AA、アラノン、ACの情報 



 1935年6月のアメリカで、ビル・ウィルソンとボブ・スミスの二人のアルコール依存症者の出会いによって誕生したのがAAである。
 この自助グループは、Alcoholics Anonymous(AA)、つまりアルコール依存症者の匿名(アノニマス)の会と呼ばれるように、匿名や非組織、献金性により成り立っているのが特徴で、断酒会とは違った点もあります。  この自助グループには、2つのバイブルともいうべきものがあり、AAメンバーが「12のステップ」という回復プログラムと「12の伝統」という規律に従って活動を行っており、全国各地で、AAミーティングが行われ、単に断酒をするだけでなく、新しい生き方を身につけ、回復をめざす実践活動がなされている。実際に、AA、アラノン、ACのミーテイングに参加したい方は、AA、アラノン、ACグループガイドAAのホームページアラノン家族グループのホームページを利用して下さい。

AA、アラノン、ACグループガイド

12のステップ

12の伝統

アラノン出版物紹介


ひ と こ と


 みなさんが旅をする時に、地図や時刻表を持って、ある程度予定を作って旅する方が無駄なくいろんなところを見て歩き、楽しむことができますね。私は、「予定に縛られるのは嫌で、足の向くまま気の向くまま、あてもなくさまようのが好きだ。」という方もおられると思います。普通の旅の場合、それでもいいと思います。人にはそれぞれの価値観があるのですから。
 ただ、アルコール依存症からの回復の旅は、効率的な方法の方が良いと思います。地図や時刻表を利用しない場合、大事なところを見て回らなかったり、途中で逆戻りをしなければならないこともあり、旅を終えるのには時間がかかったりします。人生にとって、「道草」もけっして無駄とは思いませんが、アルコール依存症と診断された方の多くの方は、体も心も、夫婦や家族、職場の人間関係も破滅寸前かすでに大きなダメージを受けています。アルコール依存症者は早く旅に出発して、道草もせずに、必要なところは見て回り、ゴールに到着する必要があります。
 私は、アルコール依存症の方には、回復の旅に地図や時刻表の携帯が是非必要と思います。それがAAでは、「12のステップ」「12の伝統」がそれに該当すると思います。さあ、あなたも回復への旅立ちをしよう。回復の旅の終着地点は、「病気になって良かった。」と家族ともども言える時でしょう。あなた方を待っていると思います。















 AA、アラノン、ACグループガイド 



(1)AA(エイ・エイ Alcoholics Anonymous)
事務所名
電  話
受付時間
郵便:住所
AA日本ゼネラルサービスオフィス 03-3590-5377 月〜金 10:00-18:00、土・日・祝祭 休み
AAのホームページ
〒171-0014
東京都豊島区池袋 4-17-10 土屋ビル4階
AA北海道セントラルオフィス 011-811-3770 月〜金 10:00-17:00、土日祝祭 休み 〒062-0934
札幌市豊平区平岸4条3丁目1-29 マンションカワイ1F-1号
AA東北セントラルオフィス 022-276-5210 月〜土 9:30-17:00、日祝祭 休み 〒981-0933
仙台市青葉区柏木 1-7-12 紫苑荘2階東
AA関東甲信越セントラルオフィス 03-3576-2574 年中無休 9:00-19:00 〒170-0004
東京都豊島区北大塚 3-13-17
AA中部北陸セントラルオフィス 052-915-1602 月〜金 10:00-17:00
日・祝祭 9:00-17:00
〒462-0844
名古屋市北区清水 4-15-1 日宝黒川ビル 404号
AA関西セントラルオフィス 066-536-0828 月〜金 9:30-17:30
土・日・祝祭 13:00-16:00
〒550-0013
大阪市西区南堀江2-3-24 マッセ南堀江メゾン801号
AA中国四国セントラルオフィス 082-295-9750 月〜金 9:00-12:00、土日祝祭 休み 〒730-0846
広島市中区西川口町 15-5
AA九州沖縄セントラルオフィス 0992-48-0057 月〜金 10:00-16:00、土日祝祭 休み 〒892-0803
鹿児島市祇園之州 12 セジュール祇園之州 203

(2)アラノン(Al-Anon)
事務所名
電  話
受付時間
住  所
アラノン・ジャパン 03-3495-1667 月〜土 10:00-17:00 〒141 東京都品川区西品川3-18-11-202
アラノン・ジャパン 関西インフォメーション サービスセンター 06-354-9045 (火・木・金) 10:00〜16:00−祝日は除く 〒534-0027 大阪市都島区中野町 4-2-6 桜宮教会内

(3)ACの自助グループ
事務所名
電  話
ACODA 044-945-7149
JACA 03-3329-2555
アラノン(アルコール依存症家族で育ったAC) 03-3495-1667

ただ、上記情報が変更されていることがわかり次第、新しい情報を発信しています。気がついたことがあれば、メールお願いします。




































 12のステップ 



ステップ1
 私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。
 We admitted we were powerless over alcohol−that our lives had become unmanageable.
ステップ2
 自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった。
 Came to belive that a Power greater than ourselves could restore us to sanity.
ステップ3
 私たちの意志と生き方を、自分なりに理解した神の配慮にゆだねる決心をした。
 Made a decision to turn our will and our lives over to the care of God as we understood Him.
ステップ4
 恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行ない、それを表に作った。
 Made a searching and fearless moral inventory of ourselves.
ステップ5
 神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。
 Admitted to God,to ourselves,and to another human being the exact nature of our wrongs.
ステップ6
 こうした性格上の欠点全部を、神に取り除いてもらう準備がすべて整った。
 Were entirely ready to have God remove all these defects of character.
ステップ7
 私たちの短所を取り除いて下さいと、謙虚に神に求めた。
 Humbly asked Him to remove our shortcomings.
ステップ8
 私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。
 Made a list of all persons we had harmed,and became willing to make amends to them all.
ステップ9
 その人たちやほかの人を傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。
 Made direct amends to such people wherever passible,except when to do so would injure them or others.
ステップ10
 自分自身の棚卸しを続け、間違ったときは直ちにそれを認めた。
 Continued to take personal inventory and when we were wrong promptly admitted it.
ステップ11
 祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。
 Sought through prayer and medication to improve our conscious contact with God as we understood Him,praying only for knowledge of His will for us and the power to carry that out.
ステップ12
 これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、このメッセージをアルコホーリクに伝え、そして私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力した。
 Having had a spiritual awakening as the result of these steps,we tried to carry this message to alcoholics,and to practice these principles in all our affairs.

















 12の伝統 



伝統一
 優先されなければならないのは、全体の福利である。個人の回復はAAの一体性にかかっている。
 Our common welfare should come first; personal recovery depends upon A.A. unity.
伝統二
 私たちのグループの目的のための最高の権威はただ一つ、グループの良心のなかに自分を現される、愛の神である。私たちのリーダーは奉仕を任されたしもべであって、支配はしない。
 For our group purpose there is but one ultimate authority---a loving God as He may express Himself in our group conscience. Our leaders are but trusted servants; they do not govern.
伝統三
 AAのメンバーになるために必要なことはただ一つ、飲酒をやめたいという願いだけである。
 The only requirement for A.A. membership is a desire to stop drinking.
伝統四
 各グループの主体性は、他のグループまたはAA全体に影響を及ぼす事柄の場合を除いて、尊重されるべきである。
 Each group should be autonomous except in matters affecting other groups or A.A. as a whole.
伝統五
 各グループの本来の目的はただ一つ、いま苦しんでいるアルコホーリクにメッセージを運ぶことである。
 Each group has but one primary purpose---to carry its message to the alcoholic who still suffers.
伝統六
 AAグループはどのような関連施設や外部の事業にも、その活動を支持したり、資金を提供したり、AAの名前を貸したりすべきではない。金銭や財産、名声によって、私たちがAAの本来の目的から外れてしまわないようにするためである。
 An A.A. group ought never endorse,finance,or lend the A.A. name to any related facility or outside enterprise,lest problems of money,property,and prestige divert us from our primary purpose.
伝統七
 すべてのAAグループは、外部からの寄付を辞退して、完全に自立すべきである。
 Every A.A. group ought to be fully selfsupporting,declining outside contributions.
伝統八
 アルコホーリクス・アノニマスは、あくまでも職業化されずアマチュアでなければならない。ただ、サービスセンターのようなところでは、専従の職員を雇うことができる。
 Alcoholics Anonymous should remain forever nonprofessional,but our service centers may employ special workers.
伝統九
 AAそのものは決して組織化されるべきではない。だがグループやメンバーに対して直接責任を担うサービス機関や委員会を設けることはできる。
 A.A.,as such,ought never be organized;but we may create service boards or committees directly responsible to those they serve.
伝統十
 アルコホーリクス・アノニマスは、外部の問題に意見を持たない。したがって、AAの名前は決して公の論争では引き合いに出されない。
 Alcoholics Anonymous has no opinion on outside issues; hence the A.A. name ought never be drawn into public controversy.
伝統十一
 私たちの広報活動は、宣伝よりもひきつける魅力に基づくものであり、活字、電波、映像の分野では、私たちはつねに個人名を伏せる必要がある。
 Our public relations policy is based on attraction rather than promotion; we need always maintain personal anonymity at the level of press,radio,and films.
伝統十二
 無名であることは、私たちの伝統全体の霊的な基礎である。それは各個人よりも原理を優先すべきことを、つねに私たちに思い起こさせるものである。
 Anonymity is the spiritual foundation of all our traditions,ever reminding us to place principles before personalities.