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「ある晴れた日に」


僕の想い方は
薄汚れている

大好きな人に抱かれて幸せになる
晴れた日はそういう色をしている

人が出会いを重ねる度に
壊れていくものがひとつ

笑顔達が向かってくる
僕の方へ向かってくる

見せてあげたかったあの風景を
今日に貼り付けることができた

でも薄汚れているから
幸せは通り過ぎていく

心から笑いたくて
心から剥がれてく

出会えないより出会う方がいい
そうして生まれるものがふたつ

淋しさが増すほど
太陽は輝いていく

喜びの思い出だけを刻もう
温もりの力を信じていよう

薄汚れている僕は
そんな風に震える

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