Notscape: The CyberGumshoe


サイバーガムシュー


#21--オンラインで読めるコラムとエッセイ



 
前回 Amazon.Com に《カーカス・レヴュー》の書評が載っていると書いたが、ついに作家の反対で削除されることになった。しかし、まだすべてを削除していない(たとえば、ジョー・ゴアズの Dead Man)。それに、Publilshers Weekly のサーチ・ページで作家の名前をタイプして索引ボタンをクリックすると、書評を見られる場合もあるので、新刊を買うときは役に立つかもしれない。本号が販売されるころには削除されているかもしれないが、いちおう features.article$3545 をためしてみてくれ。Can't Let the Body Get Cold (死体を冷たくさせられない)という記事でミステリの現状をミステリ担当編集者やミステリ専門書店の店主が語っている。アメリカのミステリ出版の現状を把握できるかもしれない。ロマン・ノワールの復活とリーガル・サスペンスの衰退を予想しているけど、どうなるかね?
   
CyberSpace Spinner はサブタイトルを Genre Fiction Web Services というだけあって、ミステリのほか、SF、ホラー、ファンタジーのサブジャンル(ウェスタンとロマンスは省く)を扱っている。まだ「工事中」だが、ミステリ・ファンには Archive of Mystery and Suspense Fiction が必見だろう。ミステリ作家、シリーズ・キャラクター、ペンネーム、ミステリ賞、ミステリ小説、ミステリ映画のデータをアップロードしてあるが、まだ工事中なので、不完全だし、ハイパーリンクが不正確である。とくに、ミステリ雑誌やミステリ・アンソロジーのインデックスに注目しよう。
《メアリ・ヒギンズ・クラーク・ミステリ・マガジン》のインデックスは完全だというが、まだ3号しか発行されていなから、当然だよね。《プレイボーイ》のインデックスは早く完全にしてほしいものだが、ローレンス・ブロックの短篇の掲載号は役に立つ。EQMMや《ヒッチコック・マガジン》は Contento Mystery Magazine Index のほうが完全だろう。マリリン・ウォレスの《シスターズ・イン・クライム》アンソロジー・シリーズに収録された作品は第4巻まで網羅してあるが、第5巻もあったんじゃなかったっけ。それに、マーティン・グリーンバーグ&エリザベス・フォックスウェル(《ジ・アームチェア・ディテクティヴ》誌新編集長)共編の《マリス・ドメスティック》アンソロジー・シリーズに収録された作品は1996年刊の第5巻までしか整理していない。工事中なので、ときどき訪問して、リスト作成状況を見守ってやりたい。
 
Mystery Readers International (MRI)というのは国際ミステリ読者協会というようなもので、機関誌 Mystery Readers Journal (MRJ)を毎年4号発行し、毎年マッキャヴィティー賞を選出する。年会費は毎年24ドル(海外36ドル)。MRI会長兼MRJ編集人はジャネット・ルドルフといって、《ジ・アームチェア・ディテクテイヴ》にもコラムを連載しているが、本職は Murder on the Menu というミステリ・イヴェントのプロデューサー兼作家である。さて、MRJが宣伝を兼ねて、ホームページ を開設している。  
もちろん、ほとんどが会員募集(もしくは機関誌購読者募集)のための宣伝だが、最新号の内容を紹介している。バックナンバーの内容の全部をオンラインで読むことはできなくても、1号につき2篇のエッセイが読める。たとえば、97年夏季号(自然特集)では、エリザベス・クウィンとアラン・ラッセルのエッセイが読めるわけだ。そのほか、リー・ゴールドバーグ(TV番組『Drマーク・スローン』の作家)とか、ロバート・バーナード、スティーヴン・グリーンリーフ、ヴァル・マクダーミド、ピーター・ラヴゼイなどが自作について語っている。もちろん、オンラインで読めない作家のエッセイもあるから、MRIに入会して、ハード・コピー版(活字版)も読んでほしい。おれは長年の会員だが、バックナンバーを捜すのが面倒なので、そのうちに役に立つだろう。
 
New Mystery Magazine (NMM)というミステリ小説雑誌は国際的な季刊と銘打っていて、たしかに日本の阿刀田高や夏樹静子の短篇も掲載した。日本の書店『深夜プラス1』でも販売していると書いてあるが、置いてなかったね。かつては購読していたが、刊行のたべに催促しないと送ってきてくれないので、購読を中止した。それに、エドガー受賞式やバウチャーコンでは無料で配布しているので、わざわざ金を払って購読する必要はないような気がするけどな。  
とにかく、ホームページ をのぞいてみよう。NMMのハードコピー版はほとんど持っているのだが、その索引がここで見つかる。それによると、89年に0号(パンフレット)を発行して、91年、92年、93年にそれぞれ1号ずつ、そのあとは年に2号発行していることがわかる。有名な寄稿作家はヘンリー・スレッサー、ジョン・ラッツ、スチュアート・カミンスキー、ラリー・バインハート、ビル・ゴールト、ビル・クライダーなど。ハーバート・レズニコウの短篇 Head Up と、ローズマリー・サンティーニのマッキャヴィティー候補作 The Music Lesson がオンラインで読める。
 
さて、ミステリ・ファンジンから評論誌になってしまったファン必須のバイブル The Armchair Detective (TAD)の新しいウェブ・アドレス を見つけたぞ。宣伝だということは知っているが、シャーリン・マクラムの表紙の第28巻第4号は1995年発行だ。それに、スネール・メール・アドレスが変更したことぐらい訪問者に知らせるべきだろう。新住所は 549 Park Avenue, Suite 252, Scotch Plains, New Jersey 07076-1705 で、電話番号やファックス番号、電子メール・アドレス (tadmag@aol.com) は同じ。おれは長年の購読者だが、散らかった本棚のあいだからバックナンバーを引っ張り出せないので、売り切れた号の面白いコラムかインタヴュー記事をウェブ・ページに再録してくれると助かるのになあ。 //


来月号に続く

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