平成9年度後期アルコール・セミナーたより(No.6) 

(平成10年3月20日)



 今年はとても暖かく、桜の花も例年よりも1週間以上も早く咲いて、いよいよ春到来となりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
 さて、平成10年3月20日に平成10年度後期アルコール・セミナ−最終回が行われました。今回は、交流会と、修了式をおこないました。交流会では、今までのまとめとして、アルコールに関するビデオを見て、その後皆さんから、今までの感想や、最近の出来事などについてお話ししていただきました。

 参加された方の感想、ご意見から一部抜粋 
 ★セミナ−に参加して、少しずつ病気のことが分かってきた。
 ★セミナ−に参加して、友達ができて財産になっていると思う。
 ★この病気のことや、お酒のことなどは誰にも言えなかったが、ここで話すことがで きてよかった。
 ★セミナ−や、病院、自助グループなどに続けて通っている。飲みたいという気持ち は起こらなくなってきた。
 ★飲まなくなって、自分が変わったと思うし、また、家族も変わったと思う。
 ★自分の生き方も変えていきたい。
 ★セミナ−に参加して、飲む量は変わらないが、少し楽しく飲んでいるようだ。
 ★子供への影響について、「AC」について知りたい。
 ★「共依存」についてもっと知りたい。
 ★これから自分のために、生きていきたい。また、楽しい人生にしていきたいと思っ ている。

 などいろいろなご意見、ご感想がありました。

 最後に吉本先生より 
 環境が変わるとお酒は止めやすい。家族が「共依存」から抜け出すことが、環境を整えることになる。医師は病気を治すことは難しいが、環境を整えることはできる。
 「がんばれ」と言うと、相手を傷つけてしまうことがある。「がんばれ」というと、がんばっていないように取れるため、そっと、見守ってあげることも大切。

 というご助言がありました。

 スタッフからの感想とお願い 
 今年のアルコールセミナ−に参加されたのは、前後期合わせて、実数で73名、延べ204名の方が参加されました。
 これだけお酒の問題に興味、関心、相談があるのだということを感じました。
 一回だけの参加の方や、年12回休まず参加された方など、参加の仕方はいろいろありますが、続けて通っていらっしゃる方からは、「最初、皆さんの話が分からなかったし、先生のお話も、よく分からなかったが、続けて通ううちに、なんとなく分かってくるような気がした。」「その時、その時に頭の中に入っていくことが違うし、感じることも違う。」など続けて通うことの長所を聞かせていただくことがありました。

 ぜひ、平成10年度もアルコール・セミナ−を引き続き参加していただいて、その時その時に、何かを感じていただきたいと思います。また、これからも皆さんとご一緒に、アルコールの問題について、考えていきたいと思います。

 平成9年度アルコール・セミナ−にご協力いただきありがとうございました。
 また平成10年度は4月17日からスタートします。
 平成10年度もご協力をお願いします。

アルコール・セミナ−に関するご意見、ご要望をお待ちしております。
お問い合わせ先:
〒939−8588
 富山市蜷川459−1
 富山市保健所保健予防課(0764−28−1152)まで
(文責:杉本留美)