ひ と こ と |
私は、最近のマスメディアや企業の依存性の物質、タバコやアルコールについての報道姿勢が変わってきたように思う。アメリカのタバコ会社が健康被害で訴えられたりしている。しかし、日本ではタバコの広告が堂々とまかり通っていた。ところが、日本でもアメリカのタバコ会社が日本で堂々とコマーシャルをテレビで流す姿勢がおかしい、という批判精神が近頃見受けられるようになってきた。おかしいものは、おかしいと言えることが大事であると思う。
アルコールに関連した情報も、次第にバランスをとるような傾向がでてきている。まだほんの一部であるが。平成9年のビール販売さなかに、こんなメールをいただいた。(メールで失礼いたします。`97夏限定のビール特集のWebページ「夏だ!ビールだ!ワンダーランド」事務局の吉原と申します。この度、上記の内容のWebページを本日8月1日に開設致しました。その中のページにおきまして、貴サイトのWebページにリンクを設定させて頂いております。)
私は、企業はすでに売るだけでは社会的にゆるされないのだと思うようになってきているのだと思う。アルコールについても、長所だけでなく、欠点や危険性も述べることで社会的責任の一端をとるというようになってきているのだろう。その例として、お酒で有名な月桂冠がホームページを作成した時に、リンクの依頼がありました。そのメールの中身は、(この度、弊社のホームページを立ち上げるにあたり、「お酒の博物誌」というお酒に関する話題集のコーナーを作成しております。その中の「アルコール依存症について」という記事において、吉本様のホームページを関連リンクとして掲げさせていただこうと考えております。つきましては、吉本様のホームページへのリンクを弊社のホームページ「http://www.gekkeikan.co.jp」から張らせて戴きたくお願い申し上げます。)です。このような傾向は、雑誌やホームページの中で認められるようになってきている。
しかし、まだまだそのスペースは大きいとは言えず、企業が本気で考えているというより、一種のポーズにすぎないところもある。現実は、ポーズどころか販売のみに力を入れている企業も多いのです。日本社会が成熟した社会と言われるためには、ポーズでなく、情報をきちんと伝え、その決定は使用者にゆだねた時であろう。早く、そんな社会が訪れることを期待したいものだ。