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『エデンの東(原題:East of Eden)』1954年 115分 エデンの東(1954)』を見る (原題:East of Eden)115分 【スタッフ・キャスト】 原作:ジョン・スタインベック 脚本:ポール・オズボーン 監督・製作:エリア・カザン 原作:ジョン・スタインベック 『エデンの東』 脚本:ポール・オズボーン 音楽:レナード・ローゼンマン 撮影:テッド・マッコード コンラッド・L・ホール(カメラ・オペレーター) 製作:ワーナー・ブラザース 配給:ワーナー・ブラザース、日本ヘラルド(リバイバル) 美術:ジェームズ・バセヴィ(美術監督) ジョージ・ジェームズ・ホプキンス(セット装飾) 衣装: アンナ・ヒル・ジョンストン 編集: オーウェン・マークス 字幕翻訳:高瀬鎮夫 日本語翻訳:進藤光太 出演:ジェームズ・ディーン(キャル・トラスク) ジュリー・ハリス(アブラ) レイモンド・マッセイ(アダム・トラスク) リチャード・ダヴァロス(アーロン・トラスク) ジョー・ヴァン・フリート(ケート) ロイス・スミス(アン) アルバート・デッカー(ウィル・ハミルトン) バール・アイヴス(保安官・サム) ニック・デニス〔ランターニ) ティモシー・ケリー(ケートの用心棒) バーバラ・バクスレー(アダム付きの看護婦) 【解説】 名作『エデンの東』は24歳で自動車事故で早逝した伝説的スター、ジェームズ・ディーンの映画初主演作です。 本作の後、『理由なき反抗』『ジャイアンツ』という名作に出演するものの、彼が生きている間に世に知られることはありませんでした。 本作は聖書における「カインとアベル」の物語をベースに描かれています。 彼らはアダムとイヴがエデンの園を追われた後に生まれた兄弟です。 カインは嫉妬から弟アベルを殺し、それが人類初の殺人となりました。 「エデンの東」とは、カインが追放されたノドの地を指しています。 劇中では父のアダム、兄のアーロン、父の旧友の保安官サムの3人の善人が登場しますが、自分が正しいと思っている人間は傲慢です。 アダムは妻だったケートや子のキャルに対して、自分の正義や価値観・倫理観を押し付けるパワハラ親父でしたし、アーロンも恋人アブラに対し、自分の理想の女性像を無意識に押し付けているばかりか、相談もなく勝手に婚約を発表するモラハラ人間でした。 またサムも神様でも裁判官でも検事でもないのにキャルをカインだと決めつけ(裁き)、遠くへ去るように言い放つ傲慢さを見せます。 善人は真面目で正しい人だけに面と向かって批判しにくい存在なので、優しさや思いやりがない善人は、周囲の人間にとってただただ窮屈で厄介な人間でしかなく、真面目なクリスチャンはそうならないよう気をつけなければなりません。 その点アブラも概ね善人ですが、継母のダイヤを捨てるなどの意地悪な部分があることを告白(自覚)していますし、反省する心を持ち合わせており、自分を蔑ろにする父親を許せる懐の深さ(寛容さ)もあるので、アダムもキャルも正直に自分の弱さを見せたり、心情を素直に打ち明けることが出来る存在となっています。 しかし、アーロンは自分の理想像を重ね合わせて見ているだけで本当の彼女の姿が見えていません。 イエス様は、律法を守る人、正しい人、善人になれと言わずに、「神を愛し、隣人を愛しなさい」と言われました。 律法を守る人、正しい人、善人は結果に過ぎません。 大事なのは日々どう生きるかです。 互いに比べたり、不平を言ったりせず、互いの欠点、過ちを許し合い、愛し合う家族となるコツを教えてくれる映画です。 名作をお楽しみ下さい。 長時間のテレビ映画版の『エデンの東』があり感動しましたし、ビデオ録画した筈ですが、VHSテープが4000本あり、行方不明となっており、途方に暮れています。HELP ME!(TT;)。(By天国とんぼ) 【ストーリー】(ネタバレ注意) 1917年、アメリカカリフォルニア州の静かな町サリナスに住むキャルは、列車の屋根の上に乗って漁港モントレーまで行き、中年女性のケートの後をつけている。 酒場を経営する商売女のケートは、死んだと聞かされていた彼の母親かもしれない女性だった。 会って話をしたいと言うキャルを、用心棒が追い返す。 帰宅すると、兄のアロンとその恋人のアブラがいた。 父のアダムと折り合いが悪いキャルに対し、アロンは可愛がられていた。 野菜を冷蔵保存するアイデアに夢中のアダム。 しかしキャルは、アメリカが参戦すれば大豆トウモロコシで儲かるから氷はいらないと言ってしまう。 ストレスから自分の感情をコントロールできず、氷を壊し始めるキャル。 聖書を引用しながら彼を叱る父に、キャルは自分は昔から腐ってるがアロンはいい子だ、自分は悪だけ譲られたと落ち込みむ。 父は「違う。人は道を選べる」と必死で語りかける。 生きている母についてキャルは父に問いかける。 父は息子たちを苦しめないために嘘をついていた。 双子が生まれた後、東部に行ったと話す父に、母は悪人なのかと聞くキャル。 父は、母には何かが欠けており、憎しみにあふれた女だったと答える。 そして「手がきれいだった」と。 自分がどんな人間かを知りたいからもっと話してとキャルはすがるが、父は何も便りがないと言うばかりだった。 再びキャルはケートの酒場に向かい、彼女がイスで眠っていた部屋に入り込む。 手袋をした彼女の手をみつめるキャル。 正座して話があるから聞いてほしいとケートに言うが、保安官に引き渡されてしまう。 父の旧友だった保安官は、アダムとケートの結婚写真を見せた。 ケートが母と確信したキャルは、「ケートは悪い女だし僕も悪い子だからそうだと思った。母も父も憎い」と言う。 保安官はケートは美人で生き生きしていたこと、アダムは世間知らずだったこと、そして母が父を撃ったことを話す。 父さんがひどいことをしたのかと聞くキャルに、保安官は「アダムはケートに尽くしていた。お前の父親は善人だと忘れるな」と答えるのだった。 野菜を氷らせながら鼻歌を歌う父を、キャルは笑顔で見ている。 父の出荷するレタスの収穫を、きびきびと手伝うキャル。 サリナス・バレー産レタスと書かれた列車が待っています。 父は器具を工夫して仕事するキャルを、よくやってくれてると労う。 アーロンの恋人のアブラが弁当を届けにやってくる。 彼女はキャルに、父に愛されていないかもしれないという寂しさを話す。 13歳で母が死んでから父がすぐに再婚してから、誰もが憎かったと話すアブラ。 だから新しい母の3千ドルのダイヤを川に捨てたと言うアブラ。 父は自分の寂しさに気づかなかったが、父より大人になった自分は父を許したと言い、話したら気が楽になったとキャルに語る。 要するに今は普通の父で、母は嫌いなのだと。 キャルのアイデア器具は盗んだ石炭落としだと知った父は、キャルを叱る。 冷蔵レタス列車が出発する。 しかし、その後汽車が雪崩で立ち往生し、氷がとけて大損害となってしまう。 父のために金を稼ごうと考えたキャルは、取引に詳しいウィルに会いに行く。 戦争が起これば豆が高騰すると知るが、資金には5千ドル必要と聞かされがっくりするキャル。 キャルはケートに会いに行く。 彼女はキャルが息子と気づいていた。 彼の本名を聞いて聖書にあるケイレブと知り、もう一人の息子アロンの名も知る。 アロンは善人で、ケートには僕の方が似てると話すキャル。 息子たちの様子を聞いたケート。 農場が嫌いだというキャルに同意し、5千ドルを貸してほしいという彼が、ウィルと組んで大豆取引をしようとしていることを知る。 善人に金儲けは汚らわしいねと父を笑い、父を撃ったのは自分を家に縛るつもりだったからだと母は冷たく言った。 「私を自由にしようなんて無理さ。聖人づらをして、聖書を読んだ。お前にもわかるんだね、あの聖人ぶりが。私に似ているね。人を見る目があるんだ。」 ケートはウィルを来させるように言い、キャルに「憎めない子だよ」と言って金を貸す。 寂しげな息子を追い出してから、苦し-----そうに顔をしかめます。 やがて、アメリカが第一次大戦に参戦。 その頃は、誰もがすぐに終わると思っていた。 アロンは戦争には絶対反対だと言って、パレードをにらみつける。 キャルは豆を育て始める。 その後、多くの戦死者が出始め、戦争は長引く。 農場に帰りたくなったと話すアダムは、金を心配していた。 キャルは父を慰める。 祭りに行ったキャルはからまれていたアブラを助け、アロンとの待ち合わせまで一緒に遊ぶことにする。 観覧車の中で、アブラはアロンの愛への不安を語り出す。 アロンの考える愛は清く正しいが、それだけじゃないはずだと。 そして、自分がとても悪く思えて混乱すると告白する。 「母親の代わりに、彼は私を善のかたまりだと思ってる。彼が愛してるのは本当の私じゃない。私はそんな善人じゃない。」 アブラはアロンを愛してると言って泣く。 ドイツ系移民のオルブレヒトが反独の人々に攻撃する中にアロンが巻き込まれているのをみつけたキャルは、彼を助けるために輪に飛び込む。 保安官が現れたことで事態は収束。 アロンはキャルとアブラが一緒にいたのを知って、キャルに八つ当たりする。 すべてお前のせいだと言ってつかみかかる兄を、助けようと思ったのにと言いながらキャルは殴りつける。 アロンを殴ってしまったことに傷つくキャル。 アブラはキャルに、観覧車でのことは忘れて、何もなかったことにしてほしいと言う。 父の誕生日にサプライズで家をアブラと飾り付けるキャル。 父へのプレゼントに大豆で成功して得た金をきれいに包んで嬉しそうに用意している。 一方のアダムは、徴兵委員としての辛い業務に苦しんでいた。 しかし、家族に祝ってもらえて喜ぶす。 そこでアロンが突然、アブラとの婚約を発表する。 何ものにも勝る喜びだと言ってアダムは喜ぶ。 しかし勝手なことを言われて怒っているアブラは、アロンを振り払った。 キャルからの金を見て驚いた父は、大豆で稼いだと聞いて金を返してこいと冷たく言い放つ。 アダムは戦争で金儲けした息子を許せなかったのだ。 大嫌いだと言って泣きながらキャルは家を飛び出す。 キャルを慰めるアブラを、アロンが呼び戻しに来る。 「彼女に手を出すな。お前はずるい。悪人だ。昔からひねくれもので迷惑してきた。だが許してきた。」 その言葉を聞いたキャルは、面白いものを見せるから一緒に行こうと、悪魔のような声でアロンを誘う。 「母さんはことによるとまだ生きてる。一度だけ真実を見るがいい。目をつぶるなよ」 母のもとへと兄を連れて行ったキャルは、挨拶しろといってアロンを母に向かって突飛ばす。 ひとりで家に帰ったキャルはアブラに言う。 「パパは母や僕を愛さない。自分の正しさを押し付ける。もうパパの愛はいらない。<役に立たない愛だ。もうどんな愛もいらない。愛なんて損するだけだ。」 そこに保安官から、アロンが酔って暴れており、軍隊に入る気でいることが伝えられる。 アダムは慌ててアロンを駅に迎えに行くが、アロンは窓ガラスに頭突きして血だらけになって笑いながら列車で去って行く。 あまりのショックに卒中を起こした父は半身不随となり、いつ死んでもおかしくない身となってしまいます。 保安官はキャルに冷たく言います。 「カインは立ってアベルを殺し、カインは去ってエデンの東、ノドの地に住めり。お前も去れ。」 キャルは彼の言う通りだと言って、よそへ行くことを決める。 父に会いに行ったキャルは、謝って泣きながら部屋を出ていく。 甲高い声で話す不躾な看護婦は、アダムはもう長くないとアブラに話している。 アブラが必死でアダムに呼びかける。 「愛されないほどつらいことはありません。愛されないと心がねじまがります。彼を許せとは言いませんが愛を見せて下さい。でないと彼は破滅です。彼の心の鎖を解かなければ、彼は一生罪人です。助けてあげて。なにかを求めてあげれば、彼はあなたの愛を悟ります。愛のしるしを。」 そして、キャルにも言う。 「お父様のきもちも聞かず泣き暮らすの?手遅れになるまえにお父様と話すの。心に届く道を探して。今を逃したら最後よ」 キャルはふらふらと父の部屋へ戻り、自分は生まれつき悪い子だと考えてきたが本当は違う、父が言う通り人は自分の道を選べるし、道を選ぶことが人間の資格なんですねと必死で語り掛ける。 そんな中、看護師が現れ無神経にコーヒーの場所を聞く。 思わずキャルは「出ていけ!」と大声で怒鳴りつける。 キャルの声を聞いた父が話し始める。 「キャル、頼みがある。」 驚いて父をじっとみつめるキャルに父は言う。 「あの女 看護師 我慢ならん 替えてくれ」 「僕も嫌いです」 父が続けて何かをささやく口元にキャルは耳を寄せる。 聞きながらキャルは涙をこぼし、アブラに父の言葉を伝えた。 「看護師はいらないって。僕にここで看護しろって。この僕にだ。」 アブラにやさしくキスするキャル。 それから彼は、父のベッドの傍らにイスを置いて座るのだった。 | |||||
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