉原で60分用MDで\1000以上していたものが、現在(2000年)、金沢市内でも60分用MDで約\200で購入できます。

発売当初は60分用MDと74分用MDの2種類でしたが、現在(2000年)、80分用MDも発売しています。いよいよ新規格製品が2000年に発売しました。LP2(2倍録音)、LP4(4倍録音)です。それぞれ、通常よりも長時間録音できます。ただ音質は、その分悪くなるようです。


FMエアチェック

レンタルが主流になる前、新曲を入手する手段はFMエア・チェックが主流でした。簡単に説明すると、FMラジオから流れてくる音楽を、カセットテープ等に録音するというものです。

FMエア・チェックの醍醐味は、ライヴ演奏の録音にあると思います。僕自身、色々な理由でCD化できない音源を、カセットテープに録音して持っています。できることなら、こういった音源をCD化して、発売してほしいものです。ノイズが聞こえたり、音質自体がそれほどよくないからです。それが無理なら、インターネットで配信して、MDに記録するだけでもよいです。

FMエア・チェックが全盛のころは「FMレコパル」「週刊FM」等、FMエア・チェックのための雑誌が数種類も発売していました。最近は「FMエア・チェック」という言葉自体が死語となりつつあります。FMエア・チェックを簡単に行うため購入したMDデッキですが、現在(2000年)、レンタルCDをコピーする道具となっています。


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