新着アルバム

10/24

QUANTUM LEAP/GUS G.

クァンタム・リープ/ガス・G.

KING RECORDS KICP-4044/5 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ファイアーウインドを始め、オジー・オズボーンのギタリストとしても活動したガス・G. の四枚目のソロアルバムです。オール・インストゥルメンタルとなっており、ベーシストには元ピンク・クリーム69のデニス・ワード、ドラマーにはペンドラゴンのヤン・ヴィンセント・ベラスコが参加しています。

 ダイナミックな展開のイントロから明朗なリフで突き進んでいく解放感高まるアップテンポの1から、多彩なフレーズを展開するグルーヴィでエモーショナルな2、ロマンティックで滑らかなメロディを紡いでいくテクニカルでエモーショナルなミッドテンポの3、ダークなメロディとスリリングなリフワークが交錯するドラマティックなアップテンポの4、泣きのギターが染みる哀愁の抒情ナンバーの5、ソリッドなヘヴィリフが鮮やかなプレイを呼び起こす緊迫感高まるメタリックな6、エッジの効いたリフで突き進む攻撃的で緊張感の強い7、タイトなリフが押し寄せるミステリアスでエモーショナルなミッドテンポの8、80年代MTV風なムードのメランコリックなロックナンバーの9、センチメンタルなメロディで迫る情感豊かな10、ヴィニー・ムーアが参加したスリリングでダイナミックな11が収録されています。
 ディスク2には、ブダペストで行われたライヴの模様が抜粋して収録されています。

 歌ありだと、それはファイヤーウィンドでやってよ!みたいな感じになっていたソロアルバムでしたが、今作はインストのみでガス・G. のギターヒーローっぷりを堪能できるプレイが縦横無尽に繰り広げられており、技術と感情が詰め込まれたサウンドで圧倒していきます。様々な表情を見せる楽曲を揃えており、鮮やかな印象を与えるアルバムに仕上げられており、豊かな才能を感じさせていく一枚でした。
同系統アルバム
CELL-0/APOCALYPTICA
FIREWIND/FIREWIND
VORVADOS/SYU

MARY'S BLOOD/MARY'S BLOOD

メアリーズブラッド/メアリーズブラッド

TOKUMA JAPAN TKCA-74966 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 国産フィメールバンドの六枚目のアルバムです。

 ドラマティックなイントロダクションに導かれるアルバムは、ソリッドなリフを叩きつけていく攻撃的でタイトなミッドテンポの2から、緊迫感高まるリフで突き進むタイトなスピードナンバーの3、ラウドロック風のヘヴィリフで進むダークでグルーヴィな4、キャッチーなメロディで軽やかに疾走していくスピードナンバーの5、メランコリックなバラードナンバーの6、ドライヴ感の強いリフが躍動するエモーショナルなアップテンポの7、グルーヴィなヘヴィリフが迫る緩急の強いダークな8、解放感のあるキャッチーなメロディで飛翔するアップテンポの9、オーセンティックなメタルリフで突っ走るタイトなスピードナンバーの10、Jポップ的なメロディが広がるキャッチーなミッドテンポの11が収録されています。

 タイトルにバンド名を冠するという意気込みを見せるアルバムですが、バラエティのある楽曲を揃えて様々なスタイルのヘヴィメタルを作り出していきます。古典的なものやちょっと前のモダンなものから、いわゆるジャパニーズメタルまで、年代的にも幅のあるスタイルのヘヴィメタルが展開されていますが、エクストリームなスタイルは少なめになっています。バンドの気合は伝わりますが、メロディ要素の薄いハードな曲のクオリティがあまりよろしくないのと、良い曲はヘヴィメタル要素が薄めだと言うバンドのヘヴィメタルの拘りとのギャップが割と気になります。前作よりも良い曲が増えているもののバンドの希望と方向性の方針がまた難しくなったなあって一枚でした。
同系統アルバム
RUN RIOT/OUTRAGE
THE WITCH OF THE NORTH/BURNING WITCHES
THE CULT/CRYSTAL VIPER

DAYS BEFORE THE WORLD WEPT/THE AGONIST

デイズ・ビフォー・ザ・ワールド・ウェプト/ジ・アゴニスト

WARD RECORDS GQCS-91092 [EP] >>>>>BUY...?

 カナダ出身のエクストリームバンドのEPです。

 ピアノの物悲しい響きに導かれるアルバムは、荒々しいリフが荒れ狂い壮絶な展開を見せるダイナミズム高まる1から、グロウルとクリーンヴォーカルが交錯するエクストリームサウンドを作り出していくと、ミステリアスなムードが高まる2は怒涛の突進パートとメランコリックなパートとのコントラストも強いダークでゴシックなナンバー、唸りを上げるリフとグロウルがブルータルに迫る凶暴性とエモーショナルなクリーンパートが拮抗していくミッドテンポの3、クリーンヴォーカルが主導するクランチーなリフが高密度で押し寄せる怒涛の突撃ナンバーの4、センチメンタルなメロディを紡ぐイントロから激しいリフとビートが唸るアグレッシヴでダイナミックなヘヴィナンバーの5が収録されています。

 収録曲が五曲のEPとは言え、体感的な楽曲の密度はフルアルバムくらいのボリュームを感じさせる、次作への期待が高まる一枚です。
同系統アルバム
REBORN/SERENITY IN MURDER
VERMINOUS/THE BLACK DAHLIA MURDER
I LOVED YOU AT YOUR DARKEST/BEHEMOTH

10/17

SERMONS OF THE SINNER/KK'S PRIEST

サーモンズ・オブ・ザ・シナー/KK’sプリースト

WARD RECORDS GQCS-91080 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ジューダス・プリーストを追い出される形になってしまったK.K.ダウニングが心機一転、結成したバンドのファーストアルバムです。ヴォーカルには、これまた元ジューダス・プリーストのティム“リッパー”オーウェンズ、ツインギターの片方にホスタイルのA.J.ミルズ、ベーシストにヴードゥー・シックスのトニー・ニュートン、ドラマーにケイジのショーン・エルグを迎えています。

 吹き荒れる嵐の中での語りで幕を開けるアルバムは、ソリッドなリフで突っ切っていく正統派で直球のヘヴィメタルナンバーの2で、パワフルなヴォーカルとテンションの高いプレイで押し切っていくサウンドを展開していくと、荘厳さを持ったイントロからの3はタイトなリフを積み重ねていくハイテンションのパートと荘厳なパートとのコントラストが鮮やかな劇的ナンバー、重厚なイントロからオーセンティックなリフワークで躍動するアップテンポの4、ライヴ映えしそうなキャッチーさと一体感を持ったタイトなミッドテンポの5、ワイルドにいきたくなりそうなロックンロールナンバーの6、メランコリックなイントロからの7は重厚で荘厳なムードが高まる展開の大きいミッドテンポのナンバー、オーセンティックなリフがロックするストレートなメタルナンバーの8、静かなイントロから鮮やかななリフで突き進むアップテンポの9、ジューダス・プリーストのフレーズも組み込んだ大作ナンバーの10が収録されています。

 長年ジューダス・プリーストで活動してきただけに、ブリティッシュメタル以外の音楽が出てくるようだと衝撃なところですが、ここで聴かれるサウンドは予想通りで期待通りのものとなっており、齢70を迎えようかというアーティストの出してきたものだと思うとそこが衝撃的。曲名や歌詞には、ジューダス・プリーストへの遺恨がたっぷりで、これまでの経緯を知っていると色々と思うところはありますが、サウンド面ではこれまでのキャリアを結実させた楽曲が揃えられています。年齢的な問題はありそうですが、本家への対抗心を燃え上がらせながら突き進んでほしい一枚でした。
同系統アルバム
FIREPOWER/JUDAS PRIEST
THE WITCH OF THE NORTH/BURNING WITCHES
LEATHER WITCH/LEATHER WITCH

10/10

TORN ARTERIES/CARCASS

トーン・アーテリーズ/カーカス

TROOPER ENTERTAINMENT QATE-10130 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 英国産エクストリームバンドの七枚目のアルバムです。

 不穏なムード高まるイントロからソリッドでブルータルなリフを叩きつけていく攻撃的で緩急の強い突進ナンバーの1から、ヘヴィリフがグルーヴィにのたうちブルージーなソロパートも飛び出すドゥーミーな2、メガデス風のファストパートを最初と最後に配するソリッドでミステリアスなヘヴィナンバーの3、攻撃的なイントロから圧力高いヘヴィリフを詰め込んでいくグルーヴィなパートから加速していく起伏の大きいダイナミックな4、骨太のリフを押し込んでいくダークでエモーショナルなミッドテンポの5、アコースティックのイントロからソリッドなヘヴィパート、躍動するミッドテンポのパート、緊張感高まるファストパートと多彩なパートを組み合わせてダイナミックに展開していく大作ナンバーの6、エスニックなメロディを絡めて突っ走る怒涛のファストチューンの7、タイトなリフを詰め込んでいく緊迫感高まるミッドテンポの8ではメロディアスなギターソロとスラップで空気感を変えていきます。タイトなリフが加速していくダイナミックな展開のミッドテンポの9、ブルージーなイントロからの10はクランチーなリフで突き進む緩急の強いスリリングなファストナンバー、ボーナストラックには、NWOBHMの空気感を再現したストレートなメタルナンバーが収録されています。

 アルバム毎に作風を変えてくるバンドですが、今回のアルバムはこれまでのスタイルを割と満遍なく取り入れたバラエティのあるものとなっており、ある意味プログレッシヴな感触も残るエクストリームなサウンドを展開していきます。バンドらしさを維持しつつフリーダムな作風を盛り込んでいくスタイルは、独自の世界観とも相まってオリジナリティを強くアピールするものとなっており、バンドのクリエイティブな側面を味わえます。常に実験的で意欲的なスタイルを追求していく一枚でした。
同系統アルバム
ROYAL DESTROYER/THE CROWN
THE NIGHTMARE OF BEING/AT THE GATES
QUADRA/SEPULTURA

HERESY II: END OF A LEGEND/PARADOX

ヘラシー II −エンド・オヴ・ア・レジェンド/パラドックス

MARQUEE MICP-11646 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ドイツ出身のバンドの八枚目のアルバムです。これまでバンドに参加したメンバーが再結集して制作されています。

 物悲しいメロディのイントロがダイナミックに拡張されていく1から、クランチーなリフが炸裂する緊迫感高まるドラマティックなスピードナンバーを展開していくアルバムは、ダイナミックに展開する怒涛の突撃ナンバーの2、アグレッシヴに突っ走る突撃ナンバーの3、不穏なSEからの4はダイナミックなリフで突き進むソリッドでエモーショナルなアップテンポのナンバー、アグレッシヴなリフが押し寄せる躍動感高まるアップテンポの5、クランチーで攻撃的なリフで突撃するファストナンバーの6、情動がほとばしるパワーバラード風ナンバーの7、ミステリアスなイントロからタイトなリフが突き刺さるアグレッシヴなスラッシュナンバーの8、ソリッドなリフが圧力を高めていくストロングスタイルのミッドテンポの9、静かなムードが高まる小品の10を経て、哀愁メロディを孕むリフで進むエモーショナルでタイトなミッドテンポの11へ。緊迫感が高まるエッジの効いたリフで突っ切るファストナンバーの12、メランコリックなムードのアウトロの13、ボーナストラックにはメタル・チャーチのカバーが収録されています。

 バンドの名盤と呼ばれるセカンドアルバムの続編と言う立ち位置のアルバムですが、サウンド面がはここ最近のスタイルを踏襲するもので、攻撃力の強い鋭角なスタイルを貫いています。さすがにバンドのスタイルをよく知るメンバーが揃ったことで、安定感が向上したサウンドはクオリティも高く仕上げられており、満足度の高いものになっています。さすがに続編と言うほどの関連性はそれほどありませんが、ドラマティックなスラッシュメタルと言うスタイルをひたすら追求している一枚でした。
同系統アルバム
DIGITOTALITY/EXORCIZPHOBIA
THRASHMAGEDDON/DEMOLIZER
EMPIRE OF THE BLIND/HEATHEN