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夜、アルバイトから帰り、コートを脱いでテレビのスイッチを入れる。お湯を沸かし、日本酒をガラスの器で湯煎する。毎日五合、眠るまで飲み続ける。| 留学後にガラリ変わる |
| 睡眠薬がわりに |
| 依存症認めるのに時間 |
そのホームページは、富山市民病院のものだった。この病院の精神科部長を務める吉本博昭さんが、メール相談を受けている。一九九六年三月から九九年二月まで三年で百二十件だったのが、九九年二月以降だけで八十件に上っている。アクセス数も一日三十件だったのが最近は百件に上った。| 女性の方がなりやすい |
| 本人の自覚が大切 |
長野県飯田市の池田倫子さん(42)は、「しなのアメシスト」という機関紙を作っている。アルコール依存症の人たちの体験談を集め、メンバーに配っている。| 「精神科をたずねて」 |
依存症者と心理療法士、精神科医を囲んでのミーティングが主な内容だが、プログラムの中で一番の気分転換が毎月一回の行軍だ。いわばウォーキングエクササイズである。体力が比較的回復した人たちが、一日がかりで、病院から富山市内や郊外のコースを十五キロほどを歩く。牧場や城址や小高い山を登ったりする。