新着アルバム

7/6

THE GHOST OF A FUTURE DEAD/AT THE GATES

ザ・ゴースト・オブ・ア・フューチャー・デッド/アット・ザ・ゲイツ

TROOPER ENTERTAINMENT QATE-10152 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの8枚目のアルバムです。創設メンバーであるギタリストのアンダース・ビョーラーが復帰して制作されています。

 メランコリックなイントロから激しくも哀愁帯びたフレーズを重ねていく突進ナンバーの1から、煽情性の強いグロウルと抒情メロディが炸裂していくメロディックデスメタルを作り出していくアルバムは、ミステリアスな小品を経てヘヴィリフを押し込んでいくダークでダイナミックなミッドテンポの3へ。唸りを上げるギターリフで突っ走るアグレッシヴな突進ナンバーの4、ミステリアスなリフが浮遊感を生み出していくタイトなアップテンポの5、ソリッドなリフで圧を高めていく緊迫感高まるファストチューンの6、抒情リフとメロディが交錯していく突撃ナンバーの7、タイトなリフがグルーヴィに迫るミッドテンポの8、抒情リフとアグレッシヴなリフが交錯するダイナミックなスピードナンバーの9、ダークなリフで緊張感が高まるタイトなミッドテンポの10、メランコリックなメロディを紡ぐインストナンバーの11、抒情メロディを孕むリフで進むタイトでエモーショナルなアップテンポの12が収録されています。

 2025年に逝去したヴォーカリストの残した最後のアルバムとなった本作は、オリジネイターとしての矜持を堅持するメロディックデスメタルを展開しており、典型的ではない独自のサウンドを作り出しています。初期メンバーの復帰によってスタイルが戻るかと思われましたが、バンドの選択は更なる進歩でその歩みを止めない姿勢を見せつけていきます。聴き手にとっても、バンドにとっても特別な意味を持つ重要な一枚でした。
同系統アルバム
SONGS OF LAST RESORT/THE HAUNTED
COLD FLARE ETERNAL/BEFORE THE DAWN
SERVITUDE/THE BLACK DAHLIA MURDER

X/NARNIA

テン/ナーニア

BICKEE MUSIC BKMY-1150 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの10枚目のアルバムです。

 タイトなリフと豊かなメロディを引っさげて進むテクニカルな要素もあるアップテンポの1から、ドラマティックでエモーショナルな楽曲を揃えていくアルバムは、繊細なメロディが広がっていくエモーショナルでキャッチーな80年代風ハードロックナンバーの2、ナレーションのSEから正統派メタル感の強まるメロディアスなミッドテンポの3、ヘヴィリフとエモーショナルなヴォーカルが交錯する情感強まるミッドテンポの4、スリリングなイントロから抒情メロディを連ねていくミッドテンポの5、タイトなリフでアグレッシヴに進むアップテンポのスピードナンバーの6、80年代風のムードのあるメランコリックなハードロックナンバーの7、ドライヴするリフで駆け抜けるキャッチーなアップテンポの8、8thアルバムからの曲のヴォーカルレスバージョンとなる物悲しいメロディを孕むインストナンバーの9、メランコリックなイントロからの10は繊細なメロディを繋げていくバラードパートから、シリアスなヘヴィパートへと移行するコントラストの強い曲になっています。

 少しプログレッシヴな要素が強まっているアルバムは、バンドの武器であるメロディはそのままに、情感豊かで鮮やかなサウンドを展開していきます。安定感のあるパフォーマンスによる楽曲は、北欧的な空気感を満たしながら、多様性を強めつつ新たなステージへの一歩を踏み出そうとしています。初期から現在までのバンドを振り返りつつも未来を見据えていく一枚です。
同系統アルバム
BEHIND THE ECLIPSE/COURSE OF FATE
ENDLESS/DGM
UNIVERSE CALLS/PARALYDIUM

SONS OF THE ABANDONED/BLOODHUNTER

サンズ・オブ・ジ・アバンダンド/ブラッドハンター

WARD RECORDS GQCS-91758 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 女性ヴォーカルを擁するスペイン出身のバンドの4枚目のアルバムです。

 抒情性を帯びたメロディを孕んだリフと凶暴なグロウルが一体となって突き進んでいく緩急の激しいダイナミックな突撃ナンバーの1から、強いアグレッションとメロディを叩きつけていくアルバムは、タイトなリフが抒情メロディを呼び起こす攻撃的に進むソリッドなアップテンポの2、威圧感の強いリフが押し寄せる威嚇的なヘヴィナンバーの3、抒情ソロパートを組み込んで凶悪に突き進んでいく突撃ナンバーの4、ソリッドなリフで押し込んでくる緊迫感の強いパートと抒情パートのコントラストも大きいヘヴィナンバーの5、タイトなリフと躍動するビートが一体となって迫る密度の高いミッドテンポの6、グルーヴィなリフとエモーショナルなヴォーカルが交錯するダークでタイトなミッドテンポの7、タイトなリフが襲い掛かるブルータルでエモーショナルな緩急の強いミッドテンポの8ではバーニング・ウィッチーズのヴォーカルが参加してアクセントを加えています。メランコリックなインストナンバーの9を経て、凶暴なリフとビートが迫りつつ抒情メロディが炸裂するコントラストの強い展開の激しい10、ボーナストラックにはテンションの高いアナイアレイターのカバーが収録されています。

 アーチ・エネミーの影響下にあるサウンドが展開されていくアルバムは、スペインのバンドながら北欧的な抒情性を感じさせたりしつつ、全体的には攻撃性の高い仕上がりを見せていきます。割とスラッシュメタルからの影響も感じさせるサウンドは、オリジナリティはそれほど高くはありませんが、クオリティの高さで聴き手を惹きつけていきます。今後、頭角を現してきそうな勢いのある一枚です。
同系統アルバム
BLOOD DYNASTY/ARCH ENEMY
SLAVE MACHINE/NERVOSA
INQUISITION/BURNING WITCHES

GATE OF HELL/UNLUCKY MORPHEUS

ゲート・オブ・ヘル/アンラッキー・モルフェウス

FABTONE Inc. ANKM-0053 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 国産メロディックメタルバンドの7枚目のアルバムです。

 重厚で壮大なイントロダクションから、ネオクラシカルなフレーズを散りばめながらアグレッシヴに突き進んでいく疾走ナンバーの2から、女性クリーンヴォーカルとグロウルが煽情的なメロディで絡み合う濃密なサウンドを展開していくと、アグレッシヴなリフで突っ走るグロウルが主導する劇的スピードナンバーの3、ヴァイオリンの響きからストロングスタイルのリフで突き進むタイトでブルータルなアップテンポの4、ダークなムードが広がるタイトでエモーショナルなミッドテンポの5、ミステリアスでシリアスな展開を見せるシアトリカルなミッドテンポの6、センチメンタルなメロディを紡いでいく情念強まるエモーショナルなミッドテンポの7、攻撃的なリフとビートが迫るモダンさと和の空気が重なり合うアグレッシヴなヘヴィナンバーの8、鮮やかなメロディが高揚感を高めていく劇的スピードナンバーの9、最後の10、11は過去曲の再録音バージョンが収録されています。

 前作と対を為すアルバムは、サイドプロジェクトのアンホーリーオルフェウスとの中間くらいのダークでヘヴィな要素を強めた激しめの作風となっており、これまでの作品よりはキャッチーさが足りないと感じる向きもありそうです。その分ヘヴィメタル感は最も強まっており、攻撃的でパンチのあるサウンドが詰め込まれています。サイドプロジェクトを経て、バンドの新たな面を見せる意欲的な一枚でした。
同系統アルバム
ARTIFEX/ANCIENT BARDS
BEYOND THE STARS/VALHALORE
吟澪御前/陰陽座

DAMNATIO AETERNA/DEATHLESS LEGACY

ダムナティオ・エテルナ/デスレス・レガシー

WARD RECORDS GQCS-91656 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 女性ヴォーカルを擁するイタリア産ホラーメタルバンドの6枚目のアルバムです。

 オカルティックで荘厳なコーラスに導かれるアルバムは、ミステリアスなメロディを妖しげな女性ヴォーカルが歌い上げていく壮大なドラマティックナンバーの1から、独特な世界観を提示していくと、ダークなリフとリリックなメロディで迫るエモーショナルなミッドテンポの劇的ナンバーの2、ブルージーなムードも残るルーズでミステリアスなミッドテンポの3、オカルティックなムードとエモーショナルなムードが交錯するダークで重厚なミッドテンポの4、ミステリアスなイントロから壮大なサウンドが展開されていくシンフォニックな劇的ナンバーの5、パワーメタリックに突き進むダイナミックなアップテンポの6、70年代プログレ風味のイントロから荘厳なコーラスを引っさげて進むミステリアスでドラマティックなミッドテンポの7、センチメンタルなメロディを歌い上げていくエモーショナルなバラード調ナンバーの8、湿ったメロディが響く中、タイトなビートを刻んでいくダイナミックでドラマティックなアップテンポの9、抒情メロディで進むメランコリックなハードロックナンバーの10、不穏な空気が漂うイントロから重厚な展開を見せるダイナミズム高まるハードなミッドテンポの11が収録されています。

 オカルティックな空気感が漂うサウンドは前作を継承していくもので、オーセンティックなヘヴィメタル色の強い楽曲を揃えています。雰囲気を醸造するコーラスワークやキーボードなどの装飾が冷気漂うサウンドを鮮やかに彩っており、独自の世界観を補強していきます。70年代イタリアンホラーの空気を思い出したりする壮麗なムードに満ちた一枚でした。
同系統アルバム
TRAGÉDIE D'AMOUR/CARMERIA
THE LAND OF SPIRITS/LIV MOON
XI/ELEGY OF MADNESS

6/14

EMOTION FACTORY RESET/ARMORED SAINT

エモーション・ファクトリー・リセット/アーマード・セイント

KING RECORDS KICP-4117 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 米国産ベテラン正統派メタルバンドの9枚目のアルバムです。

 ゴツゴツしたリフで突き進んでいくタフでダイナミックなアップテンポの1から、ハスキーなヴォーカルがパワフルに歌い上げていくアルバムは、細かいフレージングとダークなメロディが交錯するエモーショナルでキャッチーなミッドテンポの2、フックの強いフレーズとテクニカルなプレイが組み合わさったミッドテンポの3、ザクザクしたリフで進むテンション上がるアグレッシヴなアップテンポの4、グルーヴィなリフで進むブルージーな感触も残るヘヴィナンバーの5、手の込んだリフとビートがエモーショナルなヴォーカルを導くタイトでテクニカルなミッドテンポの6、ルーズなムードが漂うグルーヴィな7、躍動的なビートとリフで進んでいくキャッチーなミッドテンポの8、70年代風ブルーズロックナンバーの9、重量感のあるビートに導かれる10はダークでエモーショナルなヘヴィナンバー。ドライヴするリフで駆け抜けるロックンロールな11、ボーナストラックにはサンタナのカバーが収録されています。

 NWOBHMとブルーズロックを掻き混ぜたみたいなヘヴィメタルを作り出していくアルバムは、トレンドなぞどこ吹く風な自分たちの求めるサウンドを追求しているものになっており、初期の空気感も作り出していきます。さすがに若者向けとは到底言えないサウンドにはなっていますが、熟練の技が生み出すヘヴィメタルの醍醐味を味わえる一枚です。
同系統アルバム
DREAMLIKE TALES/DIVNI SAN
RISE OF THE RULER/MOB RULES
THE DEVIL'S ASYLUM/VICIOUS RUMORS

FALLEN DIMENSION/REXORIA

フォールン・ディメンション/レキソリア

BICKEE MUSIC BKMY-1149 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 女性ヴォーカルを擁するスウェーデン出身のバンドの4枚目のアルバムです。ベーシストが新たに加入しています。

 緊張感高まるSEから、タイトなリフが切れ込んでいくダイナミックなアップテンポのスピードナンバーで幕を開けるアルバムは、パワフルな女性ヴォーカルが歌い上げていくメロディックメタルを作り出していくと、ダイナミックなリフと華麗なキーボードが交錯するドラマティックでタイトなミッドテンポの2、ゴージャスなコーラスやシアトリカルなヴォーカルなど80年代風のムードが高まるロックナンバーの3、情感高まるイントロからタイトなリフとエモーショナルなヴォーカルが交錯するドラマティックなミッドテンポの4、タイトなビートとキラキラキーボードが重なっていくキャッチーなミッドテンポの5、タングステンのヴォーカリストが参加する6はパワフルなリフとデュエットで壮大に迫るドラマティックなナンバー。湿ったメロディで突っ走るアップテンポの劇的ナンバーの7、哀愁メロディが広がるエモーショナルで勇壮さもあるミッドテンポの8、ポップ感のあるキャッチーなメロディで駆け抜けるアップテンポの9、煽情的なメロディで進むパワフルなミッド〜アップテンポの10、哀愁メロディを紡いでいくパワーバラードナンバーの11はアクセル・ルディ・ペルなどで活動するヴォーカリストが参加しています。

 すっかり逞しくなった女性ヴォーカルに引っ張られるようにパワフルでゴージャスな演奏で迎え撃つアルバムは、クオリティを更に高めて完成度を上げていきます。キャッチーなメロディも満載でメタリックな硬質さも伴ったダイナミックなサウンドは、モダンとトラディショナルを融合しつつ劇的な楽曲へと昇華していきます。バンドの成長をさらに見せつけていく会心の一枚でした。
同系統アルバム
QUEEN OF CROWS/TEMTRIS
PHANTOMA/UNLEASH THE ARCHERS
STEELBOUND/BATTLE BEAST