雑記帖 - 旅日記

No.18
2008正月〜バリ その4「バリ詣で」

5日目:バリの夜最終日。ウブドは芸術家の村とも称され、毎晩伝統芸能のダンスがあちこちの寺院や王宮で開催されている。金曜日はレゴン ダンスでは一番有名なティルタ サリがプリアタン王宮で催されるので5人?の意見が一致。7時半には会場前にたどり着くことができ、やや回復の兆しがみえてきたたまじぃさんも素敵な踊り手さんが登場するとカメラのシャッター音の早さが敏感に反応していた。

ダンスにも歌舞伎のように女形の登場する舞踊があるのだが、男装した女性を女形役で踊るという複雑な役割。実にしなやかな身のこなしだったのだが、たまじぃさんは急にシャッターを押す手が止まり、その内椅子の背にもたれて眠ってしまった。

会場が狭く熱気に包まれていてとても熱いのだが、心配していた蚊もそんなにひどくはなく、見事な手の動きにあわせて表情豊かな眼差しで躍るバリのダンスを堪能した。 獅子舞が出てくるし、ひょっとこ役のおじぃさんが巧みな身振りと軽やかな動きで笑いを誘うし、善と悪がいたってはっきりした判りやすい昔話が素朴でアジアの共通性を感じる踊りだった。

6日目:あっというまに最終日を迎えてしまった。美術館で現代・伝統美術展を鑑賞したのだが、美術館の建物になんともすばらしい石の彫り物がレリーフになっている。ゆったりとした東屋でお茶をしながら休憩できる処もバリならではという雰囲気が充分。

昼食は海外旅行では珍しく、たまじぃさんの希望で日本食「影武者」へ。 ここも回りが田んぼの中にある食堂で、通りは犬が一杯だったウブドには珍しく猫達がお昼寝したりじゃれあっている様子にたまちゃんは大喜び。 それぞれ「そば」「うどん」「親子丼」や「おにぎり定食」、その上「うめぼし」のおつまみまで注文し、味噌汁のかおりに思わず深呼吸したりしてすっかり日本食堂の雰囲気が一杯。 なぜか、やってきている日本人は一人旅とおぼしきおじさんが多いのでした。

「さようなら、ウブド。さようならプリウランダリ」と名残つきないバリの休日に別れを告げたのですが、いやいやまだまだ。空港に向かう旅行社の車に、アタの蔓細工を造る工場に立ち寄って貰い、たまちゃんの下着入れやおもちゃ箱、たまじぃさんの書類整理箱、はたまた、たま母さんやたまばぁさん、ぽこさんへのお土産のバックも買い込み、荷物はどんどん大きくなっていくのでした。

「ラフティングもしたかったよぅ」「ライステラスで夕陽を観る予定」も「寺院の見学も」「スパはやめられないし」、まだまだし残したことが多いバリ詣では、沖縄同様一度や二度では終わりそうにないのでした♪

文 ぺこ 編 ぽこ