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9月号 |
10月号 |
11月号 |
12月号 |
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新年明けましておめでとうございます。 |
拝啓、一面識もない貴方に唐突にお手紙を差し上げる失礼をお許しください。 |
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金沢のキュウータロー様ヘ |
名古屋のやまちゃんへ。金沢のキュータローより。
折れた跡のアップ この金沢では、過去にこんな経験を何度もしておりますが、被害から10年ほど経過すると、それがかえって良い結果に繋がる こともあるから面白いものですね。これも素材木が「さつき」だったからでしょうね。 さつき盆栽の育成を通じてこんな経験を何度もすると、自分の仕事や人生の出来事に対しても、同じような意識を持って 対処しているのではないかなどと、ふと思ったりします。人生は、あまり早く諦めてはいけませんけれど、結果オーライに 繋がる「諦め」ならば結構じゃないんでしょうか。 ついでに、金沢のさつき仲間との雑談で、私の心に響いた言葉を一つご紹介します。 「盆栽はわしより長生きなんやからな……・。わしらこいつらの一時期を預かっているだけのもんや」。 まさにその通り、誰かが種をまき、誰かが挿し芽をして育成してきたものを、今ご縁があって自分が育てている。 過去も未来も気にせずに、今、懸命に手入れをしている…・。達観したようなことを言うつもりはさらさらありませんが、 ここまで来ると、盆栽には何か「禅的」なものを感じずにはおられませんね。このあたりが、外国の人からも盆栽が好まれる 理由の一つなのかも知れませんね。 今回は、話題がとんでもない方向へ発展してしまいました。それではまた。 |
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金沢のキュウータローさんヘ
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名古屋のやまちゃんへ。金沢のキュータローより。
さあ、さつきの季節の到来です。何から手をつけましょうか。やりたいことばかりです
が、今年は春先に大物を一つやっつけようと考えています。それは5年ほど前、名古屋の
生家の庭から拙宅へ運び、仮植えにしておいた種類不明の「さつき」(写真1。丸いのは
500円硬貨)を、根洗いの上素焼き鉢へ鉢上げすることです。
親父の形見盆栽としては、中品の「大盃」を1鉢持っており(写真2)、今も大
切に育成しているのですが、今度の大物は、「親父本人も知らない形見」にしてやろうと、
妙なファイト(?)を燃やしています。こんな心境でさつきの手入れができるのも、世代
を超えて同じ趣味を持つことが出来た者の幸せというものでしょうね。
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金沢のキュウータローさんヘ
2月に入り、一年を通じて寒さの一番厳しい時期です。相変わらず寒風の吹き付ける日々が続き、棚のサツキも
震っています。この時期は、根の活動が休眠状態なので思い切った作業を行なうことができ、強い切り込みや根の
処理を行なう予定のサツキには最適な季節といえましょう。 前回、ご紹介いただいた亡きお父様の形見のサツキ
は手掛けられたでしょうか。前回のお手紙でキュータローさんは「60代半ばを過ぎようとしている私が大物の荒木
に取り組んでも完成を見ることはできないだろう。それでも作る過程を楽しめれば」と、言われていました。お手
紙を読んで、私が所属している日本皐月協会愛知天白支部の今は亡き初代会長加藤鶴夫氏80才を心に忍ばせました。
サツキが大変好きな方で、お亡くなりになる1週間前に入院先の病院から足を運んだ天白さつき園でバッタリ出会
いました。「会長、ここへ来ていいんですか。体は大丈夫なんですか」と言うと、「なあーに大丈夫、大丈夫。
それよりこのサツキどう思う」と私に問いかけてきました。手に取ったサツキは、完成などまだまだ先と感じるよ
うな小品の裸木でした。「会長、これを作るんですか?」「そうだよ、この樹は良くなるぞ」と言って即購入。
病院に樹を持ち帰ることはできないため、サツキは置いて帰られました。これが会長との最後のお別れでした。
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名古屋のやまちゃんへ。
今回は、ここ金沢のさつき仲間のお話をしましょう。日本さつき協会金沢支部は、歴史も古く良い指導者にも
恵まれた立派な支部です。事務所(会員のたまり場)は、耕納晴耕園のさつき部内にあり、園主の耕納善紀さんを
中心にメンバーは31名、事務所にはいつ顔を出しても話し相手には事欠かないという、なごやかな雰囲気の中に
活気が溢れる楽しい支部です。園内には耕納プロの手による数多くの名品盆栽が陳列養成されており、それらを
自由に鑑賞できることは何よりも貴重なことなんですが、自分の「鉢」との落差が目立ち、いつもため息をつかねば
なりません。
次号からは本来の「さつきの手入れ」の話題にしたいと思います。では、では。 金沢の キュータローより。 |
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金沢のキュウータローさんヘ
3月の声を聞くと、日増しに暖かさが肌で感じられ、サツキシーズン到来!
様々な作業が適期を迎え、サツキを数多くお持ちの愛好者は嬉しくも忙しい
時期になりました。日照時間が長くなり、毎日の見回りがいっそ楽しくなってきましたね。
少し前までは仕事から帰ってくると真っ暗だったのに、少しずつ棚で遊ぶ時間も増えて来ました。
仕事で疲れて帰っても棚のサツキを眺めているだけでフラストレーションが解消されます。
ただし、健康状態の良いサツキを鑑賞する場合はいいのですが、健康不良のサツキだとかえって落ち込みますよね。
さて、そちらでは冬囲いもとれて、愛樹と久し振りの再会で楽しい日々を送られていることでしょう。私は
これからの時期、去年の失敗を繰り返さないために自分なりに立てた簡単な目標を実践して行く所存です。
植え替えは、樹作りを主として花を見ないものや、鉢に根が充満して水はけの悪いものなどは今月中
にすませます。潅水は1日1回を目安にたっぷり与え、水の管理を十分注意していくつもりです。
昨年は水不足の失敗から数本の樹を枯らしてしましましたが、何とか生きている樹もあります。樹勢
が弱く痩せ枯れた樹を、ここの限られた環境でもとに戻すにはどうすれば良いかと思案中です。何か
いい名案があったら教えてください。
化粧鉢に植えている樹は大盃(樹高40cm、幹回り42cm)です。
丸鉢に植えられている樹は如峰山(樹高55cm、幹回り34cm)、まだ鉢
合わせをしてしていないので来年の展示会出品を予定しています。
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名古屋のやまちゃんへ。
春を迎え、日本皐月協会金沢支部の活動も活発になってきました。先週の日曜日には「春
の剪定と整姿」というテーマで講習会が開かれ大勢の会員がそれぞれ「鉢」を持ち寄り、「芽
すかし」や「摘蕾」など、花の時期をにらんだ手入れを行ないました。
私の持参した「鉢」は、3年前京都の大観展の即売コーナーで手に入れた荒木の「光の司」
で、一旦「裸樹」にして芽吹きさせたボサ樹の「正面決め」と、1の枝、2の枝に軽く針金
かけをしました。「正面」は、自分としては1年前から決めていたつもりでしたが、なんと、
耕納プロの見方では私の決めていた場所から約90度回した場所がベストということになり、
その説得力に脱帽しました。昨年夏の暑さと若干の水切れにより樹勢が今一つなので、今
シーズンは摘蕾の上、このままソット養成することにします。
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最後に、去年と今年の春先に手がけたものが新芽を吹き出してきました。写真を撮りましたので
お送りします。4月号用に送った日光と5月用の光の司です。来月は展示会の様子などを予定しています。
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名古屋のやまちゃんへ。
普段は「音楽」や「演劇」ほもちろん、「絵画」「彫刻」「華道」「工芸」その他芸術を志向する
ものならばなんでも「自薦」「他薦」を問わず自由な発想と行動が許されるユニークな場所です。
そのようなモダーンな場所でクラシックな「皐月盆栽展」が行なわれるということで、
「新しい布袋に古い酒を注いだ(?)」面白さが期待されています。
さて、本題に戻りますが、今年の展示会への私の出品(?)として、挿し芽3年生の苗約50本を
チャリティコーナーへエントリーします。過去にも「地雷除去キャンペーン」へのご協力、
「地域のお困りの方へのご援助」などに微力ながらご協力してきましたが、今年もキャンペーンの目的は何であれ、
私と自然との共有物である挿し芽苗が、少しでもお役に立てることが、何かの必然と思えるようになってきました。
それではまた。
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開催中のイベントとして、講習会を1日行ないました。3年生
苗木を使用して、植え替えや針金かけなどを会員の指導のもとに
体験していただきました。出来上がったサツキは、各自で1年間
管理して、来年の展示会に講習会の部門に出品していただきます。
講習を受けられた方がいかにサツキに取り組んだか、1年間の成
績発表の場として、この部門は設けられました。少ない講習者では
ありますが、1人でも多くの方にサツキの良さをわかってもらえれ
ばと、毎年続けられています。
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名古屋のやまちゃんへ。
私の今年の計画では、「3年生の挿し芽苗約50本」をチャリティコーナーへ
ご提供することとしておりましたところ、オープンが近づいたある日、実行委員会
本部から「あなたも是非1鉢出品するように」との強い要請です。
本部からの「要請」だからと言って、まさか「養成?」中の鉢を提出する訳にも行かず、
お世話になっている耕納プロに相談したところ、「盆栽としての価値よりも、
その鉢が持つ”付加価値”を前面に出して出展してみたら・・」、とのアドバイスを
いただき、その言葉に悪乗りしま
した。
さて、今年の展示会場となった前述の「金沢市民芸術村」、村内にはいくつかのホールがあり、
今回の会場となったのはPIT-5と呼ばれるユニークな場所です。会場へ1歩入ると、
まずは3階吹き抜けの広さに圧倒されます。床は平坦な部分が少なく、あちらこちらに
アップダウン(階段やスロープ)があるいという、入れ物そのものが芸術的(?)
なのであります。そのような会場に展示される盆栽はといえば、正面だけでなく、
後からも上からも、時には下からも見られるという、ファッションショー的な感じさえ
抱かせる雰囲気でした。参考までに、今回の展示場所についての意見を観客に聞いてみたところ、
今までにない雰囲気の中で鑑賞できたと評価する声が多く、マイナスの意見は全くありませんでした。
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さて、今回は毎月行われている支部交換会を紹介します。紹介と言ってもどこにでもある交換会となんら 変わりはありません。あんこは天白さつき園々主のおやじさん。小気味良い掛け声で始まり、次から次へと セリ落としていきます。これ、簡単なようで、誰にもまねができないひとつの芸術に近いものがあります。 なぜ、このようなことを申し上げるかというと、会の発足以来ずっと、おやじさんにあんこをお願いして きたわけですが、一時体調を崩されてできない事がありました。その時、「私にはできない」と一度はお断り したのですが、あんこを引き受けるはめになってしまいました。
支部長を始め皆さんの応援も受けたのですが、
体験を通して初めてその苦労がわかりました。長時間立ったままのうえ、喋りっぱなし。お金が絡んでいるだけに、
たとえ1000円のものでも売り手と買い手の気持ちになって取り組まなければなりません。本当に大変なんです。
おやじさんのように冗談を交えて楽しくセリ落としていく、そんな芸当はまだまだ先です。そこには確かな知識
と経験が必要、と感じました。今回はこの辺で失礼します。
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名古屋のやまちゃんへ。
「晃山錦」は今までどのように創ったらよいか悩んでいましたが、何本かの徒長枝を利用してユニークな形を目指そうと
思います。
もうひとつは数年前に養成棚から落して芯を折ってしまった「品種不明樹」で、偶然ですが扇のような形になった所を
利用して、鉢植えの「扇」を目指します。5年後の花季展示会までにはもっと仲間を増やし、会場の一角に「オブジェ風」の
鉢が並んで、その前には大勢の若者も集っている…、こんな風景を想像しながら5年間頑張ってみたいと思います。
もちろん日本皐月協会金沢支部の皆さんとの論議を重ねながら…。
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誌面で見るのとはまた違った楽しさがあり、今はパソコンにはまっています。
さて今回は、花についての感想をを簡単ですが、述べようと思っています。キュータローさんの場合は、
幼少時代から花や草がお好きな上、お父さまの影響もあって、サツキ盆栽を始めたと聞いています。私の場合は、
サツキの花の魅力に惹かれて始めました。良かったことは、始めてまもなくにプロの業者と知り合えたことです。
おかげで遠まわりをしないで、サツキ盆栽に短期間で取り組めました。今にして思えば、非常に幸運でした。
ただ残念に思うことが一つあります。樹づくりばかりに熱中になり、本来持ち合わせている花についての知識が
浅いことです。1000を超える品種があるにもかかわらず、サツキ事典を見ても数10の品種しか知らないということです。
展示会や本誌を見ても晃山系や大盃、金采、華宝、栄冠などの限られた品種が主になっています。このような品種は
強健種のため人気が高く、花や樹づくりの面においても優れています。私個人としても大好きな花であり、
棚の半分以上をこれらの品種が占めています。20年、30年とサツキを続けてこられている先輩達は
「昔は山川の月・琳浪・博多白など、数多くの古花や旧花が展示会に出品されていたが、最近はほとんど見なくなった」
と、語ります。古花や旧花には、素晴らしい花芸を持っているサツキが確かに多数ありました。作りにくかったり
極めて弱い品種であれば数が減り、銘木と呼ばれる樹も少ないのは当然のことかも知れません。毎年多くの新品種が
登録されていることを考えれば、展示会で翠扇や煌陽などの超人気品種が見られるぐらいというのは、とても残念です。
品種がこれだけ多いサツキだけに、これから先は、少しでも多くのサツキを見学できればと思いつつ筆を置きます。
まだまだ、残暑厳しい折、お体に気をつけて下さい。
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名古屋のやまちゃんへ。
この先は、私の独断と偏見なんですが…。本来、花を愛でるという精神構造は、実生の花に代表されるように、
自然と共生する彼らの生長過程をも含めて醸し出されるものではないかと思っています。生長の帰結として花が咲き、
咲いた「花」に途中経過というプロセスを重ね合わせて眺める…。このことが、花を一層深く愛することに繋がるのでは
ないでしょうか。購入した花も綺麗であることに変わりはありませんが、この両者の間には、花を愛でるというスタンスに
大きな隔たりがあるように思えてなりません。
日本古来の華道も、自然との共生から人間との共生にウエイトを移し、最近では、フラワーアレンジメントなどと言う
新しいジャンルが展開し始めています。いずれも素材として「花」を使い、花を飾ることによって「何か」を追求して
いるのでしょうが、温室の中で育った大量生産の「花」を惜しげもなく乱用し、生長過程すら知ろうともせず、
自分が作った作品に「自然の○○○」などというネーミングを付けているとしたら、また何をか言わんや、ですね…。
暴言多謝。
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さて今回は、この数年の交換会で手に入れたサツキを紹介します。共通点として半懸崖風で作り込めば、楽しく飾れそうな
自然樹形です。3年目になる好月は、差し枝の効いた中品サイズで仕上げようと思っています。
もうひと鉢は品種不明です。
葉性を見ると神鏡か明鏡だと思います。頭が弱く差し枝ばかりが間延びしているため、来年は徹底的に追いこんで小品1部、
もしくは2部のサイズに作りこむつもりです。今回は写真と将来の構想図としてイラストを書いてみました。多少のギャップはありますが、
将来は誌面でご紹介できるように頑張りたいと思います。
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名古屋のやまちゃんへ。
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この1年を顧みて。
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