Notscape: The CyberGumshoe


サイバーガムシュー


#32--タイムズに載ったけど、おれはミズじゃないぞ



   
8月28日に、ダン・ソンタップ(MWAニューヨーク支部長)やバーバラ・ピーターズ(アリゾナ州スコッツデールにあるミステリ専門書店、《ポイズンド・ペン》の店主)から電子メールが届いた。《ニューヨーク・タイムズ》27日付のサーキッツ・セクションに載っている Mystery Sites Easy to Deduce(推理しやすいミステリ・サイト)という記事にジローの名前が書いてあるというのだ。  
それで、早速 The New York Times on the Web を訪問して、その記事を読んでみた。日本のジロー・キムラは『ミステリマガジン』でインターネット上のミステリ・シーンについて書いていて、1996年1月に『ガムシュー・サイト』を開設したと書いてあるではないか。そして、そのサイトは単純なところが印象的であると述べている。おれの名前が《ニューヨーク・タイムズ》に載ったのは初めてだし、本誌の名前が載ったのも初めてではないだろうか。  
このセクションはコンピューターに関する記事を載せていて、いちおうハードコピーの現物も入手した。じつは、7月半ばに、ミッキー・ミースという記者から電子メールが届いて、メールでインタヴューされたのだ。この記事にはおれの年齢も明記してあり、おれのことを「ミズ・キムラ」と呼んでいる。う〜ん、そう言えば、年齢は尋ねられたが、性別は尋ねられなかったな。そのことをミース記者に電子メールで指摘すると、もちろん謝罪してくれた。そして、驚いたことに、ファースト・ネームの綴りは Micki ではなく Mickey なのに、ミース記者は女性だとわかったのだ。
 
この記事で紹介しているほかのサイトを再紹介してみよう。Femmes Fatales はもともとミステリ関連のノヴェルティーを郵送販売しているところで、ウェブミストレスのマリサ・バブジャックがウェブ・サイトを立ちあげる頃から知っている。ここのカタログで探偵事務所の絵を描いたネクタイとか、LA検屍事務所のTシャツを買ったことがある。でも、このウェブ・サイトは1年以上も更新されていないよ。  
Mysterious Strands は、《シスターズ・イン・クライム》チェサピーク支部長の シンディー・ウィルスン・シルバーブラットが管理するミステリ・ページであり、昔の The Mysterious Home Page のように、多くのリンクが1ページにずらりと並べられているので、読み込むのに時間がかかるのが欠点である。
 
さて、その The Mysterious Home Page からニュース第一号が届いた。最近開設されたウェブ・サイトの紹介のお知らせというところだろうか。自分にもニュースを電子メールで送ってほしい人は、(http://www.webfic.com/mysthome/email.asp) で登録すればよい。その中に、Michael Connelly.com もはいっていた。その前に、おれのところにウェブミストレスのジェイン・デイヴィスからウェブ・サイト開設のお知らせが届いていたのだ。  
2年ほど前にクレイグ・サンダーズがマイクル・コナリーの非公式ファン・サイトを管理していたが、いつの間にか消滅していた。そういうわけで、この公式サイトが開設されたことは喜ばしい。でも、まず欠点から述べよう。字が小さすぎて、そのまま読みづらいので、いったんコンピューターにテクストを保存してから読まないといけない。それに、画像の読み込みが普通以上に遅い。  
では、長所を述べよう。さすが公式サイトを自称するだけあって、著者紹介や作品リスト、エッセイ、最新情報などを載せた内容は充実している。  
ハリー・ボッシュもの最新作 Angels Flight は98年12月に刊行予定で、このサイトでは第1章と第2章が読める。98年刊のノンシリーズ Blood Work は刊行前に、クリント・イーストウッドが映画化権を買い取り、コナリーに結末の変更を提案したらしい。コネリーがまだ37枚しか書いていない小説 Void Moon の映画化権をワーナー映画が7桁の値段で買い、コナリーが脚本を書く。  
著者紹介のページで、『ナイト・ホーク』(以下、扶桑社ミステリー)がエドガー受賞作だと明記してあっても驚かないが、『ブラック・アイス』で(日本マルタの鷹協会より)ファルコン賞を受賞したこともちゃんと書いてくれているのがうれしいね。  ミステリ愛読者でもあるビル・クリントンがボッシュものの『ブラック・ハート』のゲラを持って、ワシントンのミステリ専門書店から出てきたところを写真に撮られてから、クリントンがコナリーのファンであることがわかった。そのあと、コナリーはLA国際空港でクリントンと3分間ほど話をするのである。自分でもサックスを吹くクリントンはボッシュが好きらしく、ボッシュものを書き続けるようにコナリーに頼んだという。  
メーリング・リストに登録すると、サイン入り新作が抽選で当たるかもしれないぞ。この公式サイトはじつに宣伝がうまい。
 
この原稿を書き始めるために、そろそろネットサーフィンをしないといけないなあと思っているところに、ジェリ・ハワードもの(『海に背を向けるな』創元推理文庫)でお馴染みのジャネット・ドーソンが公式サイトを立ちあげたというニュースをミステリ・メーリング・リストのドロシーLに投稿した。The Jeri Howard Mysteries by Janet Dawson は開設したばかりで、今のところはただの1ページしかない。  
98年刊のハワードもの新作 Where the Bodies Are Buried と、ペイパーバックで再刊された97年刊の Witness to Evil の宣伝と、サイン・ツアーのスケジュールを載せてある。版元のフォーセットや、サイン会を催すミステリ専門書店にリンクしているが、よく見ると、リンク先がドーソンのサイト・フレームの中にあるぞ(専門的すぎることをお許しあれ)。つまり、テクスト保存ができないのだ。ぜひ秘密のノンフレーム版ミラー・サイト のほうに行くようにおすすめする。ドーソンは行動的な作家なので、このサイトはこれからきっと充実することだろう。 //


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