雑記帖 - yo:ku:nel

No.81
祝、脱ギブス

本日、ぺこさんのギブスがはずれた。早速、リハビリ開始。そこで、本日は、めでたいので、黒鯛の刺身。先週も黒鯛の刺身が絶品だった。明石の鯛や甘鯛よりも旨いと思うくらいだった。日本中で釣れるけど、お国自慢をしたくなる程。いつも魚拓を見せて貰って、ご馳走様です、でも、食べるのは少しでいいですという感じでした。でも、今の時期の黒鯛は、旨い。

合わせるお酒は、「扶桑鶴」だったが、富山や新潟のさっぱりしたお酒の方があった。しかし、メーさんから貰った、わさび菜は、扶桑鶴がピッタリだった。じゃがときぬさやいんげんと鰊煮もうめ~~~。

(2006-04-24)

No.82
上喜元

気分は、上機嫌とは行きませんが、本日のお酒は上喜元、これは山形県酒田市のお酒。酒田と言えば、日本一の大地主の本間家。「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」の本間家は今や、観光名所であり、ゴルフ用具で全国に名をはせている。 本間家の大広間のユラユラ揺らぐガラスからの庭園の眺めがいい。

山形のお酒と言えば、井上ひさしさんの実家の辛口酒で有名な「樽平」「住吉」の樽平酒造。井上ひさしと言えば川西町の「遅筆堂文庫」。ここには井上ひさしさんの膨大な蔵書が運び込まれ、本人の書き込みのある本が並べられている。几帳面なひさし様の直筆は感動もんです。

山形では、藤沢周平さんの鶴岡は、忘れがたい。海坂藩の面影を味わうならここ。ここと、秋田の角館を訪れると、周平さんの世界が追体験できるような気がする。山形では、上2カ所と酒田の土門拳美術館の3カ所を数年前ぺこさんと訪れたのでした。

山形のお酒と言えば、「東北泉」が秀逸。「初孫」はよく貰った。「樽平」「住吉」は一時期浴びるほど飲んだ、超辛口で、樽の香りがぷんぷんするお酒だった。ラベルがレトロでぐー。さて、上喜元は、との分類では、「青い系」。フルーティでフレッシュ。ラベルでは超辛 完全発酵 純米吟醸となっている。

(2006-04-27)

No.83
今帰仁城古酒10年一升瓶43度

なぬっ! からすが沖縄帰り? くやじー いやよかったね。パイナップルや泡盛がむんむん、「いってくるっさ」。ひくひく。 6月、7月の誕生日割引が、あるっさ。

そこで、今晩は、久しぶりに泡盛。この一升瓶は随分楽しませて貰いました。からす情報のおかげで、きょう空になってしまいましたが。酒造所のお話では、この10年は純粋10年物で、新酒を足していないとか。やや重くて若干クセがあるけど、いかにも泡盛らしい。12月に訪れた山上の今帰仁城を思い出す。あのころから、泡盛はタイ米で造っていたのかな。

音楽は、当然ネーネーズ。最近は、春なのに「夏との別れ」がビタミン剤。「ユイヤーサーサー 一年ぶりに会う友が 都会の匂いお土産に ふるさとの風 あぁ いいね」 また、ネーネーズをライブで聴きたいもんだ。早くペコさん治ってもらわなくっちゃ。

(2006-05-01)

No.84
こぐこぐ自転車

今日は、朝3時に起きて志賀高原へ向かい、早朝6時には、熊ノ湯ゲレンデに立っているはずだったが、夢の中だった。というのも、眠り薬に読み始めた「こぐこぐ自転車」があまりにも面白くて2時読了と言うことで、3時に出発出来るわけがない。寝がけに、世話焼きぺこさんから「明日気ーつけてゆかれー」と言われていたが杞憂だった。

そこで、本日はともこぐこぐ自転車。プールにも、テニスコートにもこぐこぐ。自転車歴では、70歳近くで自転車に目覚めた伊藤礼氏のはるかな先輩。だけど伊藤礼氏の、品の良いユーモアに満ちた文章には脱帽。自転車の経験者にとってはホントに面白いし、共感できるところが多々ある。

おりしもガソリン価格がめちゃめちゃ高騰。かくなるうえは休暇中は、一滴たりともガソリンは使うまい。しかし、こぐこぐの為には、ガソリンを体内にいれる必要がある。 どっちが、高つくかというのは野暮な質問。とは、地球環境も考えているのだ。あちゃーゆうてもーた。理屈と膏薬はどこにでもつくというもの。許してくだされ。

そこで、今日は、フランスワイン エメ・ギベールさんのシャルドネ。彼は、ワイン映画「モンドヴィーノ」で、アメリカのテクニカルワイン「モンダビ」に対抗する自然派ワインの作り手として登場したとか。これが、安い、旨いの優れもの。 映画「モンドヴィーノ」を見たくなった。エメ・ギベールさんの作ったワイン全部飲みたくなった。

(2006-05-03)

No.85
こぐこぐの効用

本日は2日続きの晴天。晴天の日は、布団干しに限る。お日様の匂い一杯の布団で寝るのは人生の最高の幸せの1つ。昨日も干したが、風が冷たくて、いまいちだった。今日は、十分暖かい。布団を干して、洗濯機を回して、掃除機を掛けて、プールへ出発。

いつもの小矢部川沿いの道をこぐこぐ。左前方に、丸いコンパクトデスク状の物。もしかして、あれ? 後ろに紺色の制服の渋い顔をしたあの人。曲がった角に世界中の不幸を一身に背負ったかのような顔をしたお兄さんがイタ。車であれば、同じ顔をしていたかも知れぬ。「こぐこぐ自転車」でも最初頃に登場するのが、スピード検問シーンだった。連休中ぐらいあんたらちも休んどられま。

帰り道、本日は連休2日目とあって、富山でさえ県外ナンバーを交えて車の洪水だった。城光寺交差点になんと車が、40~50台列をなしている。あとから考えて見れば高校野球見物の帰りの車だったと思う。自転車は、中央線をこぐこぐ。50台ごぼう抜きで先頭へ。あー気持ちいい。

そんなことよりも、こぐこぐだと、庭先に綺麗に咲いている草花とか、二上山の山笑うの光景とかが目線で心に沁みて来ます。 そして、富山県の場合は、今の時期、田んぼに水が入り出しその先に、まだ白い立山連峰が。砺波だとチューリップの先に立山。夕方には、ほんのりピンク色に染まっていた。

帰宅したら、本日は沖縄「ソーキ蕎麦」。ここは、泡盛しかない。 本日は、「久米仙ホワイト」。首に掛けた帯にモンドセレクション金賞とある。とは、どーもこの賞がよくわからない。日本酒では、確か和歌山の「羅生門」がこれを売りにしている。 「久米仙ホワイト」は、12年古酒85%18年古酒15%という。確かに非常にマイルドで滑らか。ちょっと甘く感じる。よく言えば華やかな味。ワインでいえばシャルドネか。

(2006-05-04)

No.86
レセ・パセ

本日もこぐこぐ。しかし、昨晩から今朝に掛けてみた仏映画「レセ・パセ」の主演の映画助監督は、ツール・ド・フランス並みのこぐこぐだった。何せ、パリから妻が疎開した約400キロ先の妻の実家まで、不眠不休で美しいフランスの大地をこぐこぐ。僅か1,2日の滞在で再びパリまでこぐこぐ。勿論、パリの町中でも爆撃下の中こぐこぐ。

自転車は、勿論ロードレーサー。サドルがとと同じブルックスの皮サドルと見た。黒の一枚皮を銅の鋲で留めた渋いヤツ。結構固いけど尻に痛くない。久しぶりに3日間乗ったけど、問題なし。映画は、実在のこぐこぐの助監督の回顧談を元にしたドイツ占領下のパリでの映画造りの話。ドイツ資本の「コンティナンタル」の中で、フランス映画史上の名作を作り続けた映画人の映画作りの情熱とレジスタンス。

本日は、連休ど真ん中なので、いっちょう豪華に伝説の赤ワイン「ロマネコンティ」の種をニュージーランドに移植して生まれた赤ワイン「アタ・ランギ」を開けようかと思ったが、スペインの赤「アルマグロ」がまだ残っていたので、お預け。これも安いけどなかなかピュアーだった。

(2006-05-05)

No.87
安・近・短

連休中4日は、とは、こぐこぐ。ペコさんは、もむもむの日々。こぐこぐはトータルで約60キロほど。それだけの行動半径しか動かなかった今回の連休は異例だった。出好きは、1+1にならないと実現しないと言うことか。「安・近・短」の連休だった。

サムさん、さすがに転んでもただでは起きない、チューチュー「ペロ」かいな。困ったら、本屋に駆け込むところが笑えるくらい似ている。やっぱり、あきらめきれないもんね。まともな物を食べるための執念には敬意を表します。最近開いたばかりなのにいきなり注目のお店のようですね。

スペイン料理は、海老の入ったパエリヤしか思い浮かばない。これは、とにとって禁忌。でも、ここは、ほんとにおいしそー。今度行ってみたい。イカ墨のリゾット言えば、思い出は、何と言ってもヴェネツィア。といっても、イカ墨のスパゲッティだったけど、ヘミングウェーの定宿「グリッティパレス」や、ピカソ・ミロ等芸術家の色紙が壁びっしりに飾られた「ラ・コロンバ」などで、スパゲッティはこればかり。高岡のルパンで食べるのもこれ。みんなは渡り蟹のスパだけど。イカの塩辛で赤いのもあるけれど黒いのがいい。

本日のお酒は「上喜元」冷酒。ぽこさんが冷蔵庫にいれておいてくれた。冷やすとこれが同じお酒かと思うほど真価を発揮。しっかりと作られたお酒だった。久在屋さんの蓬豆腐にピッタリ。もう一個のご馳走岩手短角牛の炭火焼きには赤ワイン。本日も千円ワインシリーズ。チリの「コノスル」カベルネソーヴィニオン。これもなかなかいけた。

(2006-05-07)

No.88
消費度は

いよいよ、本日からぺこさんも室内でこぐこぐ。 思えば、7週目に突入。松葉の片方が取れて松葉ではなくなった。いつの間にか、すっかり陽が長くなって、今日7時頃プールに向かう途中、まだ明るく、残照が水の這ったたんぼに光っていた。田んぼは、いまやどんどん市中になくなり、訳のわからない住宅団地化している。住宅団地では食料はうまれないのに。

本日、久しぶりに体脂肪計に乗った。との5日間のこぐこぐ、スイムスイム通信簿。体重65.3kg 体脂肪10.5kg 体脂肪率16.1%。やったー15%間近。5日間の消費エネルギーはすごかったが、消費金は、ライトハウスの札幌ラーメンと餃子で、1220円。テニスボール2缶1200円、入場料500円の締めて2920円也。自宅の食料費、飲料費は別途。こっちは、外食から見るとたかが知れている筈?

今晩は、扶桑鶴「凌雲」の冷酒。こっちの方は、冷酒でも常温でも余り変わらない。スッキリはする。

連休中の音楽は、ジャズピアノの「アラン・ブロードベンド」。最新作のWITH STRINGSは、洒落ている。トランペットのクリフォード・ブラウンのもいいが、こっちも負けず劣らず。十分歌ってくれるジャズだ。以前から、聴いている「ウラジミール・シャラノフ」は、あっちが、ニューヨーク風なら、こちらは北欧の歌うピアノトリオ。DVDでは、照明の綺麗なヘルシンキの夜の街を、電車が通り、石畳の道を人々が行き交い、JAZZ CLUB「JUMO」の看板が映り、小気味良いライブが始まる。この、出だし部分の心地良さは格別。JAZZ STANDARDナンバーの「ROUND MIDNIGHT」を聞き比べると、シャラノフは、シャルドネ。アランは、ピノ・ノワール。それでは、本家本元のセロニアス・モンクはと言えば、うーん別格。これぞJAZZでした。

(2006-05-08)

No.89
楽しみな酒

ニュージーランド産赤ワイン「アタ・ランギ」(ロマネコンティの苗木移植の物)、日本酒「神亀」大古酒昭和56年醸造、日本酒の古酒では10年くらいまで聞いたことがあるが。泡盛「長老」秘蔵古酒(約20年?)。モー一本、大ちゃんから、届いた宮崎産芋焼酎「兄貴の誉れ」これは、宮崎産と言いながら、製造は大分県九重町八鹿酒造。九重山には霧の中駆け足登山した思い出が。有名なツツジにはまだ早かった。兄貴の味は、どんな味か。

ペコさんの精進をみると開栓の日も近い。

(2006-05-22)

No.90
楽しみな酒パート2

以前に紹介したワイン映画「モンドヴィーノ」の自然派ワインの旗手エメ・ギベールさんのワインセットが、行きつけのなかやす酒販で、赤白各3本で、7500円で売り出されていた。一本が1360円なりで、6本なら8160円、おー660円も安い。注文しないデカ。3セットくだはれと昨夜FAXした。

早速今日届いた、うしし。処が、箱を開けていくそった。請求書がなんと、1セット18000円ではないか。おいおいちょいまて、さっそくダイヤル。 「よーよーよー安物買いのトをしらいでか。いったいこれはなんや。」「えートさんなら、ロマネコンティのオーナー作の6本セットかと思いこんでおりました。これー、今全然手に入らないんで、トさんのために、最後の分届けたんですよ。」「なんちゅ、うっまいこというて、これ、ほんまにうっまいがか、うっまなかったら、モウあんたとこに注文せんぞ」「ロマネコンティの孫の様な味で、きっとご満足をいただけるものと」「わかったちゃ、エメ・ギベールもちゃんともってこられま。」

と言うわけで、本日は、エメ・ギベールの赤のカベルネ・ソーヴィニオン。C.Sにしては、薄いがこれが、自然派なのか。すらーとレストランのテーブルワイン的にどれだけでも飲める。さて、まんまと騙されたロマネ・コンティのオーナーのヴィレーヌ氏のワインは、ペコさんの快癒次第乾杯用に、楽しみな酒がまた増えた。

前回の1本「アタ・ランギ」もロマネ・コンティの孫か、ひ孫。本物は1本うんじゅう万円也なので、孫かひ孫か、いとかかはとこでその気になるしかないよーだ。フランス革命時のロマネ・コンティの所有の変遷の話はどこかで読んだ。地球上でもっとも価値ある物の争奪戦の歴史。そういえば、レオナルド・ダヴィンチの手稿のもっとも大事な部分がいまや、ビル・ゲイツの手に。マネコンティの本物、いわばクレオパトラを嫁にするような話のようなワインを飲むよりも、身の丈にあったワインを飲む方が落ち着く。うちの嫁が、クレオパトラでなーてヨカッタがいね。

(2006-05-25)