つぶつぶあわが流れていきます。かにの子供らも、ぽつぽつぽつと、続けて五、六つぶあわをはきました。それは、ゆれながら水銀のように光って、ななめに上の方へ上っていきました。
つうと銀の色の腹をひるがえして、一ぴきの魚が頭の上を過ぎていきました。
「クラムボンは 死んだよ。」 「クラムボンは 殺されたよ。」 「クラムボンは
死んでしまったよ・・・・・・。」 「殺されたよ。」 「それなら、なぜ殺された。」
兄さんのかには、その右側の四本の足の中の二本を、弟の平べったい頭にのせながら言いました。
「分からない。」
絵の工夫したところ
あまりうまくできなかった
賢治の思い
賢治はかにの子供らを考えたと思う