水薬について

 昔は子供には水薬が定番でした。しかし水薬の欠点はまず変質しやすいことです。何種類かの薬が入った水薬は、時間とともに薬の成分が変化したり腐敗したりする可能性があります。水のかぜぐすりの場合、普通は3日程度しか日持ちしません。変質する原因は水に溶かしたためと、細菌の混入や薬品の相互作用などのためです。
 病院で水薬を作る時から細菌が混入しないように注意し、そして家庭での水薬の取り扱いにも、厳重に注意をしたら、もう少し持つかもしれません。でも水薬を作る時から飲む時まで無菌的に保つのは、実際には困難でしょう。
 この3日間というのは、毎日薬は変質するのですが3日くらいはなんとか大丈夫という意味ですね。水薬の成分が1種類だけの薬なら、長期間日持ちします。しかし抗生物質は変質しやすく、1種類だけでも早く分解してしまうことがあります。
 また子供が水ぐすりのキヤップを自分であけて、一度に全部のんでしまう事故があります。さらに水薬の場合よく振ってもどうしても沈殿するので、始めの部分と最後に飲む部分が成分が違うという心配もあります。
 それに比べ粉ぐすりは湿らなければ、数ヶ月間、日持ちしますし成分も均等にきれいに分けられますので、始めも終りも成分は同じです。また粉薬だとこぼれたりしないので、持ち運びに便利です。水薬しかない場合や吐き気がある時などは、水薬をしばしば使いますが、それ以外では水薬には長所がありません。ベテランのお母さんはよくご存じですので、水薬を嫌うことが多いのです。
 粉の薬を飲ませる時は水などに溶かしてください。溶かす水は水道水を使います。溶かすときに使う水の量は10mlでも20mlでも結構です。もしマンションで3階以上に住んでいる場合は湯冷ましにして下さい。屋上の水タンクが汚れていることがあるからです。もちろん『なま水』つまり井戸水や川の水はそのままでは危険ですから、必ず湯冷ましにしてから飲ませましょう。