私たちが見ているもの それは自分の心が作り出したもの なぜか 目の前に1万円札があります 私は 1万円あれば 一杯飲みに行けるなぁと考えます 1万円札から 居酒屋を想像します 女性なら 洋服が買えると思うかもしれません お金持ちにとっては たかだか1万円 貧乏学生にとっては 1万円も・・・でしょう 日本に疎い外国の方にとってはどうでしょう 紙幣だと想像はできるでしょうが 印刷されている人物が誰であるのか分かりませんし いったいどれだけの価値があるのか分かりません 幼児にとっては 折り紙と変わらないただの紙切れであり それがおもちゃやお菓子と交換できる価値のあるものであるとすら思いません 人物と10000という数字が印刷された四角い紙 同じものを見ているようですが ひとりひとり違うものを見ています 私たちは自分の外に抜け出してものを見ることができません ですから 私たちは自分の中にあるものを見ることしかできないのです それは 1万円札ばかりではなく すべてのものに対して言えることですから 私たちは ひとりひとりが それぞれの宇宙の中で生きているのです |