雑記帖 - 旅日記

No.2
2002夏~島旅シリーズ「舳倉島」その1
絵:舳倉島の位置
舳倉島の位置

8月のお盆も過ぎたとある週末、と、ぺこ、ぽこ、友人夫婦の総勢5名で日本海に浮かぶ舳倉島(へぐらじま)に行って来た。

舳倉島は、能登の輪島から北に50kmのところに位置し、周囲4km、人口200人の小さい小さい島。小さいけれどあなどれない、石鯛や真鯛の大物が釣れるので釣り人憧れの島、そして、日本にやってくる渡り鳥のほとんどがこの小さな島に立ち寄るという、バード・ウォッチングのメッカなんである。

実は、以前にも同じメンバー+数人で舳倉島に行こうとしたことがあって、その時は、輪島までの走行時間を見誤り、船着き場に駆け込むと同時に、船が出航。みんなぼ~ぜんとしてお見送り。見事に船に乗り遅れたのだった。雪辱戦の今回は、早めに出発。出港のだいぶ前に港に着き、有名な輪島の朝市までひやかす余裕ぶり。朝市で板状の岩のりを買い、その場で、ぺこさんが前日作ったミョウガおにぎりにまいてむしゃむしゃむしゃ。うんめぇ。

輪島から舳倉島までは、1日1往復、定員119人のニューへぐら号に乗っていく。切符売り場のおじさんが「今日は風が強いから揺れるよ~」と脅かすので、乗船早々、横になれる船底に向かう。後から乗り込んできた島の水道工事をしに行くおにーちゃん達も「今日は間違いなく揺れるよ~」と、さっさと枕を出して横になっている。その言葉通り、波と風とで、ちょっとしたジェットコースターのよう。さして多くない乗客の何人かは青い顔。。。

Highslide JS
ニューへぐら号に乗って島へと渡る
(2002-8-17 / Jun)

絵:島蚊
島蚊

さて、今回の島旅には、他にも何人か誘いをかけたのだけど、みんな一度は舳倉島へ行ったことがあり「とにかく蚊でヒドイ目にあったから、もう二度と行きたくない」とことごとく断られた。インターネットで調べても「島には大きさが普通の2倍くらいある並でない蚊がわんさかいて、服の上からでも刺してくる」とあちらこちらのサイトに書いてある。

う~ん、そんなにヒドイの蚊。どうする~やめる蚊?と友人夫婦に聞くと「私、この夏休みどこにも行ってないから、どうしても行く!」。そこまで言うならとにかく行ってみる蚊。友人夫婦は、前日、ドラッグストアに行き、蚊除けグッズを6千円分も買い込んできました。当日は、長袖に長ズボン、帽子、軍手、そして様々の蚊除けグッズで完全武装、準備万端。さぁおいでん蚊!

ところが、舳倉港に降り立っても、蚊はぷんともすんとも寄ってこない。あれあれ、どうしたがいよ?なんとまあ、1週間ほど前に島中に薬剤散布したのだそう。でも、春秋は渡り鳥のシーズンなので薬剤散布もしないため、確かに蚊がわんさといるとのこと。あんれまぁ、拍子抜け。でもよかったような。。。それにしても、このどっさり仕入れた蚊取りグッズどうしてくれる。

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