Notscape: The CyberGumshoe


サイバーガムシュー


#24--メイスンとマグナムとキャグニーとレイシー



   
マックス・アラン・コリンズ(『エアフォース・ワン』二見文庫)とジョン・ジャヴナの共著 The Best of Crime & Detective TV (Harmony Books, 1988) によると、『ペリー・メイスン』が私立探偵もの部門で第6位になっているではないか。ちょっと待て、ペリー・メイスンが私立探偵だって? コリンズとジャヴァナによると、メイスンは弁護士ではあるが、私立探偵と同じように行動して、法廷ではただ真犯人の正体を暴くだけだという。  
とにかく、ペリー・メイスンのファン・サイト The Perry Mason Pages を管理しているのは、オーストラリアのジャン・シムコである。ペリー・メイスンといっても、ここでは、レイモンド・バーが主演した50年代と60年代のTVシリーズと80年代と90年代の新シリーズ『新弁護士ペリー・メイスン』しか扱っていない。つまり、アール・スタンリー・ガードナーの多数の原作や、30年代に製作されたウォーレン・ウィリアム主演の劇場映画や、70年代に放映されたモンティ・マーカム主演のTVシリーズ The New Adventures of Perry Mason は無視しているのだ。  
レイモンド・バー主演の『ペリー・メイスン』は1957年9月から66年5月まで271話存在する。66年放映の最後のエピソードだけがカラーで、原作者のガードナーが判事に扮したのだが、残念ながら、おれは見ていない。  
85年にバーが新シリーズに出演を依頼されたときに、デラ・ストリート役にバーバラ・ヘイルが出るなら、出演するという条件で承諾したという。ポール・ドレイク・ジュニア役のウィリアム・カットがヘイルの実の息子だってことは知ってるよね。バーが93年に亡くなったあとも、新シリーズは製作されているらしいけど、このサイトではバーの死後の作品は無視している。  
このサイトにはエピソード・ガイドも載せてあるのだが、残念ながら、脚本家の名前は省かれている。20年前におれがニューヨークで真夜中すぎの再放送を見ていたときは、ジョナサン・ラティマー脚本というのを発見して喜んだものだ。  
バーは晩年、カリフォーニア北部のソノマ郡で《レイモンド・バー・ワイン》を醸造していて、バーの死後も、そのレイベルは残っている。レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』にも登場する《ムッソの店》でも飲めるらしいから、ぜひ注文してみよう。
 
前出の The Best of Crime の私立探偵もの部門で第1位に輝いたのは、ジェイムズ・ガーナー主演の『ロックフォード氏の事件メモ』であり、第2位のデイヴィッド・ジャンセン主演の『追跡者』と並んで、70年代の素晴しい私立探偵ものだった。The Rockford Files Homepage はエアロン・サムナーが管理している。ロックフォードの留守番電話のメッセージなどの音声もダウンロードできる。  
74年から80年まで113話あり、原作者の一人ロイ・ハギンズ(『サンセット77』で有名)がジョン・トマス・ジェイムズ名義でパイロットの脚本を書いた。エピソード・ガイドによると、94年から数本のTV映画版の復帰作品が製作されて、97年11月にも新しいエピソードが放映されたらしい。
 
第7位はトム・セレック主演の『私立探偵マグナム』である。The Official Magnum, P. I. Page では、多くの画像や音声をダウンロードできる。マグナムが留守番をしている屋敷を示すオハフ島の大きな地図は圧巻である。  
じつはこの公式サイトよりも、マイクル・ハーツが管理しているファン・サイトの Magnum, p. i. のほうが充実している。ウェブ・アドレスを見ると、ウェブ・サーヴァーはドイツにあるようだ。プロットがひどいと言いながらも、おれはこの番組をずっと見ていた。  
80年から88年まで162話ある。ゲストのリストによると、アンジェラ・ランスベリーがあるエピソードの前篇でジェシカ・フレッチャー役で登場し、後篇が『ジェシカおばさんの事件簿』のエピソードになったらしいけど、誰か覚えてるかな? 無名時代のシャナン・ドハティ(『ビバリーヒルズ高校白書』のブレンダ)やシャロン・ストーンも出演した。85年にはジョー・ゴアズが共同執筆した脚本が1本あるぞ。
 
The Best of Crime の警察もの部門の第1位は『ヒル・ストリート・ブルース』だが、サイトが見当たらない。第9位の『女刑事キャグニー&レイシー』のサイト Cagney and Lacey はかなり充実している。この番組に関する雑誌記事まで転載している。  
このTVシリーズは82年から88年まで続いた。81年のパイロットではロレッタ・スウィット(『マッシュ』のホットリップス)がキャグニーを演じたが、シリーズが始まったときの2代目メグ・フォスターはレズビアンに見えるということで、すぐにシャロン・グレス(『華麗な探偵ピート&マック』の秘書マギー)に変わった。タイン・デイリーはパイロットのときからずっとレイシー役を演じている。デイリーのほうが年上に見えるが、じつはグレスのほうが3歳年上である。女性刑事二人が主人公という設定が画期的だったらしいが、おれにとってはドンデン返しのある巧みなストーリー展開が印象的だった。  
そして、94年から96まで4本の復帰TV映画が放映された。キャグニーは地検局捜査官で、弁護士と結婚するが、のちに離婚。レイシーはニューヨーク市警から退職したが、夫の医療費を稼ぐために、地検局捜査官として働き始める。二人の女刑事の人生より興味深いのは二人の女優の人生である。グレスは88年にアルコール依存症を克服するために施設に7週間はいった。そして、91年に47歳で番組のプロデューサーだったバーニー・ローゼンズワイクと結婚した。一方、デイリーのほうは90年にブロードウェイ・ミュージカル『ジプシー』でトニー賞を受賞したが、91年に25年連れ添ってきた夫ジョージ・スタンフォード・ブラウンと離婚した。  
パーフェクTVで懐かしいTV番組の復帰版を放映してくれれば、おれも登録するよ、シュワちゃん。 //


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