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『聖処女(原題:THE SONG OF BERNADETTE)(1943)』156分

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(原題:THE SONG OF BERNADETTE)



【スタッフ・キャスト】
 監督:ヘンリー・キング
 脚本:ジョージ・シートン
 原作;フランツ・ウェルフェル
 製作:ウィリアム・パールバーグ
 撮影:アーサー・C・ミラー
 音楽:アルフレッド・ニューマン

 出演者:ジェニファー・ジョーンズ(Bernadette_Soubirous)
     ウィリアム・アイス(Antoine_Nicolau)
     チャールス・ビックフォード(Peyramale)
     ヴィンセント・プライス(Vital_Dutou)
     リー・J・コップ(Dr._Dozous)
     グラディス・クーパー(Sister_Vauzeus)
     アン・リヴェア(Louise_Soubirous)
     ローマン・ボーネン(Francis_Soubirous)
     メアリー・アンダースン(Jeanne_Abadie)
     Jacomet Charles Dingle
     エディス・バレット(Croisine_Bouhouhorts)
     パトリシア・モリソン(Empress_Eugenie)
     ジェローム・コウアン(Emperor_Louis_Napoleon)
     オーブリー・メイザー(The_Mayor)
     ブランシュ・ヤーカ(Berndette's_Aunt)


【解説】
 「この物語は神を信じるものには説明する必要はないが、神を信じないものには説明する必要もない」。

 クリスチャンにとって、奇跡を信じることは信仰の第一歩ですが、合理的な思考を重要視しているらしいノンクリスチャンや、無神論者の皆さんにとっては奇跡など信じられないことであり、とても高いハードルとなってるようです。
 かくいう私も小学6年の休み時間で、友だちから中学2年の数学の教科書の問題を出され、代数など知らなかったけれども、10秒ほどで答えを出すマジックショーをして、「数学のK」と呼ばれた理数系の人間でしたから、洗礼を受けるまで30年を要したほど疑り深い人間でしたので、彼らが何を考えているのか、自分も経験してきているので、よく理解できます。
 「極楽とんぼ」から「天国とんぼ」へと、言わば宗旨替えした今の私が言えることは、人間は変わるということと、神の存在や奇跡を信じなくても構わないけれども、信じる人間の意見や存在を否定しない、そうした理性ある態度をしてほしいということの2点です。

 正しいかどうか判断できないから「信じる」という言葉を使うのです。
 「1たす1は2だと信じます」、「太陽は東から昇ることを信じる」とは言いません。
 それらは既に真実だと証明されているからです。

 真実だと未だ証明出来ていない事柄に対してのみ「信じる」とい言葉を使うのに、「信じる明確な理由を言え」と勝ち誇ったように言う人には言葉を失います。
 「明確な理由がないから」信じるのですし、「だったら信じない明確な理由を言えるのか」と聞いて、答えられるものなら答えて欲しいものです。
 人間には分かっていることなど氷山の一角にすぎず、分からないことの方が多いことを認めて、もっと謙虚になってほしいものです。
 真実が分からないことに、どちらが正しいかを論じても時間の無駄だと、理性的な人間のつもりでいる方々に早く気付いてほしいと切に願っています。

 この作品は、病を癒すことで有名な「ルルドの泉」を発見した少女ベルナデットの実話をもとにした、ニューヨークで自殺した亡命チェコスロヴァキア詩人フランツ・ウェルフェルの小説を映画化したものです。
 1943年の作品で、脚本は「三十四丁目の奇跡(1947)」のジョージ・シートンが書き、監督には「追憶(1941)」「シカゴ」のヘンリー・キングが当たり、撮影は「アンナとシャム王」のアーサー・ミラーが担任しました。
 主演には、ジェニファー・ジョーンズが抜擢され、1943年度アカデミー賞女優演技賞を授賞しました。

 その他、新人ウィリアム・アイス、「ミネソタの娘」のチャールズ・ビックフォード「ローラ殺人事件」のヴィンセント・プライス「影なき殺人」のリー・J・コッブ、「ラブ・レター(1945)」のグラディス・クーパー、「追憶(1941)」のアン・リヴェア、「我等の生涯の最良の年」のローマン・ボーネン、「ブルックリン横町」のメアリー・アンダースン等が共演しています。
 音楽はアルフレッド・ニューマンが作曲しています。
 なおこの作品で、女優演技賞、撮影賞、作曲賞部門で、それぞれ1943年度アカデミー賞が与えられています。

 本作の舞台である「ルルドの泉」は、後に大きな教会が建てられてカトリック最大の巡礼地となっています。
 またルルドから500km北の修道先、サン・ジルダール修道院の大聖堂には、ベルナデッタ・スビルーのミイラがガラスの棺で安置され、彼女の遺体が腐らない奇跡が起こっていると喧伝され、巡礼者の祈りの対象になっているようです。
 ルルドの水≠飲んで癒される奇跡は、祈りや思いの強さで奇跡が起きることを経験しているので、そういうことも有ると思っていますが、腐らない奇跡に関しては(裏繰り深い人間としては)防腐加工している可能性もあると思ってしまいます。
 そういう懸念を払拭するべく、ルルドの水≠フ奇跡が認定されるまでに、厳密な調査や分析がなされているように、遺体を第三者機関に委ねて、証明して貰う措置を講ずればいいのにと思いつつ、信じたいという人の気持ちも理解できますので、胸にしまっておくことにします。(By天国とんぼ)


【ストーリー】(ネタバレ注意)
 ナポレオン3世が第2帝政を布いていた頃のフランス。
 スペインの国境に近いピレネー山中の寒村ルルドに、スビルーという貧しい夫婦がいた。
 貧乏者の子沢山のことわざ通り妻のルイズは5人の子供を産んで生計はいよいよ苦しかった。
 ベルナデットはその長女であった。

 装い飾るわけではないのに天成の麗わしさに界わいきっての美人の評判がたかかったが、惜しいかな健康に恵まれなかった。
 身体が弱いためか信仰心があつく、いつか彼女は聖霊を幻想するようになった。
 正直なベルナデットはそれを伯母に打ち明けると、伝え聞いた意地悪のジャンヌは散々嘲笑するのであった。
 そんな事でベルナデットの信仰が搖ぐものではなく、彼女は暇さえあればお祈りをしていた。

 ある日彼女は村はずれの洞窟で白衣の聖女の姿を見た。
 そして洞窟に湧いている泉の水は、信仰篤い者の病を治すであろうというお告げを聞いた。
 ベルナデットはその帰り道で、異常な興奮のため路傍に倒れた。
 かねてベルナデットの美しさに心ひかれていた若者アントアン・ニコローが彼女を助けた。

 少女は精神病患者か詐欺師か?
 警察は逮捕したいが、法には触れていない。
 少女は白衣の貴婦人をみたと言う。
 「それは マリアか?」
 「いいえ マリアではありません」と答え、マリアだと言わなかった。

 少女は司祭に貴婦人のお告げを伝える。
 「聖堂を建てるように言ってます」
 「金がないので、貴婦人に金を出すように伝えてくれ!」
 「わかりました」

 そして懐疑的な司祭は、からかって言う。
 「2月の4週目に、ルルドの洞窟にある茂みに、バラの花を咲かせる奇跡を起こしてくれ!」
 少女はルルドの洞窟に行きお願いするが、バラの花は咲かなかった。

 しかし貴婦人は「泉で顔を洗え」と言う。
 少女は泉を探すが見つからずに、近くの土を、手で掘って泥を塗る。
 それを見ていた一緒に来た周囲の者は笑う。

 しばらくすると掘った穴から大量の泉がわいできた。
 奇跡が起こる。
 その泉で洗った盲人の男が見えるようになった。
 足がマヒしていた赤ん坊を泉につけると足が動くようになった。
 洞窟の霊泉が死にかけていた1人の赤児を救ったといううわさが飛ぶと、近郷近在の善男善女が伝え聞いて、ルルドの泉に治療に来るメッカとなってしまう。

 しかしこの奇跡を識者は信じなかった。
 尼僧ヴォーズウさえ信じない。
 懐疑的な司祭は貴婦人の名前を聞いてくれと少女に言う。
 名前は「無原罪の御宿り」だった。

 司祭は言う。
 「その方がマリアならそうは言わない。御宿りの女と言う」
 ルルドの泉は、神の水になり、数々の奇跡が起こる。
 病は気からというので、奇跡の中には、それも含まれるだろう。

 ルルド市の観光収入が増えて、市長は喜ぶが、 ルルドの警察署長ヂャコメエは、愚民を惑わすとスビルーを叱ってみたもののどうにもならず、かえってうわさが拡がる一方だった。
 検察官ヴィタル・デュトゥールは遂に裁判を開き、ベルナデットを罰しようとしたが、彼女の清浄な魂の力はそれを果たさせなかった。
 判事は昔の法令をみつけて 科学者の検査していない水は飲めない。
 やむなく裁判は洞窟に柵を張り、中の人の出入りすることを厳禁ろし、ルルドの泉を封鎖してしまう。

 権威ある精神学者が少女を精神病患者として病院に入れようとする。
 司祭が助けて教会の病院へ。
 懐疑的だった司祭は教皇に、「少女は神の使い」か審議するように申し出る。

 教皇らは「ルルドの洞窟が封鎖されている。封鎖を解除できるのはナポレオン皇帝だけだ。もし神なら皇帝を動かすだろう。解除できたら審議する」と言う。
 封鎖されたマリアの泉の水を盗む者が多発する。

 ところがナポレオン3世の息子が奇病にかかり、医薬が効かなく、命の危険が迫っていた折に、この話が伝わった。
 皇帝は霊泉を取りよせる。
 ふしぎや息子は助かった。
 難病が、ルルドの水によって助かったことを知り、皇帝は封鎖を解除する。

 棚は取りはずされ、善男善女の参詣が許されることとなり、ベルナデッテは妖女でないこと証拠立てられたわけである。
 教皇による委員会が立ち上がり、病気で治った人の調査がはじまるが、多数のために時間がかかる。

 ある日スビルーの家をペラマール神父が訪れた。
 彼女はベルナデットを祝福し、そなたはキリストの花嫁たるべき身であること、そのため修道院に入らねばならぬことを告げた。
 両親は愛する娘と別れることを悲しんだが、ベルナデットはほほ笑んだ。
 彼女が神父と共に修道院へ向かうときアントアンが別れに来て、私も一生ほかの女と結婚しないと誓うのであった。

 しかし他のシスターの陰険ないじめで、少女はガンになる。
 あの水を持ってこようとすると、少女は言う。
 「私には、水は効きません。
 貴婦人は言いました。
 「死んだ次の世で幸福にしてくれると」

 危篤の少女に、委員会が伝える。
 「あなたは、神に選ばれし人」という結論になりました。
 死の寸前の少女は意識朦朧としながら言う。
 「本当にあの方を見たのです。 でも もう二度と会えない」

 息をひきとる直前に、貴婦人が現れる。


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