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天竺ねずみのちびすけ
K 4
/ HNR 1109
a
天竺ねずみのちびすけは、
ちびだからふとっちゃいなかった。
いつもあんよでおあるきで、
たべるときゃ断食ゃいたさない。
b
さてそこらからかけてでりゃ、
けっしてそこにはもういない。
きけば、かけてるそのときは、
どっちみちじっとしちゃいないそだ。
c
キイキイなくのは常々だ、めちゃくちゃあばれもたまたまだ。
それがさわいでわめくときゃ、けっしてだまっちゃいなかった。
たとえねこからおそわらなくとも、
はつかねずみがただのねずみでないのは御承知だ。
d
ところでたしかなうわさだが、
ある日、ひょっくり気がふれて、奇態な死に方した話。
とても勘のいい、金棒引きの人たちは、
きゃつめおっ死んだで、いきてるわけないぞといっている。
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Bower Mother Goose