「お魚は、なぜああ行ったり来たりするの。」
弟のかにが、まぶしそうに目を動かしながらたずねました。 「何か悪いことをしてるんだよ。取ってるんだよ。」
「取ってるの。」 「うん。」 そのお魚が、また上からもどってきました。今度はゆっくり落ち着いて、ひれも尾も動かさず、ただ水にだけ流されながら、お口を輪のように円くしてやってきました。そのかげは、黒く静かに底の光のあみの上をすべりました。
「お魚は・・・・・・。」 そのときです。にわかに天井に白いあわが立って、青光りのまるでぎらぎらする鉄砲だまのようなものが、いきなり飛びこんできました。
兄さんのかには、はっきりとその青いものの先が、コンパスのように黒くとがっているのも見ました。と思ううちに、魚の白い腹がぎらっと光って一ぺんひるがえり、上の方へ上ったようでしたが、それっきりもう青いものも魚の形も見えず、光の黄金のあみはゆらゆらゆれ、あわはつぶつぶ流れました。
二ひきはまるで声も出ず、居すくまってしまいました。
工夫したところ かにを泣いているのと、おどろいているのと分けたところ。 ゴミとか、白石を書いたところ。 感想 カニと鳥をうまくできてよかった。