Notscape: The CyberGumshoe


サイバーガムシュー


#35--努力せずにドロシーLのファイルを読む方法



   
インターネットを使って情報を集める一般的な方法は、ウェブ・サイト訪問とメーリング・リスト参加だろう。ミステリ関係の情報を収集するには、井戸端会議的なメーリング・リスト(ML)、DorothyL を購読することをお勧めする。  
DorothyL については以前にも書いたことがあるので、今回はくどく説明しないが、イアン・ランキンやジャン・バーク、ディック・ロクティなどの作家から、ディーン・ジェイムズやゲイリー・ウォーレン・ニーブア、エイドリアン・マラーなどの書店員、普通の読者まで、ミステリ関係者が多く参加している。しかし、購読者でなくても、DorothyL のメッセージが読めるのだ。DejaNews に行ってみて、検索をかけたからって、最新情報が得られるとは限らない。DorothyL の公式ファイル保管者J・アレック・ウェストが The Mystery Vault を開設し、いくつかのMLのファイルを保管してくれている。  
DorothyL のファイルは95年2月から保管してある。ただし、一日分のファイル量は大きいので、開くときに注意すべし。4000行以上の英文がダウンロードされることがあるのだ。有益な情報量は人によって異なるが、おれにとって有益な情報は全体の1割以下しかない。つまり、英文速読の練習にもなるわけだ。  
Rara-Avis はハードボイルド関係のMLで、98年2月からのファイルが保管してある。rara-avis とは「珍鳥」という意味で、『マルタの鷹』に登場する。ビル・クライダーやジェレマイア・ヒーリイなどの作家も参加している。ShortMysteryL は短篇ミステリのMLで、98年1月からのファイルが保管してある。ヘンリイ・スレッサーも参加している。SinC Internet Chapter は《シスターズ・イン・クライム》のインターネット支部のMLだが、SinC の会員でなくてもMLには参加できる。98年2月からのファイルが保管してある。バーバラ・ポールやキャロリン・ウィートが参加している。Gaslight Digest は19世紀の文芸について話し合うMLで、98年2月からのファイルが保管してある。  
そのほか、The Short Order という電子ニューズレターのファイルも保管してある。これは ShortMysteryL から派生した Short Mystery Fiction Society (短篇ミステリ小説協会)の会報で、SMFSのウェブ・サイト にもファイルがあるんだけどね。
 
年末年始に DorothyL のリストオーナー(管理者)たちが2週間ほど休みを取るというので、そのあいだ禁断症状に苦しむ購読者が出るかもしれない。そのあいだだけ、「代用品」として DL-HIATUS というMLを開設したというので、登録することにした。しかし、まず Onelist のほうに登録しなくてはならない。  
Subscribe ページに行くと、電子メール・アドレスとパスワードを書き込むように指示される。その下に、個人的情報を書くスペースはあるが、ここは書く必要はない。ここで登録すると、Onelist から確認のメールが届くから、間違いないという確認として、そのままメールの「返信」ボタンを押せば、登録完了である。そのあとに、DL-Hiatus 購読のページに戻って、送信してもらいたい形式が normal か digest かを決める。normal とは投稿者のメッセージがそのつど一通ずつ送られてくるもの。digest とは一日一度か、ある程度たまってから送られてくるもの。おれは digest のほうをクリックした。それから……いや、これだけで登録完了なのだ。あっけないほど簡単である。  
ついでに、この Onelist には自動車とか、娯楽とか、いろいろなジャンルのMLがある。Book の中にも、「ファンタジー」とか「ホラー」とか、いろいろあるのだが、Mystery を選ぶと、アガサ・クリスティーやエルモア・レナード、エリス・ピーターズ、ミッキー・スピレインなどのファンMLがあった。おれは今以上にMLを増やしたくないのだが、キンジー・ミルホーンのMLを購読することにした。kinseymillhone(ママ)をクリックすると、normal なのか digest なのか尋ねるので、digest をクリックした。  
The Archives of Detective Fiction の責任者をニューヨークで務めていたシャロン・ヴィラインズが健康的理由でフロリダに引っ越しして、The MacGuffin Home Page を開設した。シャロンが管理者を務めている MacGuffinL に参加してほしいという。これも、Oneline で登録したし、作家ジャンルにあった ドナルド・E・ウェストレイクやジャネット・イヴァノヴィッチ のMLにもついでに登録してしまった。それに、ここでは自分で好きなMLを開設できるのだ。
《ニューヨーク・タイムズ・ブック・レヴュー》の活字版にウォルター・モズリイ(『イエロードッグ・ブルース』早川書房)の新刊 Blue Light の広告が載っていた(ウェブ版にこの広告はない)。その広告に www.waltermosley.com というウェブ・アドレスがはいっていたので、訪問してみた。すると、なんと自動的にタイム・ワーナー社の一部、リトル・ブラウン社のウェブサイトにつながったではないか。  
そうか、イージー・ローリンズもの長篇とソクラティーズ・フォートロウもの短篇集はノートン社から出版されていたが、新刊の Blue Light はSF小説なので、ノートン社が出版を嫌がり、かわりにリトル・ブラウン社が出版したのかもしれない。そこのインタヴュー記事によると、モズリイは子供のときからSF小説を読んでいて、いつか書いてみたいと思っていたらしい。インタヴュー記事の後半はあまりにも哲学的すぎて、おれにはわからなかったな。ノートン社のウェブサイトにも The Walter Mosley Page があるので、そちらのほうも訪問していただきたい。
 
住所変更。 The Mystery Writers of America(アメリカ探偵作家クラブ)のウェブサイトが に移った。残念ながら、会報の The Third Degree はまだアップロードされていない。 //


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