「星丸」25cm反射赤道儀 (譲渡済み)



この望遠鏡の思い出は、何と言っても冥王星(約15等)を眼視確認したことです。
この口径での極限等級に近いほど暗いため、詳細星図を頼りに翌晩もう一度観察して移動を確かめるという方法をとりました。結局、2週間・数回にわたって冥王星の眼視確認を続けました。冥王星の眼視確認成功により、全惑星を自分の眼で直接見たことになります。写真画像等で全惑星を見た人は多いでしょうが、肉眼観察した人は意外と少ないのでは?=私の密かな自慢です。

鏡筒部はNTK製25cm(F6)反射、筒回転装置付き。赤道儀架台部は知人の自作品ドイツ式です。赤経部分のみシンクロナスモーターによる恒星時追尾機能があり,微動修正は赤経・赤緯部ともタンジェントスクリュー式による手動式部分微動です。写真とか目的にせず,眼視観察だけならこれで十分な装備ですが,最近のハイテク技術による天体自動導入ができないのが残念です。

お譲りしました。(2002.11.17)
このまま我が家に残しても家族からは冷たい目で見られ、元の持ち主(私のこと)も、観望会にはその後購入した25cmF6シュミカセで事足りる?と知らぬ顔。ここ数年「星丸」は、物置の奧に置かれたまま、肩身も狭く居場所のない状態でした。引き取って頂いた方が、修復して観望会用に再利用されるとのこと。こうして「星丸」に再び居場所ができ、安心しています。


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(C) K-Yoshio