魔法珠 〜Magic・Soul〜 7
  7.
 遺跡の中心部にあるはずのそれは、なぜか明るかった。上の方に発光する球体かいくつか漂っている。
(魔法…? でも…こんな永久的に続く魔法なんて…)
「これは…言霊を封じたもの…?
 言霊は古代人しか使えない。その方法は伝えられていない。
 間違いなくここは古代人の遺跡…!」
 あたしの中の何かが共鳴してる。これは……魔法珠…。
「ここに魔法珠がある!」
「待って下さい!サラズィアさん、気を付けないと…」
 キアルスがそう言う前に駆け出していた。
(影…?)
 影の中で立ち止まる。上を見ると、闇に染まった羽と血走った瞳を持った見たことのない生物。
(これが守護者…)
――焔よ、風よ、闇の命にて、その力合わせ消滅の業火と成せ――
 《焔煽風》
 一瞬にして守護者が灰となる。
「助かった、キアルス。
 さすが闇魔法の複合呪文。しかも高等呪文だろ。魔力の消費が大きくないか。大丈夫かよ?」
「言ったでしょう。私の闇魔法は強力すぎると。
 少しの魔力で強力な呪文が唱えることが出来るのです。全然平気ですよ。
 それより魔法珠を。やっとつ目です」
「あたしの中の焔の魔法珠と共鳴してるから間違いなく闇の魔法珠だ」
 そう言って手を差し出す。
 闇の魔法珠は スッ と虚空に消え、ペンダントに吸収される。そしてその力があたしの中に流れ込む。
 しかし、それは、あたしに別の変化をもたらした。
〔憎イ…全テガ…。…ダカラ…、全テヲ破壊シツクス……〕

 さあ、最後のセリフはいったい誰でしょう? ってわかるか…
 これが最初の暴走だったんですよねぇ…
 主人公はどうなるのか?! 急転直下の展開だっ!!
 さあ、8へLet's go!!
魔法珠 〜Magic・Soul〜 8