やまなし

親子のかには三びき、自分らの穴に帰っていきます。  波は、いよいよ青白いほのおをゆらゆらと上げました。それはまた、金剛石の粉をはいているようでした。

 私の幻灯は、これでおしまいであります。

絵を工夫したところ

金剛石を書いた。

青白い炎が本物の炎みたいに書けた。

作者の思い

かににとっては、やまなしが流れてくるなんて嬉しいことだね。かにも5月には残酷な鳥がきたけど、12月はやまなしが落ちてきて、最後は幸せ。