Notscape: The CyberGumshoe


サイバーガムシュー


  

#5---- 男ごころに男性作家がほれて



 
さて、先月号の予告をいつもどおり無視して、ファンが開設した男性作家のホームページを紹介してみよう。  
95年から開設している The Zero は The Unofficial Home Page for Andrew Vachss というサブタイトルどおり、アンドリュー・ヴァクス(『ゼロの誘い』早川書房)のホームページである。真っ先に最新情報が載せてある。ヴァクスが5月31日に《オプラ・ウィンフリー・ショウ》に出演する。バークものの最新刊 False Allegations(ヴァクスによると、バークものの最後の作品らしいけど、信じるかい?)は96年6月に出版される。  
ヴァクスが《ニューヨーク・タイムズ・ブック・レヴュー》に寄稿したキャロル・オコンネルの『マロリーの神託』(竹書房文庫)の書評とか、《ニューヨーク・マガジン》や《ピープル》、《スタッフ》に掲載されたインタヴュー記事も再録されているし、95年刊のバークもの Footsteps of the Hawk の最初の7ページを「試読」できる。  
ウェブマスターのグレッグ・ブエノによると、この非公式のホームページは95年7月に開設された。ヴァクス自身がこのホームページの存在に気づき、情報や資料を提供してくれるらしい。ブエノはハワイ大学マノア校の学生で、音楽学とジャーナリズム学を専攻している。村上春樹のファンでもあり、ネットネームは「ザ・ラット」。TVでは『クレヨンしんちゃん』しか観ないという。
 
次に、 The James Ellroy Home Page に飛んでみたが、ここは正式のジェイムズ・エルロイ(『ホワイト・ジャズ』文藝春秋)のホームページではなくて、イギリスの《リッチモンド・レヴュー》という電子雑誌のサイトだった。95年刊の American Tabloid の宣伝ページのようなもので、憎まれっ子エルロイの支離滅裂な放言も集めてある。それに、短篇「おまえを失ってから」(HMM93年1月号)をダウンロードできるのだ。  
ここから、ほかのエルロイ関係のページにもリンクしてある。The Guy Behind the "Mad Dog" は、ジェシー・ギャロンによるインターヴュー記事で、エルロイにとって「ノワール」は終わったと述べている。 A Story Without an Ending はエルロイの新作について書いている。エルロイは58年に殺された母親の事件を当時の刑事ビル・ストーナーと再捜査していて、自分自身と母親ジェネヴァと殺人捜査についてのノンフィクション My Dark Places(仮題)を97年に発表する予定。現在は妻のヘレンとキャンザス州ミッション・ヒルズに在住。  
おれが95年10月にインターネットでネット・サーフィンを始めた頃から知っているのが、 Bullets and Beer: The Spenser Home Page である。久しぶりに訪問すると、5月に更新したところで、タイトル・ロゴに魅力的なグラフィックを使っている。  
最新情報としては、5月21日にロバート・B・パーカーのスペンサーもの(『歩く影』早川書房)の最新作 Chance がパトナムより発売された。しかし、そのハードカヴァー版より前にバート・レイノルズの朗読でオーディオカセット版が発売されたらしい。  
ちなみに、《ライターズ・ダイジェスト》95年9月号からスペンサー・ホームページに転載されたインタヴュー記事によると、パーカーはワイアット・アープを主人公にした小説を書くという。  
ここにはゲストブックが置いてあり、コメントを書けば、それがそのままほかの訪問者にも読めるのだ(ちなみに、ホームページにゲストブックを設置するというのは技術的に難しいのだが、ウェブマスターのマイク・ルーはコネティカット大学でコンピューター科学を学びながら、大学のコンピューター・センターで働いているから、簡単なのだろう)。  
世界にスペンサー・ファンは多いらしくて、Spenser-L というメーリング・リスト(電子レタージンのようなもの)ができた。頼むからスーザンを殺してくれ、とパーカーに懇願する押韻詩がそれに投稿されたあと、スペンサー・ホームページのほうでも披露されている。共感する人が多いかもしれないね。  
TVシリーズ『私立探偵スペンサー』と映画4本については、アメリカのケーブルTV、 Lifetimeへ行けば、第2と第3シーズンのことがわかる。86年の第2シーズンにはスーザン(バーバラ・ストック)が登場せず、検事補のリタ・フィオリ(キャロリン・マッコーミック)がスペンサー(ロバート・ユーリック)の相手役になった。しかし、86年の第3シーズンにはスーザンが戻ってきたという。  
パイロットとなった『約束の地』のほかに、ケーブル映画化された作品が4本ある。93年に『儀式』、94年に『蒼ざめた王たち』と『ユダの山羊』、95年に『残酷な土地』がカナダで製作されたのだ。スペンサー役とホーク役はいつものユーリックとエイヴァリー・ブルックスだが、スーザン役は初めの2作でバーバラ・ウィリアムズが、あとの2作でウェンディー・クルースンが演じている。キャストとスタッフを知りたい方は、Internet Movie Database で調べることをお勧めする。小説には登場しないスパイクという人物をダニエル・パーカーという男優が演じていることに気づくはずだ。  
ロバート・B・パーカーのサイン・ツアーについて知りたければ、BookWire の Highway Page を見れば、彼が何月何日どこの本屋でサインをするのかがわかる。  
ハードカヴァー版の版元Putnamと、ペイパーバック版の版元 Dell がいちおう宣伝用のページを用意しているが、やはり熱烈なファンが作成したスペンサー・ホームページのほうが充実してるね。//

来月号に続く

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