つらい体験 | 断酒した父 | 「罪滅ぼし」 |
娘が童話に | 「泣けて----」 | 両親が出版 |
お父さんの暴力に耐えられなくなって、めぐとお母さんは雪の中をはだしのまま、外へ逃げ出したことがありました。 |
めぐは妖精に連れられ、「だれもおれのことをわかってくれない」と居酒屋で泣く父や、めぐの寝顔を見つめて涙ぐむ母の姿を見せられた。めぐもまた涙を流す。その涙は「他人の悲しみを知ることで、愛の気持ちが生まれたからだ」と、妖精に教えられる。 |
二十年という長い長い歳月がたってようやく、めぐのお父さんは「アルコール依存症」という、とてもこわい心と体の病気とたたかう決心を自分でしたのです。 |
めぐは知ったのです。世の中には、同じ病気で苦しんでいる人とその家族がどれほど多いかを。 |
「悲しかったり、つらかったりして流す涙って、決してむだにはならない」「心が傷ついている人ほど、大きな愛を感じ取ることができるし、人の心に愛の種をまくこともできるのよ」 |
めぐが妖精からもらった涙の粒で出来たペンダントには、「希望」の文字が浮かび上がっている。 |