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ホムンクルスV-2





誰もいない光の中で

誰もいない闇の中で

知ってますか?

わたしには音楽なんて聞こえない

わたしには味も匂いもわかりません

あなたがあまり一生懸命教えてくれるから

嬉しそうな顔をしておくけれど

あなたがチャイコフスキーを聴くとき

あなたが大好物のプディングを頬張るとき

あなたがマダム・ヴィオレの香りに埋もれているとき

あなたの満ち足りた顔が輝きを増すほどに

わたしの孤独は深まっていきます

段々欲張りになってしまう

あなたがもう少しだけ

わたしを知ってくれたらなんて

あなたとわたしが違っていることは

最初からわかっていたのに

想いだけがどんどん加速していきます

わたしを置き去りにして

通り過ぎていく光と闇の縞模様

あなた以外のものはみんな

通り過ぎてしまうだけ

そういうわたしの淋しさを

あなたに伝えることができたら




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