| ■ | Janualy |
| SUICIDE BY MY SIDE/SINERGY (2002) SWEDEN |
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以前にも増してトゲトゲトゲトゲした触るとケガするよ!という警告を発しつつ唸りを上げるギターサウンドとヒステリー寸前のハイテンションのヴォーカルパフォーマンスが何故産み出されたのか? それはやはり、自分のキャラクター性を完全に把握したキンバリー・ゴスがアイアン・メイデンに代表される正統派ヘヴィメタルバンドを従えるスーパーメタルヴォーカリストを目指したわけで、その目標へと接近するためによりメタリック、ヘヴィな傾向を強めたというところでしょうか。 つまり根っからのメタル野郎(女性だけど)が作ったメタル野郎(女性含む)のためのメタルなサウンドだったというわけです。 |
| ■ | Februaly |
| A NIGHT AT THE OPERA/BLIND GUARDIAN (2002) GERMANY |
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えー、ギターがちっとも目立たないとか、リフがほとんど無いだとか、クライマックスばりの盛りあがり炸裂でホントのクライマックスはどこだ?とか、メタルらしいツーバス疾走な曲が無い!とか、カタルシスが得られるまでに焦らしに焦らしたり、肩透かしを連発してみたり、そのままフェードアウトしてみたり、唄えるパートが無かったり、インストゥルメンタルパートちっとも仕事してないなー、とかサビもクワイアに頼りすぎとか、どの辺がヘヴィメタルやねん!とか様々なツッコミが入る事は必至な、ある意味問題作でターニングポイントな一枚になってしまったわけですが、やはり全体のカタルシスの底上げに務めた結果が楽曲単位のピークの相対的な低下に繋がって、さらにアルバム全体としてのクライマックスを希薄にしたことが、物足りなさを生じさせていると思われます。 が、まあケチを付けるのは聴いてみてからでも遅くは無い、とバンドの執念にも似た情熱を感じさせるアルバムです。 |
| ■ | March |
| THE GATES OF OBLIVION/DARK MOOR
(2002) SPANISH |
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シンフォニックで華麗な展開を見せるヘヴィメタルというスタイルも、先達のバンドのエッセンスを昇華しつつ更に完成度の高いものが次々と登場してくるようになってきましたが、女性ヴォーカリストを擁するバンドも少しずつ増えてきているようで。 そんな状況の中、スペインという情熱的な国から現れたこのダーク・ムーアは、女性らしさとメタル的な力強さを上手くミックスしたヴォーカルに、繊細なサウンドとクラシックに影響を受けたダイナミックな展開が合わさって、煌びやかな世界を産み出しています。そこかしこで鳴り響くベルの音が導く天上の音楽のような透明感と神聖さに満ち溢れたサウンドは新世代シンフォニックメタルを代表するアルバムを作り出しており、今後の飛躍が期待されます。 |
| ■ | April |
| PURITANICAL EUPHORIC MISANTHROPIA/DIMMU BORGIR (2001) NORWAY |
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狂気と混沌が支配する古の王国にようこそ…。 ノルウェーの暗黒集団の産み出した、地獄の絶対階層の最深部から沸き立つ焦熱の劫火と地上で繰り広げられる狂乱と絶望の渦が織り成す絢爛豪華な楽曲は、蜘蛛の糸ほどのか細い希望の光を投げかけつつ、聴き手を深淵と奈落の底へと導きます。枚数を重ねる毎にグレードアップされるクオリティの高いサウンドは、彼らの追及する世界観をあらゆる領域へと侵食させる強力な吸引力を放ち、圧倒的な存在感と濃密な描写による暗黒の美を造り出しました。その極められた音像に巻きこまれる者はただ平伏すのみ…。 |
| ■ | May |
| REALITY/ZONATA (2001) SWEDEN |
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暴走気味に突き進む宮殿舞踏会の絢爛豪華な大広間にクレイジーピエロが大暴れしながらクルクル回り続ける、そんなドラゴンが絶対住んでいそうな世界で繰り広げられる躁状態のテンションの高いサウンドが次々とリリカルなメロディを伴って披露されていく、ドラマティカルファンタジーワールド with 魔法使い。 ツッコミどころは満載ながら、勢いと思い切りの良い爽快な一枚なのです。 |
| ■ | June |
| HORROR SHOW/ICED EARTH (2001) USA |
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「ヘヴィメタルは地下室の音楽」と誰が言ったのかは定かではありませんが、この音楽の本質的なところには人の心の暗い部分に訴えかける“何か”が潜んでいる事は間違いありません。
そして、その暗い部分を前面にアピールすることによって自らの立脚点を常に示し続けているアイスド・アースもこれで六枚目のアルバムです。 恐怖映画のキャラクターをモチーフに暗黒の物語を描き出すという手法はヘヴィメタルでは伝統的かつ王道というべきものであり、それが自分達を最も活かせると知っているバンドの強みが存分に発揮されたアルバムになっています。ともすれば陳腐なイメージになりかねないポピュラー過ぎる題材を独特の緊迫感と緊張感を持って、有無を言わせない迫力と説得力を兼ね備えた壮絶な音楽に仕上げている力量は“何か”を失っているバンドが多い中で強力な個性となって現れてきます。 凄まじい感情の高まりを叩きつけるヴォーカル、休むことなくプレッシャーを掛け続けるギターとテクニカルなリズム隊、それらに荘厳とも言える孤高ゆえの気品さえ感じさせるサウンドに導かれるものは、新世紀になっても不変のヘヴィメタルとしての確たる自信、そして決して消える事の無い暗黒の炎…。 |
| ■ | July |
| MANIFEST OF FATE/THE FORSAKEN (2001) SWEDEN |
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凶暴性を体現するヘヴィメタルとしてのデフォルトの状態はデスメタルに集約されていると言っても過言ではありませんが、メロディアスなものからブルータルなものまで様々なバンドを輩出するスウェーデンからのニューカマーは、強力なパフォーマンスとポテンシャルを有する壮絶なデス/スラッシュを産み出しています。 聴き手に襲いかかるような激烈なビートと休むことなく打ち出される鋭利なギターリフの連続攻撃に加えて、高音と低音を使い分けるディストーションヴォイスが加わって、テンションの高い怒涛の音の塊が襲いかかります。それらと硬質なメロディを奏でるギターソロが産み出すコントラストは厳寒の大地に吹きすさぶ嵐のような鮮烈さを呼び起こしています。 オリジナリティが産み出されるのはこれからでしょうが、一枚目にして完成度の高い狂暴音楽を創り出した期待の一枚です。 |
| ■ | August |
| GOD HATES US ALL/SLAYER (2001) USA |
| さすがにアルバムを何枚も重ねてくると、発想や展開が煮詰まってきてしまうのも致し方の無い事でありまして、独自性を色濃く出し続ける帝王スレイヤーと言えども例外ではなく。 新鮮さや目新しさはあまり感じられませんが、そこは百戦錬磨の強者だけにサウンドには圧倒的な存在感と威圧感がタップリと詰めこまれており、些細な事柄を吹き飛ばす暴風と化しています。もう既にスレイヤーは存在そのもので語られるバンドなのです。 |
| ■ | September |
| VIOLENT REVOLUTION/KREATOR (2001) GERMANY |
| ベテランバンザイ。 |
| ■ | October |
| KARMA/KAMELOT (2001) USA |
| 権謀術数、陰謀と野望が渦巻く汚濁に満ちた貴族社会にあって尚且つ、気品を保ち格式を重んじる長い伝統に裏打ちされた真の貴族の誇りを守り続ける最後の後継者、のような。そんな徳に恵まれたバンドの高貴なアルバムです。 |
| ■ | Nobember |
| METUS MORTIS/BRAINSTORM (2001) GERMANY |
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正統派ヘヴィメタルは基本的に微妙なバランスの元に成り立っているものであって、極端に激烈でもなくソフトでもなく残虐でもなく暗くもなく明るくもなく、それでいて聴く者を昂揚させる力を持つものであって、例えて言えば地球から発進する無人探査機が惑星の間隙を引力に取りこまれないようにしながら、はるか彼方の太陽系外を目指すさまにも似た、ストイックで、ある一点に到達するための過程を追体験するような感覚を与えるものであることが理想です。 しかしながら、その高みに近づくためにはどうやら数枚のアルバムを経なければならないようで、このブレインストームも四枚目にして完成形への確かな道筋を見つけたような、迷いの無いサウンドを作り出しています。正統派ヘヴィメタルバンドとしての宿命とも言える難関を越えて大きく飛躍する可能性を秘めたアルバムを聴かずに何を聴くと言うのでしょうか。 ブレインストームのサウンドは脳に嵐を巻き起こす! |
| ■ | December |
| CROSSROAD/THE STORYTELLER (2001) SWEDEN |
| 年末だからさ。 |