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「 街 の 秤(はかり)」





月にホルマリン

髪に染め

ツグミのつがいを空へと逃がす

ロイスに座った舞踏家

骨が灰に救われて舞ってる

グレーのショー・ライトが照り

繰り返してる輝きのままに

張りも気も冷えちまう



街の秤の下では

何もかもが押し合い彷徨ってる

アクセル探す風の困惑だけが

待つことはなかった

女も凍る

麻痺と破壊に

それは異聞の溜め池におもねり

黄金の寝顔を晒している


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