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これは TeX 「超」入門のページです。 考え違い・理解不足の所が多々あるかと思います。 おかしなところに気がつきましたらまでメールをお願いいたします。なお,個別の質問については奥村さんの掲示板に常駐していますので,こちらをご利用ください。

 TeX の入手・インストールについては,「TeX インストールガイド」を参考にして下さい。



TeX「超」入門

TeXとは何か

TeX (テックまたはテフと読みます)とは世界中で広く使われている組版ソフトです。 TeX のロゴは

TeXのロゴ
のようにTEXの "E" をやや字下げして少し詰めて表現するのですが,それが出来ない場合には "TeX" と書くことになっています。

一口に「TeX」と言ってもその意味するところは幅広く

  1. テキスト(ソース)や図表・画像を処理して最終的に印刷物や電子ドキュメントを作成する組版システム全般としての TeX。
  2. LaTeX や plain TeX マクロによる組版ソフトとしての TeX。
  3. LaTeX マクロによる組版ソフトとしての TeX。
  4. plain TeX マクロによる組版ソフトとしての TeX。
  5. 裸の TeX。TeX のプログラム本体そのもの。

と言ったように状況に応じて変わることがあり,初心者さんは混乱するようです。

組版とは何でしょうか? 書籍や新聞をつくる工程で職人が様々な活字を組んで印刷する版をつくります。 この過程を組版と言います。 TeX はテキストファイルと文章に埋め込まれたコマンド(マークアップ)を解釈して組版を行います。

TeXは,次のような特徴があります。

私がパソコン通信やインターネットに深く関わるようになったのも TeX のお蔭です。

TeX は,インターネットでは, 奥村さんの「TeX Q & A」掲示板や, comp.text.tex(英語)のニューズグループで論議されています。

私が主に使っているのは LaTeX ですが,次のようなコマンドを埋め込んだ文書(ソースファイル)を LaTeX(TeX)で処理します。

\documentclass[12pt]{jarticle}
\title{\TeX{}入門}
  \author{トニイ}
  \date{2004年12月26日}
\begin{document}
\maketitle

\section{\TeX{}とは何か}
\TeX{}\footnote{テックまたはテフと読みます。}とは
世界中で広く使われている組版ソフトです。
組版とは何でしょうか?
書籍や新聞をつくる工程で職人が様々な活字を組んで印刷する版をつくります。
この過程を組版と言います。
\TeX{}はテキストファイルと文章に埋め込まれたコマンドを解釈して
組版を行うソフトです。
\TeX{}は、インターネットでは
奥村さんの「\TeX\ Q \& A 」掲示板や、
comp.text.tex(英語)ニューズグループで
論議されています。
%%
%% まだまだ続きますが省略
%%
\end{document}

TeX で処理された DVI ファイルは DVIware と呼ばれるプログラムで表示・印刷されます。 例えば上記のソースを処理すると図のようになります(画面左)。

文書の始めにある \documentclass のオプションを \documentclass[a4j,twocolumn] のように少し変えるだけで 二段組の体裁(画面中央)に変更したり, 基本となる文字の大きさを変えたり,用紙の大きさを変えたりすることが簡単にできますし,クラスファイルを変えれば縦組(画面右)も可能になります。 これが WYSIWYG (What You See Is What You Get) なワープロとは大きく異なった点です。

12pt A4判 一段組 10pt A4判 二段組 縦組 11pt A4判
画像をクリックすると PDF ファイル(1ページ目のみ)が開きます。

TeXの生みの親

TeX を作られたのはスタンフォード大学の元教授 Donald E. Knuth 先生です。 Knuth 先生は数学者・コンピュータ科学者で,1996年11月10日に「第12回京都賞(先端技術部門)」などさまざまな賞を受賞されています。 Knuth 先生の主著 『The Art of Computer Programing』 は,最初職人が活字を組む活版印刷で作られましたが,しだいに職人の確保が厳しくなり第2巻第2版からはコンピュータによる組版に変更されました。 しかしこの仕上がりは活版印刷に比べるとかなり見劣りした為,この出版を見合わせ Knuth 先生は活版印刷に劣らない美しい組版の出来るコンピュータソフトウエア TeX を作られました。Knuth 先生が TeX で使用するマクロをまとめてパッケージにしたものが「plain TeX」です。 2004年 12月現在,TeX 本体の最新バージョンは 3.141592です。

LaTeXとは

LaTeX (ラテックと読みます。)は,Leslie Lamport 氏によって機能強化した TeX のマクロパッケージです。 最近は TeX と言っても実際には LaTeX の事の方が多いようです。 以前は LaTeX 2.09 という古いバージョンが使われていましたが, 現在,一般的に使われている LaTeX のバージョンは LaTeX2e です。 私が主に使っているのも LaTeX2e です。

日本語とTeX

TeX はもともと欧文用のソフトウエアですから,そのままでは日本語が使えません。 日本語が使える TeX には, アスキー社が欧文用 TeX に手を加え日本語が使えるようにしたアスキー日本語 TeX と, NTT の斎藤康己さんが開発され千葉大の桜井貴文さんが UNIX に移植された NTT JTeX があります。 アスキー社は更に日本語 TeX に手を加え上位互換の縦書きの出来る pTeX(publishing TeX) を開発しています。

欧文用 TeX のバージョンは 3 になっているのにアスキー日本語 TeX は TeX 2.99 をベースにして作られている上,日本語 LaTeX も 2.09 とこれも欧米では標準の LaTeX2e の一つ前のバージョンで古いと言われてきました。 しかし 1995年11月1日にアスキー社は TeX 3.1415 をベースにした pTeX バージョン2と縦組み対応日本語 LaTeX (pLaTeX2e)を公開しました。 pLaTeX2e は名前からも解るようにLaTeX2eを元にしています。 アスキー社は日本語 TeX のサポートは打ちきり今後は pTeX のみをサポートします。 この新しい pTeX も様々な機種や OS に移植され公開されており,2004年12月現在の最新版は TeX バージョン 3 をベースにした p3.1.8 となっています。

現在は,TeX・LaTeXの参考書は,(p)LaTeX2e に対応したものが出版されています。


参考文献

TeX・LaTeXの入門書

より深くTeX・LaTeXを理解・活用するために


TeX・LaTeXの入門書

[改訂第3版]LaTeX2e美文書作成入門
書名:「[改訂第3版] LaTeX2e美文書作成入門」
著者:奥村晴彦
発行:2004年2月25日
出版社:技術評論社
定価:本体¥2,980(5%税込み¥3,129)
ISBN:4-7741-1940-7
対応:LaTeX 2e
サポート:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/bibun3/

「LaTeX 美文書作成入門」「LaTeX 入門」「LaTeX2e 美文書作成入門」「[改訂版]LaTeX2e 美文書作成入門」に続く「奥村本」の5冊目です。 この本のおかげでパソコンユーザに TeX が普及したと言っても過言ではないでしょう。 この本自身が TeX による出版のサンプルとなっています。 これから TeX・LaTeX を始める方に最適な入門書です。 TeX や DVIware を納めた CD-ROM が付属しています。

LaTeX2e階梯 第2版
書名::「LaTeX2e階梯 第2版」
著者:藤田眞作
発行:2000年9月30日
出版社:ピアソン・エデュケーション
定価:本体¥3,000(5%税込み¥3,150)
ISBN:4-89471-239-3
対応:LaTeX 2e
サポート:http://imt.chem.kit.ac.jp/fujita/fujitas/rd/chosho.html#FBOOK5c

「化学者・生化学者のための LaTeX」や「LaTeX まくろの八衢」・「LaTeX 本づくりの八衢」を著した藤田さんによる pLaTeX2e の解説本です。 初心者の入門からマクロをいじるような中上級者まで幅広く対応した中身の濃い本です。

日本語LaTeX2eブック
書名:「日本語LaTeX2eブック」
著者:中野賢
発行:1996年11月1日
出版社:アスキー出版局
定価:本体¥1,942(5%税込み¥2,039)
ISBN:4-7561-1667-1
対応:LaTeX 2e
サポート:http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/etc/plbook.txt (正誤表)
http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/etc/index2.pdf (索引)

本家アスキーから出た pLaTeX2e の本です。 TeX 3 をベースにした新しい pTeX 上で動作する日本語 LaTeX2e(pLaTeX2e) について解説しています。 pLaTeX2e のコマンドリファレンスとして使用すれば良いでしょう。

文書処理システム LaTeX2e
書名:「文書処理システム LaTeX2e」
著者:Leslie Lamport, 阿瀬 はる美:訳
発行:1999年10月15日
出版社:ピアソン・エデュケーション
定価:本体¥3,000(5%税込み¥3,150)
ISBN:4-89471-139-7
対応:LaTeX 2e
サポート:http://www.pearsoned.co.jp/washo/prog/wa_pro17-j.html

LaTeXの作者Leslie Lamport氏自身による解説書「LaTeX Book」の第2版です。

より深くTeX・LaTeXを理解・活用するために

LaTeX 自由自在
書名:「LaTeX 自由自在」
著者:磯崎秀樹
発行:1992年7月10日
出版社:サイエンス社
定価:本体¥2,500(5%税込み¥2,625)
ISBN:4-7819-0657-5
対応:LaTeX 2.09

別名「磯崎本」と呼ばれています。 LaTeX の内部について解説しています。 いままでの LaTeX のスタイルに満足出来ないとかスタイルを自分の思いどうりに変えたいなどと思った時に読む本です。 ちょっと難しいです。

LaTeXスタイル・マクロ ポケットリファレンス
書名:「LaTeXスタイル・マクロ ポケットリファレンス」
著者:奥村晴彦:監修, 今井康之・刀祢宏三郎・美吉明浩:共著
発行:1997年7月18日
出版社:技術評論社
定価:本体¥1,580(5%税込み¥1,659)
ISBN:4-7741-0470-1
対応:LaTeX 2eLaTeX 2.09
サポート:http://www.nsknet.or.jp/~tony/TeX/pocket.html (目次)
http://www.nsknet.or.jp/~tony/TeX/goshoku.html (誤植情報)

私たちが書いた本です(^_^;)。 既にTeX・LaTeXを使っている方を対象とした本でマクロをいじったりやスタイルファイルを使って色々なことをしたい時にちょっと見ると役立つと思います。 8cmのCD-ROMが付属しています。誤植情報はこちらです。

LaTeXまくろの八衢
書名:「LaTeXまくろの八衢(やちまた)」
著者:藤田眞作
発行:1995年12月20日
出版社:アジソン・ウェイレス・パブリッシャーズ・ジャパン
定価:本体¥2,328(5%税込み¥2,444)
ISBN:4-7952-9664-2
対応:LaTeX 2.09
サポート:http://imt.chem.kit.ac.jp/fujita/fujitas/rd/chosho.html#FBOOK3

藤田さんのオンラインドキュメントに加筆したものです。 マクロの動作やスタイルファイルを自作する際に助けになる読み物です。 著者曰く「奥村本」と「磯崎本」の中間を目指して書いたそうです。

書名:「LaTeXのマクロやスタイルファイルの利用」Ver.2.15
著者:岩熊哲夫・古川徹生 共著
アーカイブ名:styleuse.lzh
在所:http://mechanics.civil.tohoku.ac.jp/~bear/bear-collections/index-j.html
対応:LaTeX 2.09

styleuse と略して呼んでいます。 LaTeX 2.09の様々なスタイルファイルの紹介とその活用法をサンプルを交えてまとめたオンラインドキュメントです。 第一著者による同様の記事が「UNIX Magazine」に連載されていました。

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最終更新:2005/04/24