Word of Mouth BackNumber 2003

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Februaly

2/2「誰でも通る道」

 古本屋で万引きした中学生が警察から逃走しようとして電車に轢かれて死亡した事に端を発する事件は、窃盗犯の中学生を擁護する一部の人たちの行動によって店の存続を巡る事態にまで発展してしまいましたが、その辺りに関するネット上の意見で「中学生は万引きして当たり前」とか「誰でもやってる」とか言うのがあったりして、何時から盗みは当然の行為になったんだ?と憤りを感じずにはいられなかったりしますが、こういう風潮の大きな原因に気付きました!

 この中学生はTVゲームが完全に普及してしまった世代に育っていることは明らかですが、その中でドラゴンクエストやファイナル・ファンタジーを代表とするRPGを遊んだことがあるのは、ほぼ間違い在りません。そのRPG世界においてはプレイヤーが操るキャラクター達の出来る最初の行動と言えば、

 その辺りにあるアイテムを取得する。
 さらにキャラクター周辺の他所の家に入ってアイテムを勝手に持ち出す。
 さらにさらに宝箱などはもちろん黙って開けてお金などを盗む。

 などの犯罪行為にも等しい行動なのです。架空世界の行動とは言え不法行為を容認し推奨するこれらのゲームが万引きを容認する意識を作り上げたのは疑いないところでしょう!そして、これらRPGの方向性は国内産のものによく見られる傾向で、外国産のゲームにおける序盤の厳しい環境を嫌がる過保護な日本的姿勢が反映された、現在の学校教育にも通じる悪平等を増進させる誤った方針に沿ったものなのです。

 RPGの始祖であるウィザードリィやウルティマなどの自助努力のみを基本にする海外産のゲームの伝統はディアブロやダンジョン・シージなどにも脈々と受け継がれており、日本の生ぬるいゲームとは異なった現実社会にも合い通じる行動とその結果への厳しさがプレイヤーの意識にも埋め込まれていくことが、法治国家におけるあるべき一員としての教育にも繋がっているのです。


 で、“ディアブロIII”はいつでるんですか。


 そして、スペースシャトルが落ちたようだ…。



2月2日付変動相場制アルバムランキング。
  1. EPICA/KAMELOT
  2. BEST OF APOCALYPTICA/APOCALYPTICA
  3. A FLAME TO THE GROUND BENEATH/LOST HORIZON
  4. MASTERPLAN/MASTERPLAN
  5. UNITY/RAGE
  6. ANGE OU DEMON/MANIGANCE
  7. ELEMENTS PT.1/STRATOVARIUS
  8. THERE WILL BE EXECUTION/SINNER
  9. THE ODYSSEY/SYMPHONY X
  10. BURIED ALIVE/ZONATA

2/12「時間の使い方」

 同時に出来ること
  • 音楽を聴く○本を読む
  • 音楽を聴く○テレビを見る
  • 音楽を聴く○ネットサーフィン
  • テレビを聞く○ネットサーフィン
  • 本を読む○テレビを聞く
 同時に出来ないこと
  • 音楽を聴く×携帯電話をかける
  • 本を読む×テレビを見る
  • 本を読む×ネットサーフィン
  • テレビを見る×ネットサーフィン
 そりゃあ何かが減るだろう。



2月12日付変動相場制アルバムランキング。
  1. EPICA/KAMELOT
  2. HATE CREW DEATHROLL/CHILDREN OF BODOM
  3. BEST OF APOCALYPTICA/APOCALYPTICA
  4. A FLAME TO THE GROUND BENEATH/LOST HORIZON
  5. MASTERPLAN/MASTERPLAN
  6. UNITY/RAGE
  7. ANGE OU DEMON/MANIGANCE
  8. ELEMENTS PT.1/STRATOVARIUS
  9. THE ODYSSEY/SYMPHONY X
  10. BURIED ALIVE/ZONATA

2/13「アッシュール・バニパル」

 xametal.netよりも先に新人バンドを発掘したぜ!

 いや、単に向こうからこちらが発見されただけですが。でもxametal.netに載ってないバンドだと、もしかして日本で持ってるのは一人だけなのか!?という気持ちになるのが不思議です。まあ、どうでもいいことですが。

THE WAY OF THE TIDES/TIGLATH

THE WAY OF THE TIDES/TIGLATH

[DEMO]

 ブラジル出身のバンドの2002年10月に発表された6曲入りのデモ・アルバムです。バンドは1998年の8月にCeara 州の州都であるFortaleza(フォルタレーザ)で結成されています。バンド名の由来はメソポタミア文明発祥の地に栄えた古代アッシリア帝国のティグラト=ピレゼル3世から取られたようです。となるとティグラトとバンドを呼ぶべきかもしれません。ついでにジャケットカバーは、とてもデモとは思えないくらいの美麗なイラストです。


 サウンドのスタイルは同郷のアンドレ・マトスに似た雰囲気のハイトーンヴォーカルが唄うドラマティックな展開のメロディアスなヘヴィメタルです。

1.AND BEGAN A WAR

 静かな雰囲気のイントロダクション。

2.HEARTS IN FLAMES

 ランニング・ワイルド風のキャッチーでフックのあるメロディと開放感を感じさせる明るめのコーラスを組み合わせて、エキゾチックなギターソロがアイアン・メイデン張りの展開を見せるミディアムテンポの曲。

3.SILVER CORE

 キレのあるギターリフを繰り出すスピード感のあるイントロから一気に疾走するガンマ・レイや初期ブラインド・ガーディアンを彷彿とさせるジャーマンメタルの影響を感じさせるファストナンバー。静から動へと移り変わる起伏の大きい唄メロはアングラ風で緊迫感を高めるコーラスワークと共に曲を盛り上げつつ、さらにスピードアップするツインギターのソロワークが劇的に繰り出されていきます。

4.THE WAY OF THE TIDES

 波の音のSEから始まるこの曲は、アイアン・メイデンの大作的な雰囲気を感じさせるスケール感の大きいもので、物語性の強い曲展開には伝統的なヘヴィメタルの流れが息づいています。扇情的なギターソロも印象的でミディアムテンポのじっくり聴かせる一曲になってます。

5.BONFIRE OF SHAME

 今度は突進力を高めた疾走感の強い曲で、叙情的なフレーズを絡めつつツインギターに速弾きギターソロがドラマティックに盛り上げます。

6.TIGLATH PILESER III

 劇的なイントロダクションから、アコースティックギターとヴォーカルでストーリーを導入していく大作は、マノウォー風の歌唱と漢らしいコーラスで勇壮な雰囲気を生み出しながら、リリカルなメロディを紡いでいきます。ダイナミックに曲調を変化させながら、クライマックスに向けてツインギターが哀愁帯びたメロディを積み重ねる様は構成力の妙を感じさせるところです。

 デモ音源と言うこともあって、音質はさすがに良くなかったり音の密度も足りないですし、苦しげなヴォーカルのパフォーマンスはちょっと聴きづらいところもありと、メジャーデビューに向けての改善すべき点は多々ありますが、アイアン・メイデンからの影響を感じさせる整然とした曲展開やかなり安定したギタープレイ、さらに扇情的なメロディや正統派ヘヴィメタルに心惹かれるリスナーには黙っていられないフックのあるフレーズをなどは、新人ばなれした高いポテンシャルを持っており、ドラマティックでオーセンティックなヘヴィメタルを迷い無く作り出しています。このデモを持っていって契約に漕ぎ着けられないのが不思議で仕方が無いですが、やはり最近はメロディックスピードメタルでないと駄目なんでしょうか。それはともかく、この才能が埋もれることなく花開きますように。


 詳しいバンド情報とか音源はこの辺から。
同系統アルバム
RITUAL/SHAMAN
BURIED ALIVE/ZONATA
PLANETUDE/HOLY SAGGA




2月13日付変動相場制アルバムランキング。
  1. EPICA/KAMELOT
  2. HATE CREW DEATHROLL/CHILDREN OF BODOM
  3. A FLAME TO THE GROUND BENEATH/LOST HORIZON
  4. BEST OF APOCALYPTICA/APOCALYPTICA
  5. UNITY/RAGE
  6. MASTERPLAN/MASTERPLAN
  7. ANGE OU DEMON/MANIGANCE
  8. ELEMENTS PT.1/STRATOVARIUS
  9. THE ODYSSEY/SYMPHONY X
  10. BURIED ALIVE/ZONATA

2/24「めぐり合わせ」

 もの凄い強力なアルバムが発表される時に、同時に発表されるアルバムってーのはどうしようもなく強力な方に比較されてしまって正しく評価されないかもしれない上にアルバムのセールスにまで影響が及んでヘヴィメタル的にはあまり影響力の無さそうだけど世間一般には凄いインパクトなオリコンチャートとかにもランクインしなくなってしまうという事は、世の中の仕組み的には仕方が無いことですが、タイミングをずらして発表するのは結構難しい。何ゆえ日本でのアルバム発売日が水曜日に集中するかというとオリコンの週間チャートの締め切りが火曜だからで一枚でも多くカウントされるように、という戦略なわけで。で、何が言いたいかと言えばキャメロットはあんまり売れてないなあと。



2月24日付変動相場制アルバムランキング。
  1. EPICA/KAMELOT
  2. HATE CREW DEATHROLL/CHILDREN OF BODOM
  3. A FLAME TO THE GROUND BENEATH/LOST HORIZON
  4. BEST OF APOCALYPTICA/APOCALYPTICA
  5. UNITY/RAGE
  6. ONE KILL WONDER/THE HAUNTED
  7. WE'VE COME FOR YOU ALL/ANTHRAX
  8. ELEMENTS PT.1/STRATOVARIUS
  9. WINTERHEART'S GUILD/SONATA ARCTICA
  10. BURIED ALIVE/ZONATA

2/28「テーマソング」

 2003年からニューヨーク・ヤンキースに入団した巨人の四番打者、師匠こと松井秀喜選手のニックネームは「ゴジラ」ですが、さすがにニューヨークの球団だけに彼のテーマソングは“ニューヨークの冷たい狂気”と呼ばれたこともある“ヘヴィメタル”を音楽として名乗った多分最初のバンド、ブルー・オイスター・カルトの「GODZILLA」になったのは良かった。あの映画、アメリカ版「ガッズィーラ」でも完全に無視されてのけたブルー・オイスター・カルトが再び日本で脚光を浴びるときが近づいてきた!!


…のだといいのだけど。
で、件の「GODZILLA」が収録されているアルバムは5thアルバムの「SPECTRES」ですが、入手しやすい日本盤だとベストアルバム「THE BEST OF BLUE OYSTER CULT」が手っ取り早い。



2月28日付変動相場制アルバムランキング。
  1. EPICA/KAMELOT
  2. HATE CREW DEATHROLL/CHILDREN OF BODOM
  3. BEST OF APOCALYPTICA/APOCALYPTICA
  4. UNITY/RAGE
  5. ONE KILL WONDER/THE HAUNTED
  6. WE'VE COME FOR YOU ALL/ANTHRAX
  7. A FLAME TO THE GROUND BENEATH/LOST HORIZON
  8. ELEMENTS PT.1/STRATOVARIUS
  9. WINTERHEART'S GUILD/SONATA ARCTICA
  10. IN DEFIANCE OF EXISTENCE/OLD MAN'S CHILD


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