初心者のためのヘヴィメタル

第五回 「アルバムを買おう!」

さて、いろいろアルバムを聴いてみて、今度は自分でアルバムを選んでみたいという気持ちになるでしょう。いざ、お店に行ってみれば、なんてたくさんのアルバムが置いてあるんでしょう!。求めるヘヴィメタルは、いったいどこにあるのか?と、途方にくれる貴方のための

CDショップにおけるヘヴィメタル・アルバムの傾向と対策

について考えてみたいと思います。

1.お店を観察する。

お店に入ったら、まず洋楽のコーナーを探しましょう。たいていのお店では、洋楽と邦楽が分けて置いてあります。さらに良心的なお店なら、ヘヴィメタル/ハードロックなどのジャンルも分類されていることがあります。ためらわずに、そのコーナーに向かってお好みのアルバムを探してください。

しかし、不幸にして貴方の入ったお店が良心的では無かった場合はどうすれば良いのでしょうか?

2.アルバムを眺める。

アルバムが並んでいる棚をよく見てみましょう。おやおや、カタカナやアルファベットのよく分からない名前がならんでいます。いったいどれがヘヴィメタルなのでしょうか?

こんなときは、あわてずにアルバムの背を見てみましょう。ここでひとつ、

ポイント 1【ヘヴィメタル・アルバムの背は黒が多い。】

でも、それだけではヘヴィメタルかどうか、よく判りません。そこで、

ポイント 2 【女性アーティストのヘヴィメタル・アルバムは 99% 存在しない。】

ということを覚えておきましょう。これで大分アルバムを絞ることができました。さらに、

ポイント 3 【日本語のアルバム名は避ける。】

昔は楽しい邦題がよく付けられていましたが、最近はあまり流行っていません。数は少なく、マニアックなアルバムが主なので、やめておいた方が無難でしょう。「死体なんとか」というアルバムではヘヴィメタルであっても初心者には危険です。

3.アルバムを手に取る。

どうやら、あなたが手にしたのは日本盤のようです。そこで、

ポイント 4 【邦盤はオビを見ろ。】

これが基本です。オビからは沢山の情報を得ることが出来ます。さて、何と書いてあるでしょうか?

「−−−−のヘヴィ・メタルが−−−」・・・どうやらお目当てのヘヴィメタル・アルバムのようです。でも、どんな感じのアルバムなのかよく分かりません。もう少し詳しく読んでみると、

「−−−ドラマティック、様式美の−−−」と、書かれています。どうやら、メロディアスな様式美系のヘヴィメタルのようです。

このように、ヘヴィメタルを表現するキーワードを知っていれば、ある程度そのアルバムの傾向をつかむことが出来ます。具体的には、

キーワード 傾向
ジャーマン、パワー いわゆるジャーマン・メタル系や、パワー・メタルなどのアルバムです。
ブリティッシュ、
英国
NWOBHM的なサウンド、もしくはツインギターを擁するメロディのあるアルバムであることが多いです。
ドラマチック 劇的な要素を含んでいます。起承転結がはっきりしていることが多いです。
シンフォニック ドラマチックに似ていますが、こちらは更に壮大でオペラティックなサウンドです。
様式、美学、北欧、
クラシカル
メロディアスな要素が多く見られます。テクニカルなギターやハイトーン・ヴォーカルなどが期待出来ます。
叙情 最近よく見かけられる言葉ですが、メロウなメロディ・ラインや琴線に触れるフレーズなどがあります。
デス 激しいディストーション・ヴォーカル、いわゆるデス声で歌うアルバムです。前の叙情と結びついて、叙情メロディック・デスメタルなどと呼ばれます。
暗黒、闇 ブラックメタル、デスメタル等のアルバムであることが多いです。
ゴシック、耽美 言葉どおりのゴシック的な雰囲気をもつアルバムです。
プログレッシヴ 複雑な曲展開やテクニカルなプレイが期待できます。
アグレッシヴ 激しいサウンドであることが多いです。
ヘヴィネス、モダン ヘヴィメタルなのに、あえてヘヴィというのは何故か?それは90年代の音だからです。
正統派、ピュア オーセンティックなヘヴィメタルです。

と、まあこんな感じでしょうか。もちろん各々のキーワードは複数使用されることが多く、たまには、何を表わしているのか分からなくなることもあります。

良心的な配給会社なら、そのアルバムのジャンルが書かれていることがあります。ですが、それらの区分は、あまり信用しない方が良いでしょう。確認程度にとどめておく方が無難です。

良さそうなアルバムは見つかったでしょうか?見つかったなら、すぐにレジに向かって至福の時を迎えられることを祈りましょう。

・・・おや、こちらでは輸入盤を手にしてしまったようですね。輸入盤では、これらの知識は役立ちません。どうすれば良いのでしょうか?

ポイント 5 【ジャケットとバンドロゴはアルバムの鑑。】

情報の少ない輸入盤は購入するのに勇気がいりますが、今度は目的のアルバムを探し出すために別の視点が必要となります。

ジャケットを見てください。何が描かれているでしょうか?

ジャケット 傾向
ヒロイック・ファンタジー、
幻想的な風景
ヘヴィメタルならパワーメタル、様式美的なアルバムですが、プログレッシヴ・ロックの可能性も捨て切れません。
すごく下手な絵 パンク・ハードコアの可能性が高いです。
ちょっと下手な絵 マイナー系のヘヴィメタルかも。
痛そう、怖いもの デスメタルです(笑)。
女性 暗いバックならゴシックメタル、明るいバックだとハードロックが多いです。
オブジェ プログレッシヴな要素あり。正統派ヘヴィメタルの可能性もあります。
金属みたいなもの ヘヴィメタルに違いない。

さらにバンドロゴをみると、

バンドロゴ 傾向
メタリック、シャープ 正統派、パワー、スラッシュ等、基本的なヘヴィメタルです。
とげとげ デス、ブラックメタルでしょう。
彫り文字 様式美系のバンドが多いです。

これで、かなり判断しやすくなったのではないでしょうか(笑)。

それじゃあ、いろんなアルバムを買ってヘヴィメタル・ライフを充実したものにしてください。


!!!WARNING!!!

正しいヘヴィメタル・ファンはインターネット、雑誌などから情報を収集して自分の好みに合ったアルバムを決めてからお店に行って購入しましょう。

こんな解説を信じてはいけません(笑)。

お店に入ってからのアルバムの衝動買いや、ジャケット買いは控えめに。