新着アルバム

12/10

I AM LEGION/WITCHERY

アイ・アム・レギオン/ウィッチリー

TROOPER ENTERTAINMENT QATE-10102 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの七枚目のアルバムです。

 不穏なムードが高まるヘヴィなイントロに導かれるアルバムは、グルーヴィでダークなリフが威圧感タップリに迫るミッドテンポのヘヴィナンバーの2で、凶悪なグロウルとソリッドなサウンドを展開していくと、スリリングなイントロからタイトなリフが突き刺さる不安感を高めるソリッドなアップテンポの3、グルーヴィなイントロから一気に突っ走る緩急の強い怒涛のスラッシュナンバーの4、ざわざわするSEからの5は破壊力満点のリフで押し込むグルーヴィなミッドテンポのヘヴィナンバー、ハイテンションで突っ走る凶暴な高速スラッシュナンバーの6、威嚇的なリフが押し寄せるタイトでブルータルなアップテンポの7、ダイナミックでメロディアスなリフが躍動するミッドテンポの8、威圧するヴォーカルとリフが密度を上げていくタイトなミッドテンポの9、エピックなムードのインストナンバーの10から、破壊力満点のリフが凶暴に荒れ狂うデスラッシュな11へ。ボーナストラックには緩急を効かせたスピードナンバーの12と、唸りを上げる不穏なリフで突き進むアップテンポの13が収録されています。

 ブラックメタル的な空気感が強かった前作から、スラッシュメタル路線に少し戻してみたアルバムは、ヴォーカルの芸風からブラックメタル的な要素も残しつつ、躍動感の強いパンキッシュなサウンドが増えており緊張感を持ったものとなっています。北欧の冷気を感じさせるメロディやサウンドは前作から受け継がれており、シリアスな曲調も継続しています。リリース間隔の早さが旺盛な創作意欲を窺わせる、馬力のある一枚でした。
同系統アルバム
COUP DE GRÄCE/THE RESISTANCE
BRAINDEAD/LOST SOCIETY
STRENGTH IN NUMBERS/THE HAUNTED

LILITH/BUTCHER BABIES

リリス/ブッチャー・ベイビーズ

MARQUEE MICP-11389 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 女性ツインヴォーカルを擁するエクストリームバンドの三枚目のアルバムです。ドラマーに元オーテップのチェイス・ブリッケンデンを迎えて製作しています。

 破壊力のあるタイトなリフを叩きつけていくソリッドでダイナミックなヘヴィロックチューンの1から、グロウルだったりクリーンだったりする二人の変幻自在のヴォーカルが荒れ狂う凶暴なサウンドを展開するアルバムは、ゴシック的なムードとブルータリティが交錯するダークでエモーショナルなミッドテンポの2、ミステリアスなイントロからの3はメランコリックなウィスパーヴォイスから叙情メロディが広がり情念高まる緩急の強いミッドテンポのナンバー、オルガンの荘厳な調べからタイトなリフが唸りを上げる凶暴で情感たっぷりなミッドテンポの4、凶悪なリフで突き進む緩急の強い突撃ナンバーの5、センチメンタルなメロディが全編を覆うエモーショナルでダイナミックなミッドテンポの6、デジタル風味な演出を加えつつ緊迫感を高めていく凶悪なミッドテンポの7、威嚇するリフとヴォーカルで押し込むエモでブルータルなヘヴィナンバーの8、メランコリックなムードを高めていくクリーンヴォーカルが印象的なパワーバラード風ナンバーの9、ライヴが物凄く盛り上がりそうなハイテンションでハイエナジーな突進ナンバーの10、シャッフルビートで駆け抜けるロッキンなスピードナンバーの11、ボーナストラックには、グルーヴィなヘヴィロックナンバーの12、アンビエントとアグレッシヴを行き来するヘヴィナンバーの13、攻撃的なリフとヴォーカルが鋭角に迫るファストチューンの14、ソリッドでアグレッシヴなミッドテンポの15、緩急を効かせてブルータルに突撃する威圧的な16が収録されています。

 女性的な側面をパワーアップさせていくアルバムは、感情高ぶるエモーショナルな要素と攻撃的なサウンドが両面で強化されており、艶やかな楽曲を揃えています。前作で印象的だったシアトリカルな要素は減っていますが、キャッチーなメロディとエクストリームなサウンドとのコントラストが強まっており、インパクトは負けず劣らずの印象を与えて迫力満点の仕上がりになっています。着実にバンドを強化していくパンチの効いたストロングな一枚です。
同系統アルバム
THE LAND OF THE DEAD/EVIL DRIVE
FIVE/THE AGONIST
THE SICK,DUMB & HAPPY/THE CHARM THE FURY

12/3

HANDS OF FATE/SAVAGE MESSIAH

ハンズ・オブ・フェイト/サヴェージ・メサイア

TROOPER ENTERTAINMENT QATE-10101 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 英国産バンドの四枚目のアルバムです。ギタリストとベーシストが交代しています。

 ミステリアスなイントロからダークなリフを刻んでいくグルーヴィなミッドテンポで始まるアルバムは、ハスキーなヴォーカルがエモーショナルに歌い上げて行くサウンドを作り出していくと、叙情性強まるメロディで突き進むダイナミックなミッドテンポの2、ドライヴ感の強いリフで突っ走りフラッシーなギターソロへと突入するアップテンポのスピードナンバーの3、グルーヴィなリフと湿ったメロディが交錯するエモーショナルなヘヴィナンバーの4、タイトなリフからメランコリックなコーラスへと導くアップテンポの5、クランチーなリフを叩きつけていくアグレッシヴなスピードナンバーの6、エモーショナルな歌唱がソリッドなリフと一体になって迫るミッドテンポの7、パワーバラード風のダイナミックな8、ソリッドなリフで押し込むヘヴィナンバーの9、ルーズなムードが高まるエモーショナルなヘヴィナンバーの10、ボーナストラックにはライヴ音源が一曲収録されています。

 前作からはスピード感が大幅に減退したアルバムは、それを補うようにメロディを強化して聴き応えのあるサウンドを作り出しており、正統派メタルとしてのスタイルを追求したものとなっています。とは言え、ヘヴィナンバーが色々とメタリカだったりして何だかもやもやしますが、英国的な湿ったメロディのおかげでヨーロピアンなムードを維持しており安心して聴ける印象です。突進力とか疾走感が足りない分、どうなることかと思いましたが、通してみれば彼ららしいサウンドが詰め込まれた安定感のある一枚でした。
同系統アルバム
BLOOD - FURY - DOMINATION/ARTHEMIS
CONCUSSION PROTOCOL/VICIOUS RUMORS
XI/METAL CHURCH

12/2

LEGENDS OF THE SHIRES/THRESHOLD

レジェンズ・オブ・ザ・シャイアーズ/スレッショルド

WARD RECORDS GQCS-90423/4 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 英国産プログレッシヴメタルバンドの11枚目のアルバムで二枚組です。ヴォーカリストに二枚目のアルバムに参加していたグリン・モーガンが再び参加しています。

 森の情景のSEからメランコリックなメロディの進む穏やかなナンバーの1で幕を開けるディスク1は、ハードなリフとビートが重ねられていくタイトでエモーショナルなミッドテンポの2で、手の込んだ展開と情感豊かなメロディを組み合わせたサウンドを繰り出していくと、ミステリアスなイントロからロマンティックなメロディで進むバラード風パートからドラマティックに開放されていく大作ナンバーの3、ドラマティックなイントロからの4はエモーショナルなメロディがダイナミックに紡がれていくミッドテンポの長尺ナンバー、ベースイントロからメランコリックなムードが高まるエモーショナルなミッドテンポの5、スリリングなイントロからシリアスなムードが気だるく流れていき鮮やかなインストパートへ雪崩れ込む6が収録されています。
 ディスク2では、オープニングのモチーフを再び用いたメランコリックでドラマティックな1から、躍動するリフで突き進むソリッドでエモーショナルなアップテンポの劇的ナンバーの2、情感豊かなメロディで進むセンチメンタルなミッドテンポの3、ロマンティックなパワーバラードナンバーの4、アグレッシヴなムードを高めつつエモーショナルなメロディを紡いでいくミッドテンポの5、叙情性高まる小品の6を経て、荘厳なイントロから感情高ぶるドラマティックな展開を見せていくプログメタルの醍醐味を見せ付ける大作ナンバーの7、優しいメロディが紡がれていく広がりのあるロマンティックな8で長い旅路を終えます。

 柔らかなメロディと重層的な展開でドラマティックなサウンドを形成していくアルバムは、円熟したスタイルがコンセプトと結合して、これまで以上の英国感を醸し出しており、聴きやすく心地よい音世界を描き出していきます。一応在籍した三人のヴォーカリストを聴いたことになりますけど、まあヴォーカルによって音楽性を変化させるバンドなので、どのアルバムでも一定以上のクオリティを保っていましたが、ここにきて何だか落ち着き場所を見つけたみたいな安定感と充実度を見せています。再加入のヴォーカリストを得てベテランバンドの地力が充分に発揮された一枚です。
同系統アルバム
EL DORADO HOTEL/LANA LANE
CHRONICLES OF THE IMMORTALS: NETHERWORLD II/VANDEN PLAS[IMPORT]
THE ASTONISHING/DREAM THEATER

TRIQUEDRACO/BELLFAST

トリケドラコ/ベルファスト

KING RECORDS KICS-3534 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 国産フォークメタルバンドの二枚目のアルバムです。フルートとヴァイオリンが交代していますが、特に音楽性への影響は無い模様。

 哀愁帯びたメロディが流れるイントロダクションに導かれるアルバムは、タイトなリフで突き進む緩急を効かせたスピードナンバーの2から、叙情性強まるフォーキーなメロディが泣きのギターとブルース・ディッキンソン風ヴォーカルによって紡がれていき、フォーキーなメロディが哀感と情感を高めていくエモーショナルなエピックナンバーの3、朗々としたフォーキーなメロディが乱舞するファンタジックなミッドテンポの4、ブルージーなギターと叙情性高まるメロディが弾むミッドテンポの5、フックの強いフォーキーなメロディで疾走するダイナミックなスピードナンバーの6、カオスなムードのイントロからテクニカルな展開を見せていくプログレッシヴな7、キャッチーなリフがドライヴする正統派メタル的な疾走感を生み出すアップテンポの8、ダークな雰囲気が高まるメランコリックでエモーショナルなミッドテンポの9、躍動するフォークサウンドが高揚感を生み出すエピックなアップテンポの10、物悲しいメロディが心に染みるバラード風ナンバーで幕を閉じます。

 7年ぶりのアルバムと言うことで、空白期間が色々気になったりしましたが、サウンドの方は前作以上にエネルギッシュに駆け巡るフォークサウンドが広がるものとなっており、プロダクションの向上も相まって格が上がったと言う印象が強まります。前作以上に多様性に富む音楽スタイルを詰め込みつつ、フォークメタルとしてまとめあげる力量にスキルのや経験の高さを感じさせます。順調にレベルアップしていく日本産のフォークメタルを作り出していく一枚でした。
同系統アルバム
THE PAGAN MANIFESTO/ELVENKING
ARMAGEDDON/EQUILIBRIUM
TWO PATHS/ENSIFERUM

11/26

BERSERKER/BEAST IN BLACK

バーサーカー/ビースト・イン・ブラック

WARD RECORDS GQCS-90468 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 元バトル・ビーストのアントン・カバネンが中心となって結成されたフィンランドのバンドのファーストアルバムです。他のメンバーには元アンベリアン・ドーン〜現マージング・フレアのギタリストであるカスペリ・ウィッキネン、ベーシストは共にウィズダムに参加しているマテ・モルナール、元ブリュミルのドラマーに元ウォードラムのヴォーカルといった面々が集まっています。

 ダイナミックなリフワークで突き進むパワフルなヴォーカルとタイトなギターが交錯する勇壮なパワーメタルナンバーの1から、 まるで女性ヴォーカルのようなパフォーマンスを聴かせるジム・スタインマンみたいなキャッチーさを持ったミッドテンポのロックナンバーの2、メランコリックでエピックなサウンドを聴かせる重厚なミッドテンポの3、派手なイントロからセンチメンタルなメロディを繋げていくパワフルなコーラスが印象的なミッドテンポの4、荒々しいヴォーカルとタイトなリフが一体になって迫るドラマティックでダイナミックなアップテンポのスピードナンバーの5、キャッチーなリフで突き進む躍動感高まるタイトなアップテンポの6、ディスコ風シンセサイザーがレトロ感を生み出す北欧ポップな7、ミステリアスなイントロから叙情性を帯びたエモーショナルなサウンドが展開されるダイナミックなアップテンポのボーナストラックの8、ヨーロッパみたいなキーボードイントロからファイナルカウントダウンしそうなキャッチーなメロディが展開するミッドテンポのロックな9、キャッチーなリフがドライヴするフックの強いアップテンポのボーナストラックの10、80年代風のイントロからドラマティックなサウンドが広がっていくアップテンポの劇的ナンバーの11、メランコリックなバラードナンバーの12でアルバムの幕を閉じます。

 「ベルセルク」大好きなアントンが帰ってきたぜ!'`,、(´∀`) '`,、初期バトル・ビーストそのものと言う人物の作り出すサウンドがそのもの以外になるわけも無く、最近のバトル・ビーストに物足りなさを感じる向きには大満足の仕上がりのアルバムになっています。もちろん「ベルセルク」要素も忘れない。女性風歌唱からダーティなシャウトまでやってのけるマルチなヴォーカリストとテクニカルなギタリストを得て、更に表現力を増していくサウンドは、80年代メタルのエッセンスを散りばめつつ、多彩で華やかな表情を生み出しており、自由なフィーリングを強く感じさせます。現在のバトル・ビーストも良いですが、選択肢が色々広がるのはメタラーには良いことだよね!って言う待望の一枚でした。
同系統アルバム
BRINGER OF PAIN/BATTLE BEAST
THE BLAZE/BURNING POINT
APEX/UNLEASH THE ARCHERS

NEW WAR ORDER/EXARSIS

ニュー・ウォー・オーダー/エクサルシス

SPIRITUAL BEAST IUCP-16277 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ギリシャ産スラッシュメタルバンドの4枚目のアルバムです。ギタリストが交替して製作されています。

 タイトなリフを刻んでいく緊張感高まるイントロダクションで幕を開けるアルバムは、クランチーな高速リフとハイトーンスクリームで畳み掛ける突撃スラッシュナンバーの2で一気にテンションを上げていくと、不穏なイントロから激烈に突っ走る緩急を効かせた3、アジテートするナレーションから一気に突進していくタイトな疾走ナンバーの4、クランチーなリフを畳み掛けていくダイナミックな突撃ナンバーの5、ソリッドなリフがダークに刻まれるインストナンバーの6からヒステリックに加速していく威嚇的なファストチューンの7、緩急の強い展開でタイトに進んでいくダイナミズム高まる8、威圧感を高めつつ突撃していく狂乱のファストチューンの9、クランチーリフが唸りを上げる起伏の大きい突撃ナンバーの10、ボーナストラックにはスレイヤーのカバーの11とレイザーのカバーの12が収録されています。

 ギタリストは一人替わりましたが、作風には全く変化が無いと言う…。そんな感じのヒステリックなヴォーカルのスラッシュメタルが徹頭徹尾追求されていくアルバムは、オールドスタイルの伝統を継承するものになっており、すっかり安心のサウンドが満載。変わらないことが力になる、そんな感じの一枚です。
同系統アルバム
SLIME AND PUNISHMENT/MUNICIPAL WASTE
WOE TO THE VANQUISHED/WARBRINGER
WEAPONS OF THRASH DESTRUCTION/TERRIFIER

SYSTEMATIC ANNIHILATION/STORMTHRASH

システマティック・アナイアレイション/ストームスラッシュ

SPIRITUAL BEAST IUCP-16275 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 南米ベネズエラ出身のバンドのファーストアルバムです。

 ミステリアスでメランコリックなイントロダクションで幕を開けるアルバムは、叙情性を孕んだアグレッシヴなリフで突き進む緩急を効かせた突進ナンバーの2で、吐き捨てヴォーカルと殺傷力の高いギターが一体になって突き進んでいくと、不穏なイントロからの3は攻撃的なリフで駆け抜けるフラッシーなギターソロも魅せるブルータルなナンバー、キレのあるギターリフで切り裂いていくアグレッシヴでメロディックなスラッシュナンバーの4、唸りを上げるギターリフで突っ走る展開の大きいハイテンションのスピードナンバーの5、小気味良いビートとリフが疾走する威嚇的なファストチューンの6、テスタメント風のムードを持ったタイトなリフと細かい展開を見せていく突進ナンバーの7、叙情リフが駆け抜けるダイナミックなスピードナンバーの8、不穏なムードのイントロから畳み掛けるクランチーなリフで押し込む展開の大きいミッドテンポの9、ミステリアスなイントロからアグレッシヴなリフで突っ走るスラッシュナンバーの10、ボーナストラックにはスレイヤーのカバーの11とデスのカバーの12が収録されています。

 このバンド名でスラッシュメタルじゃなかったら、イーグルス・オブ・デス・メタルくらいの驚きだよ!と言うベネズエラでメタルバンドって存在できるんだ…(´Д`;)みたいな印象が先に立つアルバムは、メロデスやデスラッシュなどのスタイルを取り入れたモダンなスラッシュメタルをやっており、テクニカルだったりブルータルだったりするサウンドが展開されていきます。ギタリストも印象的なプレイをそこかしこで見せたり、ヴォーカリストも迫力たっぷりで魅力のあるパフォーマンスを聴かせており、雌伏期間の苦労が偲ばれます。ベネズエラの国内状況みたいなブルータルで荒々しいサウンドが詰め込まれた一枚でした。
同系統アルバム
UNDER ATTACK/DESTRUCTION
IN HIS INFERNAL MAJESTY'S SERVICE/WITCHERY
COUP DE GRACE/THE RESISTANCE