(マザー・テレサの「主よ、私は信じ切っていました」より)

(since 1997.09.21)


主よ、私は思いこんでいました。

私の心が愛に漲っていると。

でも心に手を当ててみて、

本音に気づかされました。

私が愛していたのは、他人ではなく、

他人の中の自分を愛していた事実に。

主よ、私が自分自身から解放されますように。




主よ、私は思いこんでいました。

私は与えるべきことは何でも与えていたと。

でも、胸に手を当ててみて、

真実がわかったのです。

私の方こそ与えられていたのだと。

主よ、私が自分自身から解放されますように。




主よ、私は信じ切っていました。

自分が貧しい者であることを。

でも、胸に手を当ててみて、

本音に気づかされました。

実は思い上がりと妬みとの心に、

私がふくれあがっていたことを。

主よ、私が自分自身から解放されますように。


(新潮社刊「新潮45」10月号に、敬愛してやまない作家曾野綾子さんがマザー・テレサとダイアナ妃について書かれておられ、その中で紹介されていた祈りです。この感動を皆様にも味わっていただきたくご紹介申し上げます)

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