雑記帖 - つれづれのことのは

No.341
春が美味しい

蕗の薹に始まって、タラの芽やウドの天麩羅、花の前の山葵菜が連日あちこちから届けられておひたしが食卓に登場すると苦み大好きな私は大喜び♪

筍は例の如くどんぶりいっぱい食べたい人なので、今日もたっぷりの昆布を入れて味噌炊きをことこと炊きました。お味噌は「ゆい農園」さんで手作り味噌を造り続ける「五人百姓」さんから届いた貴重な特製麹味噌とこの上なく贅沢な気分。筍の味噌煮には三年味噌よりも麹味噌の一年物が好みなのです。

富山の郷土食の代表の一つと言っていいと思うのですが、誰が何と言おうと、「筍は麹味噌と昆布との炊き合わせが一番!」と、今日もプールで歩きながらお馴染みさんと例の如く食談義が始まり、つい力が入るのでした。

先日、わかったさんご夫婦手作りの桃の花見の宴は正に春爛漫。お庭に咲いた見事な桃の花のライトアップを前に、庭で採れたアサツキとホタルイカ、若くて柔らかな蕗、こごみのおひたし、山うど・こしあぶら・白海老の天麩羅、そして筍の味噌煮に筍ごはん、豪華な活き造りと海の幸山の幸が満載。 わかったさんお得意のカルパッチョにはこれまた自家栽培のディルに秘伝のスパイスで味付けされ、持ち込んだワインも純米大吟醸もあれよあれよという間に飲み尽くされてしまうのでした。

苦みと言えば、先日ぽこさんが炊き合わせてくれた薩摩芋とレモン、すっきり上品な甘さにほんのり苦みと酸味が利いていて箸が止まらなくなってしまったのだと、またまたプールに賑やかなおしゃべりの花がさいたのです。留まるところを知らぬ食欲はいったいどうしたことだろう・・・ 春ってホントに美味しいね♪

(2008-04-21)

No.342
ゴールド免許

日頃鼻膨らましてあれこれ自慢するのが好きなのですが、どうもゴールド免許だけは・・・。ゴールド免許の交付を受けている人を観察していると、「違反はしているけど、検挙されない注意力がまさっている人」という、どこかいじましい根性というか、こすっからい性格が見え隠れしているようで、なんとなく気が引けてしまうのです。

そこへいくと、「はいっ、ゴールドじゃない人は、3階でみっちり講習受けて下さい」と、指示・誘導されて行く人達の様子はというと、でっぱったどて腹でくわえ煙草しているおっさんとか、少し前まで炬燵で煎餅ぽりぽりしながらテレビ見てましたというようなウエストゴム入りスカートのおばさんとか、念入りなお化粧には余念がないのに、ジーパンの裾がほつれたまんまの若者とか、説明聴いてないで携帯に夢中になっているサンダル履きのおにいちゃんとか、ポケットからくしゃくしゃにした更新案内書を取り出して手続きしてるじぃさんとか。なんか、いかにも気が良さげでちょっとおっちょこちょいで憎めない庶民の顔をした人々が多いので、やや引け気味の面持ちで私はゴールドを手にするのでした。

以前にも紹介したような気がしますが、運転する人もしない人にも、何度でも推薦したいのが藤川清著「怒れ!ドライバー」(ちくま文庫)です。いわゆるアジア的な混沌?がいかに多くの悲惨な事故を誘発しているか、沢山の実例をもとに日本の道路事情や行政の矛盾・危険を真面目に検証摘発してある本です。

40歳を過ぎて初めて免許を取得したぺこは、その頃はまだ家族の誰も免許を持っていなかったため、一人で変形菱形の駐車場への車庫入れやら北陸のべた雪が積もった高速道路での運転やらに挑戦することになり、あれこれ自動車に関する本を読みまくっていた時に知った本です。

最近話題の道路特定財団の馬鹿げた無駄使い以前、知らないことは怖いことでもあり罪だとも思い知ります。加害者になりうる危険がいっぱいだということは被害者にもなりうるからです。怒りを知らない羊の群れ達が暮らす日本という国の犯している愚は今日に始まったことではないと思い知ります。著者のような人こそが、真に人に優しく勇気あるこころ根の人なのだと尊敬しています。

(2008-04-23)

No.343
くう・ねる・だす

新聞に目を通していたら面白い記事が目にとまりました。 「お米を常食する人には、便秘で悩む人が統計的に少ない。繊維質が便通にどれほど役立っているかはしっかり証明出来かねているが、水分の含有率の高いお米が便通を促すことになっていると考えられる。」「お水を沢山飲めばいいかというとそうではなく、あくまで食材そのものがどれだけ水分を沢山含んだまま身体に取り込まれるかという点がポイント」

ふぅ〜〜ん、そうなのかと読みながら納得合点。小さい頃から起き抜けに朝お水をコップ一杯飲む習慣は父譲り。その上繊維質を沢山含んだ野菜や果物が大好物で、なんといってもご飯党、ご飯大好き派。 子供の頃は、給食のパンがいやで食べられず机の中やランドセルの中にしょっちゅう残したパンを忍ばせていた心苦しい思い出があります。おかげさまでといったらヘンですが、おいしく食べてぐっすり眠りすっきり快適にだしている毎日です。ありがたい、ありがたい。

(2008-04-24)

No.344
くう・ねる・だす そのに

すっきり爽やか快適でありがたいついでに、感謝しながら毎朝一番にする仕事はトイレの掃除と決めているのも所帯を持って以来の習慣。というか、「一番汚れそうな処は起きがけに毎日さっと掃除しておけば汚れがたまらないのですよ」と嫁いった家で新婚旅行から戻った日にはっきり申し述べられ頭を垂れて聞いたという、もうとっくに浄土の人になられた友人の姑さんの教え。舅・姑さんを知らない私は、又聞きなので、素直にいいことだな思え、ずぅ〜と守り続け掃除しながら思い出しては感謝している。

で、習慣というのは恐ろしい物で、春休みにスキー修行でロッジに泊まっていた時のこと。朝一番の用を済ませたら、トイレブラシを差がしている自分に気がつき手のやりどころに困ってもみてしている我が身に笑ってしまいました。いきつけのお蕎麦やさんや居酒屋さんでは、つい掃除して出てくるおっせかいなおばはんでもあるのです。こまった。

厠の話ついでにお薦めの本は、ご存じ科学の友傑作本 五味太郎先生「みんなうんち」「おなら」子供達が小さい頃、何度も何度も読みました。生物の連鎖が単純明快に絵解きされていて実にすっきり。そういえば、日本昔話に登場する愉快なへっこき嫁様の話で、おならの勢いで庭のなりものの実を一気に落とし収穫の手間を省くという豪快な話があります。

スケールはちょっと控えめで、眠りながらお布団もとばしそうなでっかいおならが得意だった筈のへっこきとさんなのですが、この頃めったに音沙汰なしで寂しい位なのです。すっかり和食に切り替えた食事の効果でしょうか?それともプールでのバタ足効果でしょうか?

もう一冊、愛する陽気な自称バカ作家椎名誠さんの「ロシアにおけるニタリノフの便座について」最近のロシア景気のニュースを耳にすると、真っ先に気になるのは、「いまでも便座はないのだろうか?」入ってみたいようなみたくないような・・

(2008-04-25)

No.345
ささやかなる

今年の連休は、「こきざみでみみっちい、なんかちょっとだなあぁ〜」等と言いながらも、トさんは早朝から山スキーへお出掛け。それを夢の中でお見送り、ゆっくり朝寝を楽しみ、やおら起き出すとぽかぽか陽気にあわてて布団をベランダに担ぎ出す。

休日と言っても予定がぎっしり盛りだくさん。 お誕生日と母の日を前倒ししてぽこさんにおねだりしていたDVD(小三治さん、志ん朝さん)が届いているのだ。「えぇ〜おせんにキャラメル」よろしく、お茶に漬け物、コーヒーに柿山、ウコン茶に干葡萄と贅沢に和・洋・亜、色とりどりに取り揃えて準備は万全。リスニングチェアーに座り込んでしっかり体制整えスイッチオンなDVD三昧の一日。

季節柄「花見の仇討ち」に始まって「大山詣り」をそれぞれの持ち味で聞き観比べるという贅沢を楽しみ、合間にパルコ劇場連日満員御礼の志の輔さんの「歓喜の歌」もWOWOWで楽しむ。童顔で表情豊かでなんとも色っぽい志ん朝さんの末廣亭での在りし日を思い出し、満員札止めの熱気溢れる舞台に品よく笑顔で登場する小三治さんに唸ってしまった日々を懐かしみ思い出しながら聴き観るのがこれまたなんともいいのだな。 将来、鶴亀ハウス入所の際には、是非持ち込もう♪

ちょうど、ほかほかの布団を取り込んで、珈琲も二杯目を飲み終わったところで、 「無事に下山したよぉ〜〜」とこれまた元気でご機嫌なふたりから電話が入りほっと一安心。弾んで声が笑っている様子に「ほかほかのお布団がまっとるよ〜。きぃつけてかえられかぁ〜」 「うん、うん、温泉はいって、かえるよ〜」

もうひとつ、盛りだくさんにこれまた粋でお洒落な「ジャック・タチの世界 バラード」も楽しむ。時々膝に乗ってくる猫のぽこさんにも「おあがり」と愛想しながら本枯れの鰹をたっぷりはずんで御馳走してしまう。ご機嫌のお裾分け、頬がゆるみっぱなしなのだ♪

笑いついでにもうひとつ「枝雀さん」もと毎度お馴染み「寝床」を聞き始めたところで「里に下りてきたので、夕飯は居酒さんで自慢報告会をするそうです。今からお迎えにいきま〜す」と、これまたいつも元気に愛想よく手配気配りのうりこさんから電話がはいる。

まっかに日焼けして興奮気味のふたりの失敗話と自慢話を肴に賑やかに盛り上がっているカウンターの向こうで、にこにこ笑顔で酒を酌み交わす若い二人連れの見慣れぬ来客あり。 「袖ふれあうもなにかのご縁」とばかり、とさん薦めのお土産「天法」を「おひとつどうぞ」とお薦めしたところ、遠く埼玉からはるばる起こしの旅の人なのだった。

なんと、「「やすこさんの味」を読んでやってきました。二年前にお寿司屋さんへ一度。今度は蕎麦屋さんへ是非と」びっくりする出会いなのでした。 「あれぇ〜、これって、いつかの場面にもあったんじゃにないかい」とマスターも一緒に大喜び。 「ほたるいかの軟骨の取り方が丁寧に書かれていて、おかげで美味しく食べられるようになったんです」と色白で優しい笑顔で述べられ嬉しくなった。

母や姉に教わったちょっとした料理のコツを知って貰えて、楽しい食卓と一家の団らんにお役にたてること。これこそが「ささやかなる歓び」家庭料理の目指すところ。、 ちょっと前にみていた志の輔さんの「歓喜の歌」がオーバーラップし心躍り、お陰様でしみじみほんわり心暖かい宵だった。埼玉のおふたりさん、無事におかえりだったでしょうか。どうぞ、また、きときとの味を求めて北陸路におこしくだされませ。

(2008-05-01)

No.346
二回転

お寿司じゃありませんよ。飛行機です。
「やった〜。やっと着いたがいね!飛行時間は、もしかしてバリなみ?」まず無事に到着した喜びで、機内には満面に笑みを称えた笑顔があっちにもこっちにも。

ことの始まりは土曜の最終便が富山の上空に差し掛かかった処から。「あれっ、やっぱし、やたら雲多くてあかんがいね」「もう一度、挑戦してみますので富山湾上空にて待機いたします。」とアナウンスが入った。 まあ何とかなるやろと軽く考えていたのが甘かった。機内の画面に写っているのは、雲ばかり。どう、眼をこらしてみても滑走路のかの字も影も形もみえないのでした。

ブーメラン航空と名を変えたい飛行機が羽田に舞い戻るやいなや、チケット交換手続窓口は長蛇の列となり、当面なんとか近場のホテルを確保する為にあっちでもこっちでも人々がまいまいこ。当然、ト・ぺこも、この時とばかり、日頃鍛えた脚でダッシュ、ダッシュ。

チェックインを済ませて気がつけば、お腹はぺこぺこ状態なので、肉体労働関係か若しくは若者関係の人達がカウンターの殆どを占めているお店に入店する。と、いきなり「食券買って下さい」と命令されて、「はっ、そうか」ととまどう二人。とりあえず、「生ビールにラーメン・ギョーザ・葱ごはん」のチケットを差し出して注文を終え、カウンターになんとか腰を落ち着けた。「凄い、ギョーザ100円!」どんな味? そんな味でした・・・

翌朝のこと「おっ、大変やぞ。5時35分!」という大声に起こされて飛び起きた。 寝ぼけ眼で着替えを済ませ、荷物をひっつかんで45分発の空港行きのバスに乗り込むまで、疾風のようにてきぱきした怒濤の動きには我ながらびっくり!やれば、できるもんだ。そのうえ「あっ、本忘れたかも・・」とぺこがつぶやくやいなや、確認する間もなく、トさんはとって返すことツバメ返しのような早業なのだ。

そして、そして、20分遅れの出発でいやな予感を漂わせながら飛び立ったブーメラン飛行機は、またもや富山上空において待機すること30分。「大変なご迷惑をおかけしますが、滑走路に降り立つことができません。」という機長のお詫びの言葉を放送しながら、機首を羽田に向けて旋回させたのでした。

かくして、「昔から三度目の正直というじゃない!かけようよ!」二人の意見は見事一致して即決。三度目の飛行の成功を祈って挑戦することになったのでした。無事、富山に降り立った時には、「いや、よかったですね」と見ず知らずの仲間と笑顔を交わしたのでした♪お陰様で、神田で買っておいた本が1冊、空港で買い込んだ本が1冊、持ち込んだ本が1冊、都合三冊の本を二冊と半分まで読み終えましたです。

(2008-05-26)

No.347
ランジェ公爵夫人

お江戸にての今回の映画は、岩波ホール40周年記念第3弾 バルザックの「ランジェ公爵夫人」。19世紀初頭の貴族社会を舞台に虚飾と欺瞞に満ちていた社交界で繰り広げられた公爵夫人とナポレオン軍の英雄モンリボォー将軍との恋を描いたお話。

社交界の花でもあり当時のパリの女性の象徴のように自尊心の塊ランジェ公爵夫人を舞踏会で見初めた将軍と、ふと将軍に興味をだいた夫人が将軍を誘ったことで始まった恋の駆け引きは、まるでゲームのように展開していくのです。恋の国フランスでは、日本人の中でも殊にアメーバーのように単細胞な思考の私にはちと分かり難い恋の駆け引きを楽しむのが本当の恋だとか・・・。

それはさておき、監督のジャック・リベットさんは御年80歳にしておそるべき力量の人なのでしょう。難解な文芸作品に興味をひかれたひとつに、最近流行のハイウエストや下着のようなドレスやブラウスの原点がこの辺にあるのではと思えたことです。当時男性は軍服風、女性はエンパイア・スタイルと呼ばれるモードで装っていたということなのですが、これが、スカート丈は違っても最近流行の日本の女性のファッション(私にはとても似合わないと思える)にとっても似通っているのです。ギリシャ彫刻のような髪型といい、文化の違いというものを楽しんだ格調高い文芸映画は、不思議で難解な感覚を抱かせる映画でもありました。

(2008-05-27)

No.348
悲しい知らせ

今日は、悲しいお知らせです。

ホームページが縁となり富山のおいしいもんを味わおうと来訪中の居酒寿司で偶然ばったりお会いしたのが縁となり、お話しが弾んで沖縄への旅心や憧れを益々豊かにし、一生忘れられない思いで作りの手ほどきをして下さったサムさんが若くしてお亡くなりになりました。

事務所旅行の際には訪れる場所は勿論、旅に欠かせない食と泡盛、焼き物の窯元、基地の現実見学、沖縄音楽への誘い、おまけに水族館や、藍染め工房までと豊富な知識の上に下見をこなしてまで誠実に紹介してもらいました。おかげで「クッチーナ」をおしえて貰った。「ロマラン」ではお店の人に旧知の友人と間違えられる程に話が弾んだ。「珊瑚のかけら」も教えて貰った。沖縄のウチナンチュウによる沖縄を教えて貰った。「島唄」や「寓話」も決して忘れられません。サムさんのおかげで沖縄ジャズ界の草分け屋良文雄さんの演奏が聴けてとさんは大喜び。やちむんでは大嶺實清先生の素敵な暮らしぶりに接し30年ものの泡盛まで御馳走になりました。

何から何まで緻密に計算して旅行の行程を考えて下さり、正におんぶに抱っこの状態ですっかり大船に乗った安心感と信頼で沖縄の旅がどんなにか充実したものとなったことでしょう。あまりに楽しい旅行だったので、うりこさんも事務所のスタッフも両親や友人親戚伴って同じコースで3度に渡って沖縄旅行を楽しみました。

医師として沢山の人の死を受け入れてこられたサムさんだったので実に淡々と最後を迎えられた様子をのうさぎさんのお手紙で知りました。いきとしいけるものの宿命で人はいつか必ずその日を迎えるのですが、あまりにも突然のお知らせに、小心者の私は心騒ぎ動揺し、悲しくて悲しくて深い深いため息の毎日でした。先日も仕事の打ち合わせで遅くなり、帰りは沖縄音楽を聴きながら帰宅したのですが、ネーネーズの歌声を聞きながら涙が流れて仕方ありません。

「サムさんの人生を楽しくして貰った」とのうさぎさんから感謝の言葉を送って貰い心あつくなります。サムさんのおかげで心の中に咲いた「沖縄の花」は決して散ることがありません。 まだ信じられない気持ちなのですが、ダンディで優しく病気を抱えながら最後まで仕事も続けて人生を全うされたサムさんのご冥福を祈ります。「そうなんさぁ〜」優しいサムさんの声が今でも耳に残っています。 ろくさんものうさぎさんも私達もサムさんの分までしっかり長生きするんさぁ〜。

サムさん、ほんとにどうもありがとうございました。

(2008-05-28)

No.349
夜遊び

昨夜はヴェートーヴェン弾きのゲルバーさんを聴きにいつもの仲間で金沢へ。 一人のピアノで多くの聴衆を魅了できるなんて、芸術家の力はなんて素晴らしいのだろうかとつくづく感じ入りながら溢れ出る音の世界に浸っていた。

週の初めの月曜から忙しさはしっかり全速ダッシュの一日だったので、「ソナタできっと気持ちよく寝入るにちがいない」と席に着いたのだが、春先の霞にけむる新月の光になったり海面をゆらぎながら照らす光になったり、森の木立から漏れる光になったりと様々に変化する「月光」に聴き入っていたらすっかり目が覚めた。

音楽会のあとはイタリアン「コルサロ」でワイワイガヤガヤ。わかったさんとぺこのふたりのお誕生会をかねてすっかり盛り上がり、かぼちゃになりそうになって帰宅したのだ。

今日は朝粥がいつにもまして美味しく嬉しかった。 お昼もあっさりめ。夜も煮物にお造り胡麻和え・ところてん・干鰯におしんこと胃に優しい家庭の和食がなんとも美味しくてほっとするのでした。としなんだなぁ〜。

(2008-06-03)

No.350
デンマークの環境保護

さて、できればシンプルでありたいと思いながらも、現実は山のような物に囲まれて暮らす毎日なのですが、最近感動した記事を紹介します。
「環境保護はさりげなく」
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1582/48denmark/danmark.htm
デンマークの環境保護に対する報告なのですが、なんといっても驚いたのはゴミが出ないゴミの分別がいらない仕組みです。

不燃物の日になると、小心者の私は気がめいります。 山のように出されたトレーや発砲スチロールやペットボトル。 地方によって違いもあるのでしょうが、不燃物の袋が無料で配られるためか、これでもかといわんばかりに山をなします。こんなものや仕組みがほんとに必要なのだろうかとため息つきながらゴミを運び出したり当番しているのですが、正に目から鱗!!

デンマークと似て島国で水の豊かな日本はもっと水力や風力に頼っていいのではと思いながら、電磁プレートだけは電磁波が出るのでは?と心配だったり疑問もあるのですが、昔旅したデンマークを思い出しました。 古い港町リーベの美しかったことや、コウノトリが住み着くほどに環境が守られていることに驚いたこと、落としたペンが転がってしまう位にかしいだ床もしっかり磨き上げられて深い艶をかもしていると、どっしりとした佇まいの旅籠に風格を与えていたこと。汽車に乗って走れども走れども、どこまでも続く豊かな田園地帯に圧倒されたこと、チボリ公園に遊ぶおしゃれで元気なお年寄りの幸せそうな笑顔。憧れの器やさん、ロイヤルコペンハーゲンの本店がそっけない位にシンプルだったこと。

人間の知性は、暮らしを豊かにするためにこそ発揮されるべきで、それが可能な社会が実際に存在するっていうことは、明るい未来を期待させてくれます。

(2008-06-17)