雑記帖 - 旅日記

No.19
2008夏〜沖縄と大文字と その4

おまけの1日。もう秋になったような天高い空。今回の沖縄に足りなかったのはこの真っ青な空だったのだ。「リベンジに、また行かねば」等と早くも次回の旅を口にしながら、とりあえずは目の前の山のような洗濯物にとりかかるんさぁ〜。

この洗濯機というのが、ぽこさんが学生時代に使っていた年代物。長野から富山に帰り倉庫で一休みしていた処、嵐山の貧乏新婚所帯からお呼びがかかり、俄に雑巾で丁寧に磨き上げられて京の都に上ったというもの、だというのに、都の水があったのか、田舎者の律儀さでけなげに動き続けているというエライ洗濯機なのだ。 思わず「よしよし、えらい、えらい!」と撫でて褒めてやりましたよ。

というわけで、4.5キロ入り自動洗濯槽が律儀に正しく動いてくれる事に感謝しながらどんどん汚れ物をほうりこんでスイッチオン。 都合四回の繰り返しが終わると、小さなベランダ一杯に次々たま母さんの手で干された洗濯物達は、やや混み合った電車内の乗客状態。両手両足をのびのび広げるとはいかない狭いベランダで肩寄せ合いながらも気持ちよさげにみんなで日向ぼっこ。 青空に映える洗濯物って好きなんさぁ〜♪

掃除大臣のじぃじは、勝手が違って慣れない掃除機の操作も度重なるとすっかりお手の物となり鼻歌ですいすい。小さな家は、みるみるきれいになってゆく。 たまちゃんもかいがいしく雑巾を持って一緒に床拭きしてくれる。毎度の事ながら、旅の終わりの儀式は、慌ただしい日々の暮らしの始まりなのでした。

7月22日ポヨポヨさんの弟テンテンさんがこの世に誕生。 惜しいことにたまじぃさんとは1日違い!なのですが、きっと熱いの大好きで暑さに強い元気な人になること請け合い。帰りの汽車の予約を急遽変更した目的は、大文字見物とテンテンさんのご対面。相手の都合も聞かずに勝手に予定をたててしまうという困ったじぃとばぁなのでしたが、幸いなことに家族揃って在宅でした。

「かねい」さんのお蕎麦でお昼をすませ、あれこれ大急ぎで買い物。 たまじぃさん推薦のわらび餅は最後の三個買ったところで「売り切れごめん」の札がかかる。たまさん御用達の子供用品や(古い町家)さんで肌ざわりよい木綿の服や履き心地の良さげな靴を選び、たま父・たま母さんがが自信を持って推薦するスィートを選び、沖縄のお土産を持って、「はいさい!」と清水へ。

久しぶりのぽよぽよさんはお部屋一杯におもちゃをひろげ、ますます元気な声で歓迎してくれる。負けずにテンテンさんも元気な泣き声で初対面のご挨拶。 お茶を入れたり、ケーキをとりわけたり、おもちゃを出したり、しさんは笑顔でかいがいしいパパなのだ。オムツをしているポヨポヨさんなのだが、弟テンテンさんのオムツ交換をせっせと手伝って兄貴は負けずにかいがいしいのだ。

まだまだ「おっぱい星人」なたまさんも、お友達の前ではそんなそぶりを露とも見せず、おっぱいを飲む小さな赤ちゃんをそっとみている。 「ぎゃはははっ、うははははっ」と、パワー溢れるぽよぽよさんの大きな笑い声の前で、たまさんは結構マイペースで夢中になって汽車ごっこを楽しんでいる。

あっというまに、もう変更のきかない汽車時間が迫り、「お元気で、またね」と慌ただしくお別れ。 たまさん一家に見送られ、無事車中の人となったじぃとばぁはシートに倒れ込んで深い眠りに落ちたのでした。

[ おしまい ]

文 ぺこ 編 ぽこ