教育を考える1

 学校だけではありません。
私たちは一人一人が独立して他と無関係に生きているわけではありません。
互いに影響を及ぼしあって生きています。
私という一人の人間ですが、全世界、全宇宙とかかわりあって生かされています。

ムシャクシャしていらついた気分をまぎらわすために酒を飲んで憂さ晴らしをしたとします。
誰に迷惑をかけたつもりがなくても、その人は全世界・全人類に向かって、イライラした時には飲酒で憂さ晴らしをするが良いとすすめていることになります。

収入以上の自分の物欲を満足させるために強盗をした者は、他の全ての人々にも、強盗をやれ!・・・・と、すすめたことになります。
逆に自らの物欲をコントロールし、収入に見合った生活を送る人は、そういう解決を他の人々にすすめたことになります。
私たち一人一人の行動が全世界に影響を与えているのです。
私たちの行動の責任はとても重いのです。

 「今時の若い者は・・・」と顔をしかめる大人が多いと思います。
しかし、その若者は、私たち大人の背中を見て育っているのです。
他人の迷惑などおかまいなしに、面倒くさいからと気ままにポイ捨てをする大人。
飲酒運転での人殺しが大きく報道されても、自分だけは大丈夫と飲酒運転を続ける大人。
表向きは立派なことを言っていても、自分の出世と保身しか考えていない先生たちと汚職を繰り返す政治家たち大人。
私たち大人が、顔をしかめて嘆きたくなる若者を育てているのです。
私たちは、その責任の重さを自覚しなければならないのではないでしょうか。