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聖書 を学びたい人のための映画
■G『キリスト教誕生後の世界』の映画■
『フランチェスコ ノーカット完全版(1989)』
(原題:FRANCESCO) 157分


『フランチェスコ ノーカット完全版(1989)』
(原題:FRANCESCO)157分
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【スタッフ・キャスト】
 監督・脚本:リリアーナ・カヴァーニ
 脚本:ロベルタ・マッツォーニ
 撮影:ジュゼッペ・ランチ
 編集:ガブリエラ・クリスティアーニ
 美術・衣裳:ダニーロ・ドナーティ
 音楽:ヴァンゲリス  製作:イタリア

 出演者:ミッキー・ローク(フランチェスコ)
     ヘレナ・ボナム=カーター(キアラ)
     パオロ・ボナチェッリ(フランチェスコの父)
     アンドレア・フェレオル(フランチェスコの母)
     ハンス・ジシュラー(インノケンティウス3世)
     マリオ・アドルフ(ウゴリーノ枢機卿)


【解説】
 『愛の嵐』のリリアーナ・カヴァーニ監督が、中世イタリアに実在した聖人フランチェスコの人間像に迫る歴史ドラマです。
 裕福な家庭に生まれ騎士を夢見ていた青年が信仰に目覚め、修道会を創設しさまざまな試練に苦悩しながらも、真理を求め続ける様子を描き出しています。
 ストイックなフランチェスコに『シン・シティ』のミッキー・ローク、彼を崇拝する聖キアラ(クララ)役を『鳩の翼』のヘレナ・ボナム=カーターが好演しています。

 聖人の内面に迫る重厚な映像美がさえています。
 宗教映画の形をとっていますが、主人公に影響されついて行く人間が増えていくに従い、純粋な信仰によって、俗世にまみれた人間の欲望や醜さが露わになっていく様子がシニカルに描かれています。

 私がイエス・キリストに出会い、惹かれながらも、キリスト教というものが今一つ信じ切れず、洗礼を受けるまで30年かかりました。
 その理由の一つが、イエス様の言葉に従っているようにはとても見えなかったローマ教会の黒歴史(免罪符の発行、十字軍の遠征、魔女狩り、異端審問、地動説学者への弾圧、他宗教への非寛容さ等々)ゆえですが、その片鱗が本作でも見えており、クリスチャンとして辛いものがあります。
 私も年齢を重ね、老人と言われる年代になりましたが、基本的には14歳のころの自分とほとんど変わらないと思っています・

 その頃思っていたのは、自分は何もせず、他人を偽善者と決めつけ、俺は善人なんて言っていないと嘯き偽悪者ぶる次兄が、「偽りの悪」だから善人だろうと言っているように聞こえ納得できず、自分は積極的に良いことをしよう、でも自分のことを善人だと思うのは傲慢なので、自分のことを偽善者だと自覚して良いことをすれば偽善者ではない「偽・偽善者」だ、そうだ「偽・偽善者」になろうということでした。
 そして、そんな回りくどい表現をしなくても良い言葉が「クリスチャン」だということに気づいてからは、「自称クリスチャン」、「なんちゃってクリスチャン」と言うようになり、洗礼を受けてからは「一応クリスチャン」と言うようになりました。
 それを決めるのは自分ではなく、最終的にはイエス様だと思っているからでした。

 神は完全ですが人間は不完全であり、不完全な人間の集合体である教会という組織も不完全で当然です。
 そうして、目を背けずに直視していけば見えてくる真実があるということが描かれている映画だと思います。
 時間があるときにご覧下さい。(By天国とんぼ)


【ストーリー】(ネタバレ注意)
 荒涼とした山の上でフランチェスコ(ミッキー・ローク)のことを、彼の最大の崇拝者であるキアラ(ヘレナ・ボナム・カーター)と弟子たちは回想し始める。

 フランチェスコはペルシアとの戦いで捕虜になり、屈辱を味わい、戦争の愚かさを知る。
 そこで会った死刑囚からイエス・キリストの福音書を手渡される。
 今までの裕福な生活に甘えて生きてきたことを恥じ、両親と別れ、難民たちの中で暮す。
 
 彼はそこのハンセン病療養所で私財を投げうって奉仕活動をしながら、聖ダミアーノ教会で布教活動を進める。
 彼の行動は上流階級の人々を戸惑わせたが、中には共感する者も現れる。
 こうして彼の運動は広がっていくが、衝突も起き、異端扱いされるようにもなった。

 フランチェスコはこの行動を続けるために、ローマ法王に会いに行く。
 初めのうちは冷やかだった法王も、運動の大きさに無視できなくなる。
 しかし、修道会の中にはフランチェスコに疑問を持ち、彼を非難する者もいる。

 悩んだフランチェスコは山にこもり、本物の悟りを神に請う。
 そして、ある時突然、彼の体には、キリストがゴルゴダの丘で処刑された時に受けた傷と同じものが現れる。
 彼は天を仰ぎ神に感謝する。


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