雑記帖 - 旅日記

No.12
2005冬~沖縄年忘れツアー「2日目」
絵:行程
行程

ほどよい硬さのベッドに何ともいえずいい具合の枕、遠くに聞こえる波の音、これ以上なく心地よい眠りは、しかし、起き出すやいなや元気よくしゃべり始めたぺこさんとウリコさんによって賑やかしくやぶられた。「では朝市にいってきま~す」とお2人が部屋を出ていかれて静かになったかと思えば、今度は別室のトさんから電話「か~ちゃんはどこいった?」。リゾート地にかーちゃんはおらん。リゾートライフってなんだっけ…?。

「朝市はたいしたことなかった、さ、プールいかんまいけ」とお2人が帰ってきたので、あたふたとプールへ。開館の扉が開くと同時にどどどっと雪崩れ込む。トさんもしばらく後にやってきた。水槽は濃いブルーのタイル張りで縁は焦げ茶色の石というなんともお洒落なプールで、ほとんど貸し切り状態で泳ぐ。お風呂で温まってから、着替えをして、そのまま砂浜の散歩に出かけ、部屋に戻り荷物をまとめて、チェックアウト。ああやっぱり忙しい。

7名共に昨夜の晩餐が胃に残っていて全員朝はパスしたので、みんな揃ってブランチをとる。では出発しましょう。だけど、せっかくだから、海中展望塔やサミット会場も観ておこうと(他の人達は午前中に観てしまっていたが)、まずは岬の突端へと車を向ける。海中展望塔は800円(宿泊者以外は1000円)返せ~と思わず言いたくなるようなものだった。サミット会場は眺めもよく素晴らしかったが、サミット時にソーリだった石川の人のではなく、その前の過労で突然死されたソーリの銅像が建っていて、ん?なのだった。

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リゾートライフを心ゆくまで…
(「ザ・ブセナテラス」にて / 2005-12-17 / ト)
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海へ向かって歩む
(「ザ・ブセナテラス」にて / 2005-12-17 / ぽこ)

本日も運転席にはウリコさん、助手席にはぽこが座ってナビを務める。といってもレンタカーにはナビがついているから、行き先を入力したり、指示を運転手のウリコさんに伝えたりするのが主な役目。ホテルの海中展望塔が期待はずれだったため、「美ら海水族館行きたい人?」とアンケートをとると、全員一致で「は~い!」、まずは水族館を目指す。と、道ばたに、サムさん推奨ルートに載っていた「藍風」の看板が目にとまった。車はキキっと急停止しして、引き返す。山の中腹に建つお洒落な工房で、素朴な藍染めのシャツなどを買う。とにかくデザインがいいので、ついついあれもこれもと目移りしてしまうのだった。

沖縄美ら海水族館は、オフシーズンというのに、修学旅行の学生達や、団体客でたいへんな賑わい。1800円の入館料は高いなあと思ったが、規模と見応えは相当で、見終わってみれば納得なのだった。さて、お次は、「みんなお腹一杯でピザはパスかしら?」と思ったのは大間違いで、殺気すら漂ったような気がしたので、山の上のピザ屋へと進路をとる。うちの3人だけだったら、暗黙のうちに年輩組の意見が尊重されてしまっておそらくパスしていたような気がするので、やっぱり団体旅行って何かと難しいけど楽しいなあ。そしてサムさんのチョイスに舌を巻くのだった。

細い山道をどこどこまでも登っていってみれば、ピザ屋さんの駐車場はなんと満車状態。アメリカ人らしき家族連れが半分くらい。中は満員なので、風の吹きすさぶ外の縁台で、電気ストーブにあたり毛布にくるまりつつ、もっちりした食べ応えのあるピザをほうばる。これが何より楽しみだったというマサさんは、半分をぺろりと平らげ、トシさんも実に美味しそうに頬張っておられるので、ああヨカッタなあ。

  • たべたもの --- ピザ | サラダ
  • のんだもの --- マンゴージュース | 生ビール

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山の中に佇むお洒落な工房
(「藍染茶房 藍風」にて / 2005-12-17 / ぽこ)
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誰もがぽかんと見とれてしまう
(「沖縄美ら海水族館」にて / 2005-12-17 / ぽこ)
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丘の上のピザ屋さんは大繁盛でした
(「ピザ喫茶 花人逢」にて / 2005-12-17 / ぽこ)

小腹以上にピザを詰め込んでしまった一行は、世界遺産になっている今帰仁城跡へ。歩き回ってすこし腹ごなしをしようという目論みながら、とにかく風が強くて寒い。ボランティアのおねえさんの説明に耳を傾けながら廻っていたものの、時間が迫ってきたので、途中で抜け出し、次の目的地へ。これがないとツアーは解散しかねないという、今帰仁の泡盛工場へ飛び込む。とたんにほくほく顔となった所長を乗せて、車はひたすら那覇へとひた走る。しかし、予想通り、那覇を前にして渋滞に突っ込む。のろのろ進む車に、疲れもあって気のはやる運転手さんをなだめつつ、なんとかかんとか6時半にホテルに到着。

豪華ホテルなのに…、今日もまた慌ててシャワーして、髪の毛ぬらしたまま、ロビーに集合。タクシーに乗ってサムさんとノウサギさんの待つ「サンゴのカケラ」へと向かう。とっくに到着して待っておられたお2人にご挨拶。このお店、本来は洋食屋さんなんだけど、特別な計らいで沖縄の郷土料理を出していただいた。オールスター勢揃いといった感じの沖縄料理と泡盛を満喫して、本日も全員満腹なり。

  • たべたもの --- お造り(セイイカ、イラブチャー、ブダイ) | じーまみどうふ | スーチカー(豚の三枚肉の塩漬) | ミミガ-(豚の耳)の和え物 | ゴーヤチャンプルー | グルクンの唐揚げ | 足テビチ(豚足) | イカスミ汁 | 生もずく | 祝い菓子 - さーたーあんだーぎー・まちかじ・たいちいちゃお | むーちー(月桃の葉にくるんだ餅菓子) | 果物盛合せ(ドラゴンフルーツ・パイナップル・パパイヤ・タンカン・アテモヤ)
  • のんだもの --- オリオンビール | 泡盛「久米島の久米仙」(ホワイト12年古酒) | 八重泉 43度 | さんぴん茶

店を出て、ではどこかでナイトライフでも、とサムさんの先導で「パライソ」というライブハウスへ向かったものの、すでに席はなく、立ち見のみ。今夜の出演者のアルベルトさん(わ、CD1枚だけ持ってる)が目の前を横切って会場へと吸い込まれていった。もう一軒「寓話」へも寄ってみたら、こちらも年に一度の仮装パーティで満杯状態。その上、みんな、ほとんど目が半閉じ状態だったので、今夜はこれにてお開き、ということでホテルへ戻ってきて、お休みなさ~い、バタンバタンバターン。

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ジーマミー豆腐、スーチカー、ミミガー
(「サンゴのカケラ」にて / 2005-12-17 / ぽこ)
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ゴーヤ、グルクン、テビチ、イカスミ
(「サンゴのカケラ」にて / 2005-12-17 / ぽこ)
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沖縄の郷土料理を存分に味わいました!
(「サンゴのカケラ」にて / 2005-12-17 / ぽこ)

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