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聖書 を学びたい人のための映画
■F『映画で見る旧約聖書の世界』■
『タイタン 選ばれし勇者』(2016年)75分 
(原題;DAVID AND GOLIATH/BARBARIAN WAR)

『タイタン 選ばれし勇者(2016年)』を見る
(原題;DAVID AND GOLIATH/BARBARIAN WAR)



【スタッフ・キャスト】
 監督:ウォレス・ブラザーズ
 脚本:ジェフリー・ガイルズ
    マイケル・ルーリー
 音楽:アルド・シュラク
 製作国:アメリカ
 上映時間:75分

 出演者:マット・ベルベリ(ダビデ)
     マイケル・フォスター(ゴリアテ)
     ジョン・ノックス(サムエル)
     ロジャー・ハルストン(サウル)


【解説】
 2016年制作のアメリカ映画。
 古代イスラエル帝国の時代を舞台に、神に選ばれし青年の戦いを描いている。

 監督:ウォレス兄弟のもとに一流スタッフが集結している。
 ハリウッドの大作映画など、スタントマンとして活躍するマット・ベルベリが出演したスペクタクルアドベンチャー。
 武術ワールド・チャンピオンの経歴を持つ彼の、強靱な肉体と華麗な技は必見!
 アクション指導はハリウッドの重鎮“ルーク・ラ・フォウンテイン"!  音楽は『スパイダーマン』シリーズや邦画『ルパン三世』も手掛けた“アルドゥ・シュラク"が担当した。

 例によって、邦題は内容と一致しておらず、かの有名な大作とは一切関係ありませんので、くれぐれも誤解なさいませんように。
 ダビデが神から選ばれた背景や、その名をとどろかせたゴリアテとの戦いに特化した作品で、随所に聖書からの引用が出てきますので、ダビデのことが少しわかるかと思います。
 なおゴリアテの巨人は聖書のイメージよりかなり小さいので、想像力を駆使して巨人と思いながら見ることをお勧めします。
 時間があるときにご覧いただければと思います。(By天国とんぼ)


【ストーリー】(ネタバレ注意)
 キリストが誕生する1000年も前、イスラエル12支族の中から1人の王が選ばれました。
 ペリシテ人から民を守って、支持されていたサウルのことです。
 しかし、彼の勝手な行動が、主の怒りに触れることになります。

 主は預言者サムエルに、もうサウルのことで嘆くなと言います。
 もはやイスラエルの王ではないからです。
 そしてサウルは旅に出ます。

 全能の神よ、お示しくださいとサムエルは棒で地面を叩きます。
 サウルの代わりをどうするのかと問いかけると、雷雲が轟き始めて、サムエルは探し出すことを誓います。

 その頃、ベツレヘムのダビデは父親の羊の番人をしていました。
 殺された羊の跡を追いかけると、ダビデは背後から首を締められ、意識が朦朧とします。
 そんな状況の中、剣で襲いかかられ、ダビデは反撃をします。
 剣を押さえ込み、2人の男を倒します。
 そして羊を持ち帰るのでした。

 丁度、サムエルは主が選んだ王を探しに、ベツレヘムへ来ていました。
 ダビデの父は、サムエルに息子たちを会わせることにして呼びます。
 ダビデも行こうとしますが、兄のエリアブから羊の番をしとけと言われます。
 サムエルはダビデの息子たちに会いますが、違うと判断します。
 ダビデのことを聞いて、サムエルは彼に会いに行きます。

 ダビデは兄たちが財産を継ぐことを話します。
 自分には空気、岩と大地だけです。
 しかし何か大きな使命があるように感じていました。

 サムエルはその昔、サウルと共にアマレク人と戦いました。
 多くの戦いを経験した剣をダビデに見せます。
 サウルは偉大な戦士でしたが、忠誠心に欠けていました。
 なので神は別の者を選びました。
 それがダビデでした。

 その頃、サウルはペリシテ人との戦いに備え、イスラエル人は団結していました。
 ダビデは、サムエルらから訓練を受けます。
 ある時、エジプト人が天国の銅と呼んだ石を見つけたダビデは、必要なことから全て拾うようにと任されます。

 小石は運び終えますが、岩ほどの大きさは少ししか動かせませんでした。
 サムエルはまた明日と言います。
 エリアザルは岩を持ち上げることができず、一番強いシャマなら運べると言われるダビデでした。

 シャマは持ち上げることができますが、すぐに力尽きるだろうと言います。
 だから運ばずに持ち上げろと助言します。
 ダビデは持ち上げては落としを繰り返して、少しずつ前に進んで行きます。
 翌朝、岩に寝そべるようにして、ダビデはねぐらまで運びきっていました。

 ダビデは羊飼いなので石投げが得意でした。
 エリアザルやシャマ、ヤショブらは石投げの道具は役に立たないと思います。
 けれども、サムエルだけは恐ろしい武器になりうると予見します。
 ダビデは小石をバッグに入れて、多くのことを学んだとサムエルにお礼を言い、家族の元に帰ることにします。
 それが神の意志であるのかと問いかけ、サムエルはついてくるようにと言います。

 サムエルに見ら守れながら、天国の銅を使って、ダビデは武器を次々と作り上げます。
 いつ王になるのか、どうやったら王になれるのか、ダビデは分からないと言います。
 それはサムエルにも分かりませんでした。
 自分の力の無さを訴えるダビデに、サムエルはただ単に力の強い者のことが王ではないと諭します。

 神は挑戦し続けることを望んでいて、身の内に燃える問いに答えれば良いのです。
 人生は危険ばかりで、立ち向かうのだ、今こそ戦いの時、疑念と恐れを取り払うのです。
 神と共にあるダビデにかなうものはいないのです。
 ダビデはそうサムエルから聞くのでした。

 ペリシテ軍の勝利は間近で、王は最強の戦士を募ります。
 するとイスラエルとの戦いを待ち望んだゴリアテが名乗り出ます。
 ゴリアテは巨大な戦士で、次々と兵士たちを殺していくほどの強さを持っています。
 サウルはペリシテ軍の勢力に頭を抱えていて、4人目の戦士を呼んだ時は恐怖と怒りに満ちていました。

 ゴリアテは、俺を倒せばペリシテ人はイスラエルの奴隷となると叫びます。
そこでサウルは、しもべから神と共にあるダビデのことを聞いて、彼を呼び寄せます。
 ゴリアテが挑みに来てから、誰も勝負を挑もうとしませんでした。
 サウルの娘のミカルが褒美としてもです。

 ダビデは王のしもべであり、自分が戦いに行くと言います。
 サウルが自分の鎧を授けると言うと、ダビデは主が鎧であると答えます。
 川辺で石を拾ったダビデは、ミカルから頑張ってと告げらて向かうのでした。

 神に遣われし者と宣言し、ダビデは棒を持って挑みます。
 ゴリアテの部下が始末しに来ますが、ダビデは棒を使って倒します。
 そして彼の剣と盾を拾い、ダビデはゴリアテに向かっていきます。
 訓練の成果があり、ダビデは距離を保ちながら、ゴリアテの足を攻めて怪我を負わせていきます。

 しかしゴリアテの一撃で、ダビデの盾は折れ曲がります。
 ゴリアテの盾を拾いますが、ダビデは防戦一方となり、剣のみで戦います。
 吹き飛ばされたダビデは、サムエルや皆から言われた言葉を思い出し、石投げの道具を手に取ります。

 ダビデが石を投げると、ゴリアテの額に刺さり光ります。
 倒れたゴリアテの首を切断し、ダビデは彼の首を掲げます。
 ダビデが石でゴリアテを討ち倒したことは伝説となります。

 その後、ダビデは王国を築きます。
 戦いの耐えない中でも、彼は信仰を失うことはありませんでした。

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