ALBUM COLLECTION バックナンバー 2024

January Februaly March April May June July August September October Nobember December


  1. VAULT OF HORRORS/ABORTED
  2. THE CATALYST/AMARANTHE
  3. THE GREAT DIVIDE/BEYOND GOD
  4. GHOST STORIES/BLUE ÖYSTER CULT
  5. PAIN THERAPY/CONSPIRACY OF BLACKNESS
  6. WARP SPEED WARRIORS/DRAGONFORCE
  7. STAND UNITED/FIREWIND
  8. THE HORROR AND THE METAL/F.K.Ü.
  9. INVINCIBLE SHIELD/JUDAS PRIEST
  10. RANKARUMPU/KORPIKLAANI
  11. EXPEDITION ONE/METALITE
  12. AFTERLIFELINES/RAGE
  13. THE COSMIC RACE/SCANNER
  14. ULTRAPOWER/STRIKER
  15. PROFANE PRAYER/SUICIDAL ANGELS
  16. WAKING OUR ANCIENT MEMORIES/UNBORN PROPHECY

January

METALITE | STRIKER |

EXPEDITION ONE/METALITE

エクスペディション・ワン/メタライト

MARQUEE MICP-11842 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身の女性ヴォーカルを擁するバンドの4枚目のアルバムです。

 サイバー感高まるイントロから、伸びやかな女性ヴォーカルが鮮やかなメロディを歌い上げていくキャッチーなアップテンポの1から、メロディックメタルを作り出していくアルバムは、湿ったメロディが広がるポップ感の強いパートとテクニカルな展開を見せるアップテンポの2、エモーショナルなヴォーカルと煌めくキーボードが交錯するソリッドなミッドテンポの3、キャッチーなメロディが躍動するアップテンポの4、ダイナミックなビートを刻むイントロからキャッチーに進んでいくミッド〜アップテンポの5、シリアスなイントロからエモーショナルなメロディが広がるミッドテンポの6、ダークなムードが強まるエモーショナルでソリッドなミッドテンポの7、メランコリックなメロディを紡ぐ爽やかなナンバーの8、キャッチーなメロディでドライヴするアップテンポの9、スケール感が高まるダイナミックなミッドテンポの10、ミステリアスなムードが高まるエモーショナルなミッドテンポの11、ダンサブルなイントロからのキャッチーなミッドテンポの12、爽やかなメロディが広がるミッドテンポのポップナンバーの13、ナレーションから抒情メロディを紡ぐエモーショナルなインストナンバーの14、ボーナストラックには、抒情メロディで進むキャッチーなミッドテンポの15、テクノ風に進むポップなアップテンポの16が収録されています。

 何かもっとこのバンドのアルバムを持っていたような気がしましたが、そんなことはなかった'`,、(´∀`) '`,、SF風味な雰囲気を醸し出しつつキャッチーなメロディックメタルを作り出していくアルバムは、女性ヴォーカルの魅力を活かした楽曲を揃えており、テクノと80年代風のサウンドを合わせたようなムードを生み出します。4分台のコンパクトな楽曲を中心に様々な表情を見せていく成長をうかがわせます。洗練度が進んだことで、先達バンドに近いアプローチも見られますが、順調な進歩を見せていく一枚です。
同系統アルバム
MANIFEST/AMARANTHE
IMPERIAL DAWN/REXORIA
CIRCUS OF DOOM/BATTLE BEAST

ULTRAPOWER/STRIKER

ウルトラパワー/ストライカー

MARQUEE MICP-11843 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 カナダ出身のバンドの7枚目のアルバムです。ヴォーカルとギター以外のメンバーを一新して制作されています。

 大仰なイントロから躍動的なギターリフで突っ走るロッキンなスピードナンバーの1から、80年代の息吹漲るサウンドが展開されていくアルバムは、キャッチーで勢いのあるコーラスで盛り上げるハードロックナンバーの2、哀愁あるホーンセクションで80年代感が強化されるメロウなロックナンバーの3、マカロニウエスタン風のイントロからアグレッシヴなリフで突き進む緩急の強いアップテンポの4、LAメタル感もある勢いのあるコーラスで突っ走る怒涛のスピードナンバーの5、激しいイントロからドライヴしていくハードロッキンなアップテンポの6、エフェクトを効かせたヴォーカルとキャッチーなメロディで進むアリーナ感のあるロックナンバーの7、タイトなリフを刻みつつ加速していくダイナミックなアップテンポの8、フックの効いた展開で盛り上げる壮大なミッドテンポの9、80年代のMTVで流れそうなキャッチーなハードロックナンバーの10、ドライヴするリフが躍動するハイテンションのスピードナンバーの11、ボーナストラックには、キラキラサウンドでメロディックロックするミッドテンポの12、ソリッドなイントロからキャッチーなビートで進むミッドテンポのロックナンバーの13、キャッチーなメロディが広がるポップ感もあるミッドテンポの14が収録されています。

 キャッチーなコーラスにメロディと80年代メタルが復活したかのようなサウンドが戻ってきたアルバムは、この路線を貫徹しようとする意志を感じさせており、当時のサウンドをブラッシュアップしていきます。エネルギッシュなサウンドはメンバー交代の影響も感じさせず、心機一転でさらに強力になっており、求心力のある楽曲を盛り上げていきます。今時のサウンドを完全に振り払っていくメタル黄金時代を再現していく一枚でした。
同系統アルバム
NOSTALGIA/ENFORCER
OUTSIDER/NIGHT DEMON
PAID IN FULL/SKULL FIST

WAKING OUR ANCIENT MEMORIES/UNBORN PROPHECY

ウェイキング・アワ・エイシェント・メモリーズ/アンボーン・プロフェシー

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1293 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 コスタリカ出身の2018年に結成されたデスメタルバンドの2023年に発表されたファーストアルバムです。

 不穏なイントロダクションで幕を開けるアルバムは、テクニカルな展開の中ををグロウルとスクリームが咆哮するミッドテンポの2から、凶暴なサウンドが繰り広げられており、緊迫感高まるイントロからソリッドなリフが襲い来る緩急のあるアグレッシヴな3、クランチーなリフが迫りくる高密度で凶悪なミッド〜アップテンポの4、テクニカルなイントロからタイトなリフで押し込んでいく威圧感の強いミッドテンポの5、ダークなフィーリングを高めていく展開の大きいミッド〜アップテンポのヘヴィな6、ヘヴィリフで進む7は女性コーラスも導入してミステリアスでエスニックな雰囲気を醸造していきます。高圧のリフを叩き込んでいくダイナミズム高まり大きく展開するミッドテンポの8、ソリッドなリフが押し寄せるブルータルなミッドテンポの9が収録されています。

 速度よりも圧と密度に重点を置いたデスメタルを展開していくアルバムは、時折見せるメロディックなソロパートやコーラスなどで印象を変化させつつも、エクストリームなサウンドに特化していきます。複雑系のフレーズを確かなテクニックで表現していくあたりは新人離れした力量を感じさせており、安定感のあるパフォーマンスで楽曲を提示していきます。ごった煮感の強いサウンドのため聴き手を選びそうですが、今後の期待値は割と高そうな一枚です。
同系統アルバム
AS GOMORRAH BURNS/CRYPTOPSY
LAND OF DECAY/GRAVE OF SACRIFICE
VILE NILOTIC RITES/NILE





Februaly

AMARANTHE | BEYOND GOD | CONSPIRACY OF BLACKNESS | F.K.Ü. | SCANNER |

THE CATALYST/AMARANTHE

ザ・カタリスト/アマランス

UNIVERSAL MUSIC UICN-1110 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身の男女混合ヴォーカルのバンドの7枚目のアルバムです。グロウル担当のヴォーカリストが交代しています。

 エレクトロなビートとエモーショナルなトリプルヴォーカルが絡み合うキャッチーでメロウなアップテンポの1から、ドラマティックでコンパクトな楽曲を揃えていくアルバムは、ラウドなビートとフックのあるメロディが交錯するタイトなミッドテンポの2、ミステリアスなイントロからスピード感を高めていくアップテンポのスピードナンバーの3、女性ヴォーカルとグロウルが絡み合うエモーショナルなミッドテンポの4、エレクトロなムードが高まるアグレッシヴでダイナミックなミッドテンポの5、タイトなビートと煽情性の強いヴォーカルが重なりあうエモーショナルなミッドテンポの6、センチメンタルなバラードナンバーの7、エモーショナルなメロディで進むミッドテンポの8、シリアスなムードで進むエモーショナルなミッドテンポの9、ドラマティックなイントロからエモーショナルなメロディが広がるポップ感もあるミッドテンポの10、デジタルビートで畳みかけるスリリングでキャッチーなアップテンポの11、エレクトロなフィーリングとエモーショナルなヴォーカルが交錯するミッドテンポの12、ボーナストラックには、同郷のロクセットのカバーの13、収録曲の別バージョンが3曲、PCゲーム「The Elder Scrolls V: Skyrim」の収録曲のカバーの17が収録されています。

 トリプルヴォーカルのクオリティが高まったことにより、魅力がより引き出されている楽曲は3分台のコンパクトなものを揃えて、聴き手を捕えていきます。メジャー感の高まるサウンドにアグレッシヴなメタル感が合わさった独自性に強いスタイルはより強化され、孤高の存在へとバンドを引き上げていきます。完成度の高い作品を提示し続けるバンドの意欲的な一枚です。
同系統アルバム
XI/ELEGY OF MADNESS
DIAMANTI/TEMPERANCE
CIRCUS OF DOOM/BATTLE BEAST

THE GREAT DIVIDE/BEYOND GOD

ザ・グレート・ディヴァイド/ビヨンド・ゴッド

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1301 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 オランダ出身の女性ヴォーカルを擁するシンフォニックメタルバンドの2023年に発表された4枚目のアルバムです。

 壮大なムードが高まる導入部からダークなムードを孕むシンフォニックでスリリングな展開を見せる1から、ドラマティックなサウンドを展開するアルバムは、タイトなリフと優雅なヴォーカルが交錯するミッドテンポの2、緊迫感高まるソリッドでエモーショナルなミッドテンポの3、ピアノの響きに導かれる4はメランコリックなメロディが広がるスリリングでダイナミックなナンバー。壮大なイントロからシンフォニックに展開していく緊張感高まるアップテンポの5、エモーショナルなヘヴィパートからドラマティックに展開する6、ダークな空気が漲るイントロからスリリングに突き進むスピードナンバーの7、センチメンタルなイントロからのエモーショナルなバラード風ナンバーの8、緊張感のあるイントロからシンフォニックに突き進むスピードナンバーの9、メランコリックなメロディが広がるイントロから疾走していくダイナミックな10が収録されています。

 ダークで壮大な世界観を作り出していくアルバムは、情感豊かに劇的なサウンドを展開しており、豊かな表現力とパフォーマンスで聴き手の没入感を高めていきます。モダンなフィーリングも加えた安定感のあるサウンドでバンドの充実度を感じさせる一枚でした。
同系統アルバム
THE WONDERS STILL AWAITING/XANDRIA
CELESTIAL VISION/MYSTFALL
XI/ELEGY OF MADNESS

PAIN THERAPY/CONSPIRACY OF BLACKNESS

ペイン・セラピー/コンスピラシー・オブ・ブラックネス

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1297 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 女性ヴォーカルを擁するイタリア出身のバンドの2023年に発表された二枚目のアルバムです。

 ミステリアスなイントロダクションに導かれるアルバムは、情念高まる女性ヴォーカルが歌い上げていくダークな雰囲気のドラマティックなミッドテンポの2から、ゴシック風味のサウンドが広がっており、ヘヴィリフで進むダイナミックでシアトリカルなミッドテンポの3、ピアノに導かれる4はダイナミックな展開とエモーショナルなヴォーカルが生み出す劇的ナンバー。ミステリアスなヘヴィリフがのたうつダークなミッドテンポの5、メランコリックなメロディが炸裂するソリッドなアップテンポの6、圧の強いヘヴィリフのイントロからヴォーカルが繊細かつパワフルに展開していくヘヴィなミッドテンポの7、タイトなリフが緊迫感を高めていくアグレッシヴなミッドテンポの8、ソリッドなリフが押し込まれていくモダンなミッドテンポの9が収録されています。

 表現豊かな女性ヴォーカルとアクセントのグロウルによって彩られていくモダンでゴシックなサウンドは、エクストリームでエモーショナルな楽曲を作り出しており、暗黒劇場を開幕していきます。パワフルなサウンドと確かなパフォーマンスによって生み出されていく楽曲は、説得力と魅力のあるものになっており、バンドの地力を感じさせます。さすがイタリアンメタルって感じの実力のある一枚でした。
同系統アルバム
ALCHEMISTS/DEGREES OF TRUTH
XI/ELEGY OF MADNESS
MATER LARVARUM/DEATHLESS LEGACY

THE HORROR AND THE METAL/F.K.Ü.

ザ・ホラー・アンド・ザ・メタル/F.K.U.

SPIRITUAL BEAST IUCP-16366 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの6枚目のアルバムです。

 ダークなイントロから荒々しいギターリフがクランチーに叩きつけられていくアップテンポの1から、吐き捨てヴォーカルが叫ぶクロスオーヴァーなスラッシュメタルが展開されるアルバムは、怒涛の突撃ナンバーの2、不穏なイントロからダークに進むタイトなミッドテンポの3、グルーヴィなイントロから壮絶なリフが叩きこまれる凶悪な激烈スラッシャーの4、ヘヴィなイントロからソリッドなリフを連ねていく圧の強まるミッドテンポの5、不吉なイントロからの6は切れ味鋭いリフで突撃していくスラッシュナンバー。ソリッドなリフで威嚇的に迫るミッドテンポの7、ハイテンションで一気呵成に突っ走る突撃ナンバーの8、タイトなリフが躍動するアグレッシヴなアップテンポの9、ミステリアスなイントロからクランチーなリフで疾走していく緩急の効いた突撃ナンバーの10、ボーナストラックには、唸りを上げるリフで突っ走る怒涛のファストチューンの11が収録されています。

 トレンドに気を取られない独自の路線をひた走るアルバムは、全くブレないスラッシュメタルを展開しており、聴き手の期待に応える作品に仕上げています。バンドのアイデンティティであるホラー映画モチーフは「ピラニア」、「オーメン」、「スキャナーズ」とかまあ色々。シンガロングする楽曲も増やしてオーディエンスに寄り添ってみたりする、安定感のある一枚でした。
同系統アルバム
THRASHING EXTINCTION/INCRYPT
ELECTRIFIED BRAIN/MUNICIPAL WASTE
THE SHADOW INSIDE/SADUS

THE COSMIC RACE/SCANNER

ザ・コズミック・レース/スキャナー

WARD RECORDS GQCS-91438 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ベテランジャーマンメタルバンドの9年ぶり七枚目のアルバムです。ベーシストとドラマーが交代しています。

 キレのあるリフと厚いコーラスにトライバルなパートまで詰め込んだ劇的スピードナンバーの1から、パワフルでエピックなサウンドを展開していくアルバムは、エモーショナルなメロディとタイトなリフが交錯するミッドテンポの2、タイトなリフと粘りのあるヴォーカルで突っ走る勢いのあるアップテンポの3、グルーヴィなリフと情念的なヴォーカルが一体となって迫るヘヴィナンバーの4、タイトなイントロから躍動感のあるリフで進んでいくアップテンポの5、メランコリックなムードが高まるバラード風ナンバーの6、怪しげなイントロからエピックなムードが高まっていくミッドテンポの7、緊張感高まるコーラスからの8はスリリングなリフで突っ走るダイナミックなアップテンポのナンバー。ジューダス・プリースト風味のダークなリフで進む重厚なヘヴィナンバーの9が収録されています。

 前作はパワーメタリックな要素が強まっていたようですが、今作では伝統的なヘヴィメタルの感触を強めており、先達バンドを思い起こさせる正統派スタイルが印象に残ります。リズム隊の交代で安定感も高まり、安心感のあるパフォーマンスを見せていますが、今時のリスナーにどれほど刺さるかは分からない'`,、(´∀`) '`,、SF風味のジャケットは洗練されてますが、サウンドはちっとも垢抜けない一枚でした。
同系統アルバム
TOUCHDOWN/U.D.O.
TALES FROM THE NORTH/BLOODBOUND
BACK TO ATTACK/MAJESTY





March

ABORTED | DRAGONFORCE | FIREWIND | JUDAS PRIEST | RAGE | SUICIDAL ANGELS |

VAULT OF HORRORS/ABORTED

ヴォールト・オブ・ホラーズ/アボーテッド

WARD RECORDS GQCS-91447 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ベルギー出身のデスメタルバンドの12枚目のアルバムです。

 不穏なムードが高まるイントロから、デスコアバンドのヴォーカル、ベン・デュールが参加する凶暴なリフが襲い掛かるタイトでブルータルな1から、クラシックスタイルのデスメタルが展開されるアルバムは、フレッシュゴッド・アポカリプスのフランチェスコ・パオリが参加する凶悪な突撃ナンバーの2、カナダのデスコアバンドのギタリストが叫ぶアグレッシヴでブルータルな破壊力の高い高密度の3、デスパイズド・アイコンのアレクサンドル・エリヤーンが吼えるブルータルでソリッドなミッドテンポの4、クリプトプシーのマット・マギャキーが参加する暴虐な突撃ナンバーの5、英国のデスコアバンドのヴォーカルが参加する緩急の強い高圧ナンバーの6、ミステリアスなイントロから不穏なサウンドが充満する展開の激しいダイナミックな7、アーチスパイアーのヴォーカルが参加するブルータルな突進ナンバーの8、米国産デスコアバンドのヴォーカルが参加する重量級のアグレッシヴな高圧ナンバーの9、さらに米国産デスコアバンドのヴォーカルが参加するタイトでブルータルな10が収録されています。

 ホラー映画に題材をとったアルバムは、多数のゲストを迎えながらも全体的なムードを統一して手堅いサウンドを作り出していくベテランバンドの妙を見せつけるものとなっています。ちなみに、モチーフとなっているホラー映画は、1「遊星からの物体X」、2「バタリアン」、3「パラダイム」、4「悪魔のいけにえ」、5「ヘルレイザー」、6「ザ・フライ」、7「ドグマ」、8「ハロウィン」、9「死霊のはらわた2」、10「ザ・フォッグ」と有名どころが揃えられています。安定感と破壊力が高まる壮絶なサウンドとマニアックな楽しみが詰め込まれた一枚でした。
同系統アルバム
THE HORROR AND THE METAL/F.K.Ü.
AS GOMORRAH BURNS/CRYPTOPSY
WEAPONS OF SPIRITUAL CARNAGE/IRONMASTER

WARP SPEED WARRIORS/DRAGONFORCE

ワープ・スピード・ウォーリアーズ/ドラゴンフォース

VICTOR VICP-65621 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 英国産スピードメタルバンドの9枚目のアルバムです。女性ベーシストが新たに加入しています。

 ドラマティックなイントロから高速フレーズとハイトーンヴォーカルで突っ走る疾走ナンバーの1から、テンション高いサウンドが展開されるアルバムは、キャッチーなメロディと躍動的なビートが一体となって進むミッドテンポの2、解放感の強いメロディで進む壮大なミッドテンポの3、抒情メロディで突っ走る高速ナンバーの4、ミリタリーケイデンスも盛り込んだクワイアで盛り上げるキャッチーなミッドテンポの5、キラキラインストナンバーの6から高速ビートで突っ走るダイナミックなスピードナンバーの7、80年代風サウンドのポップなミッドテンポの8、抒情メロディが広がるイントロから怒涛のビートで突き進む高速ナンバーの9、10はテイラー・スウィフトの高速カバーが収録されています。

 前作からのスタイルを受け継いでいくアルバムは、毛色の変わった楽曲でもバンドらしさを盛り込んで、個性的な楽曲に仕上げていきます。全体的なムードとしてはバンドの魅力を損なわない自由な楽曲を揃えており、パーソナルな部分とポップカルチャー的な部分が組み合わされた世界観を提示しています。新たに加入したベーシストも実力は確かで楽曲の底を支えており、安定感のあるサウンドを作り出していきます。ポップでエクストリームなサウンドが満載の一枚でした。
同系統アルバム
DINOSAUR WARFARE PT.2 - THE GREAT NINJA WAR/VICTORIUS
RETURN TO THE KINGDOM OF FIFE/GLORYHAMMER
TRAVELER'S TALES/SHADOWSTRIKE

STAND UNITED/FIREWIND

スタンド・ユナイテッド/ファイアウインド

KING RECORDS KICP-4063 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ギリシャ出身のバンドの10枚目のアルバムです。

 鮮やかなギタープレイで突き進むメロディックでパワフルなアップテンポの1から、ハスキーヴォイスが歌い上げていくアルバムは、タイトなリフが切れ込んでくる躍動感高まるスリリングなアップテンポの2、ドライヴするリフで駆け抜けるアップテンポの3、ルーズなリフでロックするミッドテンポの4、湿ったメロディで突き進むダイナミックなミッドテンポの5、抒情メロディとタイトなリフで迫るアップテンポの6、エモーショナルなメロディとソリッドなリフが交錯するミッドテンポの7、クランチーなリフで進むタイトなミッドテンポの8、ザ・ロマンティクスのカバーの9、メランコリックなメロディが高まるエモーショナルでパワフルなミッドテンポの10が収録されています。

 ガスG.のフラッシーなギタープレイが炸裂するアルバムは、オーセンティックなヘヴィメタルを確かな実力で実直に作り出しています。加入したバンドのサウンドを喰ってしまうハービー・ランガンスのパフォーマンスもバンドの楽曲とフィットしている感を出しており、このバンドが一番あってるんじゃないかなって印象を与えます。奇をてらわずにクオリティを上げていく安定の一枚です。
同系統アルバム
BLOODLINES/PYRAMAZE
GRAVITY/RING OF FIRE
INNERVOID/ELDRITCH

INVINCIBLE SHIELD/JUDAS PRIEST

インヴィンシブル・シールド/ジューダス・プリースト

SONY MUSIC SICP-6557 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ブリティッシュ・ヘヴィメタルの開祖による19枚目のアルバムです。

 シンセサイザーによるサウンドで幕を開けるアルバムは、スリリングなリフワークとコーラスで突き進むシリアスなアップテンポの1から、バンドのアイデンティティを明らかにしていくと、ドライヴするリフで突っ走るファストパートとルーズなコーラスのコントラストが強いスピードナンバーの2、タフなギターリフで押し込んでいくパワフルで多彩な展開を見せるエピックなアップテンポの3、タイトなリフとルーズなムードが交錯するミッドテンポの4、湿ったメロディが炸裂するタイトでエモーショナルなミッドテンポの5、哀愁メロディが広がるタフなロックナンバーの6、鋭いギターリフで突っ走るアグレッシヴでダイナミックなファストチューンの7、ダークなムードで進むタイトでグルーヴィなナンバーの8、ドゥーミーでエモーショナルなヘヴィナンバーの9、ノリのよいリフが躍動するキャッチーでダイナミックなアップテンポの10、70年代風味のグルーヴィでメランコリックなロックナンバーの11が収録されています。

 センチネルブレイキン・ザ・ロウを合わせてペインキラーをまぶしたみたいな1から、ジューダス・プリーストかくあるべし、みたいなサウンドが展開されていくアルバムは、原点回帰職人のアンディ・スニープをプロデュースに迎えたことでも予想されるものでしたが、80年代サウンドを中心に70年代、90年代をも網羅する徹底ぶりを見せます。問題作を発表してこそのバンドという気持ちもあったりしますが、正直、バンドがあとどれくらい続くかは、誰にも分らないのも含めて、ラストアルバムになっても後悔しないような仕上がりを目指しているような印象を受けます。ヘヴィメタルとしては停滞している感もありますが、ジューダス・プリーストとしては満点の一枚でした。
同系統アルバム
TOUCHDOWN/U.D.O.
THE SINNER RIDES AGAIN/KK'S PRIEST
THE COSMIC RACE/SCANNER

AFTERLIFELINES/RAGE

アフターライフラインズ/レイジ

WARD RECORDS GQCS-91430/1 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 40周年を迎えるベテランジャーマンメタルバンドの25枚目くらいの二枚組アルバムです。ギタリストが一人活動停止になって、トリオ編成になって制作されています。

 哀愁帯びたシンフォニックなイントロで幕を開けるディスク1は、抒情メロディとアグレッシヴなリフが交錯するアップテンポのスピードナンバーの2から、レイジ節が炸裂するサウンドを展開しており、煽情的なメロディで突き進むエモーショナルなアップテンポの3、ソリッドなリフで押し込んでエモーショナルなコーラスへと進んでいくタイトなミッドテンポの4、クランチーなリフで突っ走るアグレッシヴでエモーショナルな5、ソリッドなリフで進むダークなミッドテンポの6、エモーショナルなムードが高まる煽情性の強いミッドテンポの7、大仰なイントロからクランチーなリフを叩き込んでいくダイナミックなスピードナンバーの8、タイトなリフが躍動感を高めていくミッドテンポの9、ソリッドなリフと湿ったメロディが交錯するエモーショナルなミッドテンポの10、哀愁メロディが炸裂するミッドテンポの11、ボーナストラックにライヴ曲が一曲収録されています。
 ディスク2は、ピアノに導かれるシンフォニックなイントロからダイナミックに展開していく緩急の強いスピードナンバーの1から、オーケストラとの共演で盛り上げていき、抒情メロディが広がるミッドテンポのエモーショナルな劇的ナンバーの2、ダークな空気が充満していくヘヴィナンバーの3、ストリングスとタイトなリフで進むドラマティックなミッドテンポの4、威圧感の強いヴォーカルとシンフォニックな展開が交錯するダークなミッドテンポの5、センチメンタルなメロディで進むバラード風の6、エモーショナルなメロディが広がる煽情的なミッドテンポの7、重厚なムードが高まるエモーショナルな劇的ナンバーの8から過去曲のモチーフを散りばめたオーケストラによるインストナンバーの9を経て、メランコリックな劇的ナンバーの10へと至ります。

 40周年なのに、メンバーの問題がまた発生してしまってますが、楽曲のクオリティはいつも通り( ´∀`)最近のスタイルを踏襲するディスク1と、オーケストラなディスク2で一応スタイルを分けてはいますが、オーケストラ全開の方は久しぶり感があるのでちょっと盛り上がります。今なお変わらぬ旺盛な創作意欲にすっかりやられていきますが、いつまでも元気な二枚でした。
同系統アルバム
FIRESTAR/IRON SAVIOR
CODE RED/PRIMAL FEAR
ACTA EST FABULA/PHOENIX RISING

PROFANE PRAYER/SUICIDAL ANGELS

プロフェイン・プレイヤー/スイサイダル・エンジェルズ

WARD RECORDS GQCS-91441 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ギリシャ出身のスラッシュメタルバンドの8枚目のアルバムです。

 哀愁帯びたイントロからメロディアスなリフが繰り出されていくタイトでアグレッシヴなアット・ザ・ゲイツを彷彿とさせる1から、ダイナミックなスラッシュメタルを展開していくアルバムは、ソリッドなリフを叩きつけていく展開の激しいブルータルなナンバーの2、スレイヤー分が増量される怒涛の圧巻スラッシュナンバーの3でもダークでヘヴィなエンディングを見せていきます。センチメンタルなアコースティックのイントロからダークなメロディを連ねていき、クリーンヴォーカルも加えて正統派メタル的な展開を見せるエモーショナルなミッドテンポの4、何だか炎が産まれそうな激烈スラッシュナンバーの5、ダークなイントロからタイトなリフを詰め込んでいくダイナミックでスリリングなミッドテンポの6、ダイナミックなリフで突き進むアグレッシヴなアップテンポの7ではフラッシーなギターソロも。スレイヤー成分がさらに増強されるスラッシュナンバーの8、女性ヴォーカルも導入したミステリアスでダークな展開も多彩な大作ナンバーの9で幕を閉じます。

 クリエイター風の曲とスレイヤー風の曲の二極化が加速するアルバムは、すでにベテランの域に達するバンドのスラッシュメタルの多様性を模索する意志を感じさせており、安定感のあるパフォーマンスが様々なスタイルを底支えしていきます。適度にメロディアスで充分にアグレッシヴなベテランの風格を感じさせる一枚でした。
同系統アルバム
ELECTRIFIED BRAIN/MUNICIPAL WASTE
HATE ÜBER ALLES/KREATOR
THE RESILIENCE/HEART ATTACK





April

BLUE ÖYSTER CULT | KORPIKLAANI |

RANKARUMPU/KORPIKLAANI

コルピと温故知新の旅/コルピクラーニ

WARD RECORDS GQCS-91451 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 フィンランド出身のフォークメタルバンドの12枚目のアルバムです。ヴァイオリニストが交代しています。

 勢いのあるヴォーカルで始めるアルバムは、テンション上がるアッパーなスピードナンバーの1から、フォーキーなメロディが炸裂する哀愁メタルを展開していくと、アグレッシヴに突き進むアップテンポの2、哀愁メロディで突っ走るキャッチーでアッパーなアップテンポの3、ハイテンションで突っ走るファストチューンの4、哀愁メロディでやっぱり突っ走る緩急の強いスピードナンバーの5、抒情メロディで進むパワフルなミッドテンポの6、ダイナミックなリフで突き進む躍動感高まるミッドテンポの7、哀愁メロディのイントロからハイテンションで突っ走るスピードナンバーの8、哀感高まるエモーショナルなアップテンポの9、フォーキーなメロディで加速していく起伏の大きいファストチューンの10、ギャロップするビートで進むミッドテンポの11、情念高まるエモーショナルなミッドテンポの12で幕を閉じます。

 初期のフィーリングを取り戻したかのようなスピードナンバーを揃えてきたアルバムは、素直にテンション上がる作風に仕上げられており、ここ最近のアルバムの傾向を更に強化したものとなっています。さすがに初期の衝撃的な感触は取り戻せませんが、もやもや感が取っ払われたガッツのあるサウンドが充満しています。みんなが好きだったコルピの復活を印象付ける一枚でした。
同系統アルバム
READER OF THE RUNES - RAPTURE/ELVENKING
THALASSIC/ENSIFERUM
ARMAGEDDON/EQUILIBRIUM





May

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June

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July

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August

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September

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October

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Nobember

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December

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