雑記帖 - yo:ku:nel

No.101
瑞泉熟成古酒40度

今年の夏休みは、八重山諸島黒島の豊年祭を見に行く予定です。今年は7月23日。ミルクの神様や、こぐこぐ競争が繰り広げられる。奇しくもとの誕生日。牛の他には何にも無い島だけど珊瑚礁でできた島。ふらんねるさん、からすさんと来ますか。那覇では、サムさんちと楽しいフレンチもまってます。どなたさんも、おこしやすー。

6月もプール皆勤賞。泳いだ距離は、2月で約90キロ。自動車で一時間、自転車で一日弱だけど、スイムは、なかなか、タイヘン。目標は吉永小百合の年間365キロ。今日は、いつものプールで市民体育大会。残念ながらお呼びがなかったので、外の50Mプールで泳いだところ、生憎気温23度、水温21度でさすがに寒かった。50Mはさすがに遠く、ゴールがタクラマカン砂漠の狼煙台のように遙か彼方に見える。無謀にもバタフライを試みたら、45Mからが無限に遠かった。身体は棒立ち、手を何回振り回したことか、はー。脚が底につかないのです。

そこで、早速泡盛で暖める。第20回全国酒類コンクールグランプリ受賞初の満点審査とのこと。バランスが良くて飲みやすい。

(2006-07-02)

No.102
お留守番

本日は、ぺこ&ぽこは上京都につき、と&ぽこ猫がお留守番。泡盛「瑞泉」熟成古酒40度。グランプリ受賞酒。まーとにかくバランスが良いが、個性は???

(2006-07-04)

No.103
アイスワイン

カナダにスキーに行くと、帰りのヴァンクーバー空港で、必ずアイスワインを買ってきます。細い瓶で、せいぜい200mlとか、たいした量が入ってないのですが、結構高いんです。言ってみれば、デザートワインの一種、貴腐ワインの類で、極甘です。自然に凍った葡萄をワインにするので、量が取れなくて高いんだと書いてあったような気がします。現在、カナダが一番の産地で、氷点下8度以下にならないと葡萄を摘んではいけないと決めているとか。

お酒は、何でもまず生で口に含む。冷やしすぎると持ち味の甘みが消えてしまいます。むしろ、ロックが良いかも。これを使って、美味しいケーキが出来そうですが、まずストレートで飲むのが一番でしょう。peller3本セットは日本では、結構良い値かも。でも美味しいものは、自家消費しなくっちゃ。美味しいワイン飲まないと、美味しい料理は作れない、でもないか。

(2006-07-06)

No.104
猫画

人間を二つに分ける方法の一つは、犬が好きか、猫が好きか。藤田嗣治の猫画は、2,3年前に沼津のクレマチスの丘美術館で、たっぷり楽しんできましたが、今回は猫を抱えた自画像が数点あり、トにとって一番の見物でした。有名な乳白色の裸婦にも、猫が登場しておりますが、こちらは、藤田の西洋へのパスポートとも言うべきよそ行きの絵であり、自画像と猫が、リラックスした本音の藤田では。それにしても猫の「争闘」のリアルなこと。ある意味では写真以上にリアル。

猫画といえば、熊谷守一は対照的に抽象で、しかもこれぞ猫。藤田と双璧。最近、下の金井さんで知った長谷川麟二郎さんの猫画も、素朴で静謐。

今晩、女流エッセイストの平松洋子さんの「買えない味」を読んでいたら、その本の縁続きの金井美恵子さんの「待つこと、忘れること」にぽこがさかんに頭突き攻撃。ぽこが攻撃するだけあって、こちらには、姉妹の金井久美子さんが段ボールに描いた猫画が表紙はじめ随所に出てくる。ぽこの悋気か?現在、玄関には誕生日月間につき、藤原さんの猫がバースディケーキを運んでくる絵を掛けています。大分の臼杵の画廊で求めたお気に入り。

猫とお酒と言えば、なんといってもワールドカップを終えたドイツのモーゼル地方の「ツェル」地方の白ワイン。各メーカー毎のユニークな黒猫ラベルが楽しい。日本酒や焼酎に猫ラベルは見たこと無いけど、どなたかご存じですか。

(2006-07-10)

No.105
雪の芽舎

約2ヶ月ぶりの日本酒は、秋田齋弥酒造店の純米吟醸。 雪の降り積もった茅葺きの家に由来して命名。精米歩合55%、酵母はAK-1(秋田花酵母)。秋田は、酒造りに力が入っており、出荷量は、全国の5本の指。

常温で飲むと、軽くて、飲みやすい酒という印象だったが、ちょっと冷やすとしっかりした純米大吟醸だった。最近、焼酎や泡盛ばかりだったので、体重が約1キロ減った。日本酒や白ワインは、糖があるせいかもしれない。確かに、口に含むと甘い、でも、たまの喉ごしは格別。

(2006-07-13)

No.106
貴腐ワイン

本日後口に到来物のアイスワインを飲んだ。極甘ではあるが、後口が全然ひっかりがない、舌に甘さがまとわりつかない。こんな甘さはいやじゃないというより、好みである。さて、アイスワインは、極甘ではあるが、同じ極甘の貴腐ワインとは、異なるようだ。貴腐ワインは、貴腐菌を使うようだが、アイスワインは、貴腐菌なしに、凍った葡萄から、凍った水分を取り除いて、完熟した葡萄成分のみを取りだして作るという。

貴腐ワインと言うと何と言っても、フランスソーテルヌ地方の「シャトーデイケム」。年代物は、手が出ないほど高い。かって、一度だけ飲んだけれども、限りなく自然な甘さだった。それはさておき、我が町伏木出身の堀田善衛氏の「ミシェル城館の人」によると、この城館の主であり、主人公のフランスが生んだ16世紀の偉大な思想家の「モンテーニュ」の名前は「ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ」。そう、モンテーニュ家が、このワインの所有者なのだ。かって、東京のどこかのフランス料理長が、フランスに渡って食事したとき、肉料理にどんなワインにしますかと尋ねられて、「シャトーディケム」と答えた時代もあったようだ。

貴腐ワインでは、ハンガリーの「トカイ」も好きだが、これも星次第でピンキリである。日本では、何と言っても、小布施ワインの「ヴァンドパイユ」が美味しい。この辺は何と言っても、ペコさんの領域で、先ほども誰が飲んだとしかられてしまった。へー。

(2006-07-18)

No.107
黒島豊年祭

今年は、7月23日が「黒島豊年祭」、奇しくもトの誕生日に当たった。こりゃーいかんなんまい。7月は、八重山諸島の各地で豊年祭が催されるが、なぜか、黒島が観たかった。「ミルク」という名の五穀豊穣や子孫繁栄をもたらす、布袋の面をつけた神様が白い砂浜を巡行し、島人達が「ハーリー競漕」。折しも、台風5号がフィリピン沖に発生し八重山に向かって進行中、前日もう帰ってこれないかも知れないと立ち寄った「居酒寿司」のマスターがさも嬉しそうに「台風来とるよ」。といわれても、こっちは、バースディ割引なんで、行かねばならぬ。

さて、祭当日はこの上ない快晴。真っ白な砂浜の宮里海岸に豊年祭、五風十雨など四本の幟が青空にはためく。背後にはエメラルドグリーンの海が広がる。この日ばかりは、日本全国から島出身者が帰ってくる。テントの中央に祭壇がつくられ、八重山上布か○○紬のおばー達が傍に陣取る。と&ペコも寸志を出して、テントに入れて貰う。弁当が付いて飲み物が飲み放題。ビール泡盛よく飲みました。おいしい五穀ぜんざいも振る舞われる。

次々に祝辞があり、いよいよはーりーの開始。ハーリーは中国由来ではなくて、ハレに由来するとは、石垣島の宮良殿内の主に教わった。ハーレーの後は、ミルクの神様のご登場。そして、盆踊り。テントの中から、おばー達が「ゆい ゆい」と掛け声を掛ける。各部落や、小中学校総出での踊り。みそっ歯のチビ君は砂に脚を取られてよろけそうになりながら懸命の熱演。「歌垣」のような、ユーモアたっぷりの男女の掛け合い踊りに会場がどっと沸く。可愛い少女のホラ貝を合図に青年団の剣舞が次々に行われる。武器は、刀のみならず、船の櫂や鎌の類まで。昔の戦闘を彷彿とさせる。

黒島はいわゆる観光名所や絶景が何もない島。今や牛三千頭。しかし、何もないのが最高。極上の珊瑚礁海岸の仲本海岸と豊年祭で充分。そして、ここから近い、新城島も人口8人の珊瑚礁の島でした。いよいよ、梅雨開け、さー夏休み。

(2006-07-31)

No.108
富翁&兄貴の誉

トの誕生日酒は、愚息夫婦から届いた日本酒「富翁」 おいおい、早くもじーじにする気かといいつつ、思わず頬がゆるむ。ネーミングだけで選んだというこの酒は、京都伏見の北川本家製の純米吟醸。原料米は、丹州河北農園で減農薬で栽培した山田錦を使用とのこと。自然派ワインならぬ自然派日本酒である。味は確かに自然派で、優しく洗練されている。吟醸香は鼻につかず、ほのかに洋梨臭を感じる。とは夏になると、日本酒もロックで飲むことがあるが、これは日本酒がべとつかず、結構行ける。

もう一個は、虎キチからのお見舞い酒。「兄貴の誉」 兄貴こと金本選手の904全試合フルイニング出場世界記録達成祈念酒。大分県九重町八鹿酒造製の芋。大阪で爆発的人気とのこと。十分に芋臭く飲みやすい。お酒はともかく、兄貴のような男臭い生き方は、今時ホントに貴重ですねー。

(2006-08-02)

No.109
石崎奉燈祭

今日は、七尾市石崎町(和倉温泉傍)の奉燈祭。 能登では、各地で夏祭りが行われ、キリコが夜空に乱舞するが、石崎の奉燈祭は横綱格。能登のキリコ祭は、観たことが無かったので、今晩とぺこで出かけてきました。いやはや、祭はライブに限ります。祭に限らないのですが。太鼓や鐘や笛の音、飛び散る汗はライブじゃないと味わえません。

一基のキリコを100人の担ぎ手で担ぎ上げ、練り回すのは、ド迫力。「さかっせ いやさかっせ」と掛け声を掛けながら、細い小路を練り回す。最近祭の衣装は随分かっこよくなった。石崎のは各町内毎に色を統一、赤、黄、青、緑など。とはいうものの、暑いので上半身裸の若者も多い。伏木のけんか山のように機動隊の管理下でのぶつかりあいと違って、お巡りさんの管理がないので、キリコがときには予期せぬ動きをして、観客が右往左往。とペコも最前列で右往左往しました。人間が100%燃えるお祭りは楽しい。

町の家々で、お祭りのごっつぉ。家の造りが我が家と良く似ている。どの家も座敷にテーブル2,3卓繋いで、ご歓談中。今晩はと入っていっても良いのかなと思いましたが、さすがにそれは出来なかったので、自宅に駆け戻って、我が家のごっつぉ頂きました。

お酒は「アタ・ランギ2003」。好評の2002は完売につき、試してみました。栓はコルク栓から、スクリュウーキャップに変更。お味は、2002より、さっぱりに感じるが、良いワインであることに変わりはない。居酒寿司のマスターと試飲したが、いまのところ、注文は無い。

(2006-08-05)

No.110
おもと

石垣島「高嶺酒造所」製手作り泡盛、さらにいうと「古式製法地釜蒸留泡盛」。いまや泡盛は、ステンレスタンクで作られる時代のようだ。与邦国島の花酒「どなん」は、手作りのようですが、おもともそのよう。ほかに、何があるかは?

さて、ここで問題です。沖縄諸島で一番高い山は、正解の方には、と行きたいところだが、これは調べると簡単に判ること、正解は「於茂登岳」で、526mあります。では次に、石垣島にある泡盛製造所の数は?、というのも調べると簡単に判る。かって、与那国島だけでも30カ所ぐらいあったらしい。

さて、おもと43度は古酒ほどのねっとり感はないが、スムースな味わい。自然泡盛か?自然酒と言えば、かってとりあげた「雪の芽舎」の純米吟醸。有機米使用清酒全国認定初とのふれこみ。これもスムースながら味わい深い。大潟村の「あきたこまち」使用とのこと。最近は、アメリカが大型農業一辺倒と思いきや、地元型小農業ネットワークが盛んになり、地域振興や非行解消に一役買っているとか。やはり、このページのテーマ地産地消がキーワード。でも、これだと、泡盛が飲めなくなるし、あーどーしよう。それが問題だ。

(2006-08-10)