新着アルバム

2/8

KRUSHERS OF THE WORLD/KREATOR

クラッシャーズ・オブ・ザ・ワールド/クリエイター

WARD RECORDS GQCS-91709 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ベテラン・ジャーマンスラッシャーの16枚目のアルバムです。

 湿ったメロディを纏うイントロから切れ味鋭いクランチーなリフを繰り出していく攻撃的パートとメロディックなパートを行き来するダイナミックな展開の突進ナンバーの1から、ソリッドなリフで押し込んでいく躍動感高まるエモーショナルでパワフルなアップテンポの2、ヘヴィリフが押し寄せる重厚さと神話性が混交していくスケール感の大きいエピックナンバーの3、女性グロウルヴォーカルも参加する4はオリジナル&リメイク版「サスペリア」に題材を取ったミステリアスでエモーショナルなミッドテンポのメロディックナンバー。馬力のあるリフを引っさげて突っ走る怒涛の突進ナンバーの5、クランチーなリフで切り裂いていくアグレッシヴな疾走ナンバーの6、メランコリックなメロディを孕むソリッドなヘヴィナンバーの7、重厚なイントロからの8は攻撃性を高めて突き進む突撃スラッシュナンバーで荘厳なコーラスでムードを高めます。テンション上げて突き進むスピードナンバーの9、荘厳なコーラスから重厚に進むエモーショナルなエピックナンバーの10が収録されています。

 前作よりもエピックとも言える重厚なムードが高まっているアルバムは、攻撃性とドラマ性が高いレベルで融合していくサウンドを展開しており、ベテランバンドの円熟味を感じさせるものになっています。メロディックデスメタルからの影響や、サウンド面での新機軸はあるものの、そこまで実験的ではない安定感のある楽曲を期待を裏切らずに揃えており、バンドが現在進行形であることを証明していきます。自分たちのスタイルを更に深化させていく一枚です。
同系統アルバム
BIRTH OF MALICE/DESTRUCTION
PARA BELLUM/TESTAMENT
PROFANE PRAYER/SUICIDAL ANGELS

MEGADETH/MEGADETH

メガデス/メガデス

WARD RECORDS GQCS-91697 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 米国産ベテランバンドの最終作とアナウンスされる17枚目のアルバムです。ギタリストにウィンターサンのテーム・マンティサーリ、ベーシストにブラック・レーベル・ソサイアティなどで活動していたジェイムズ・ロメンゾを迎えて制作されています。

 初期のメガデス感の強いイントロからクランチーなリフで突っ走る展開の大きいスピードナンバーの1、 パンキッシュなムードも高まる小気味よいアップテンポのロックナンバーの2、ポップ感もあるダークでエモーショナルなミッドテンポの3、シュレッディングなギターが乱舞するスピードナンバーの4、グルーヴ感強まるエモーショナルなミッドテンポの5、メランコリックなメロディを歌い上げていくエモーショナルなミッドテンポの6、不穏なイントロからソリッドなリフを刻んでいくミッドテンポのパートを経て一気に加速する展開の激しい7、物悲しいイントロからの8はヘヴィリフと浮遊感のあるヴォーカルが交錯するダークなナンバーでスリリングなインストパートを加えていきます。ルーズでエモーショナルなミッドテンポの9、センチメンタルなイントロからダークなムードの正統派メタル感の強まるフレーズを重ねていくエモーショナルな10で本編は幕を閉じます。ボーナストラックにはムステインも作曲に参加したメタリカのカバー、10のインストバージョンが収録されています。

 バンドの歴史を網羅しようとするアルバムは、やむを得ないことではありますがキャリアの長さの所以で、その時々のアルバムのムードを想起させる楽曲は広く薄く要素を詰め込んだサウンドになっており、全体としては総合的に物足りないものになっています。逆に言えばバンドの多様性を強く感じさせるもので、様々なスタイルの楽曲を提供してきたバンドの意欲やデイヴ・ムステインの探求心を思い出させます。最後の曲はさすがにしんみりとした空気が拭えないところですが、初期のスタイルを補完するメタリカ時代の曲でムステイン的には完結したのかなって感じです。アーティストの引退宣言はあまり信用が置けませんが'`,、(´∀`) '`,、とりあえずはキャリアの終焉を飾るメガデスをある程度まで体現した一枚でした。
同系統アルバム
THE HORROR AND THE METAL/F.K.Ü.
TOE TAGGED AND BODY BAGGED/TRIP TO THE MORGUE
THE DEVIL'S ASYLUM/VICIOUS RUMORS

1/18

DREAMLIKE TALES/DIVNI SAN

ドリームライク・テイルズ/ディヴニ・サン

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1412 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2021年にベルギーで結成されたバンドのファーストアルバムです。

 タフなリフを刻んでいくドライヴ感のあるタイトで起伏のあるミッド〜アップテンポの1から、ダークなメロディとワイルドなヴォーカルが歌い上げていくシリアスなヘヴィメタルを作り出していくアルバムは、メランコリックでダークなメロディを歌い上げていくエモーショナルでミステリアスなミッドテンポの2、重厚なイントロからの3はタイトなリフと情念高まるヴォーカルが交錯するドラマティックなミッドテンポのナンバー。ソリッドなリフを刻んでいくメランコリックでタイトなミッドテンポの4、グルーヴィなリフで進むロック感の強まるミッドテンポの5、荘厳なコーラスのイントロから重厚なリフで進むエピック感高まるミッドテンポの6、タイトなリフと湿ったメロディが一体となって突き進むアグレッシヴなミッド〜アップテンポの7がボーナストラックとなっています。

 ちょっと苦しそうな歌声のヴォーカルが特徴的なサウンドを作り出していくアルバムは、正統派だったりプログレッシヴだったりハードロックだったりする多彩な曲を取り揃えており、全7曲ながらもバラエティのある仕上がりになっています。方向性としては、どんな曲でもヴォーカルの声質でカラーが統一されてしまうあたり、アクセプトに近いスタイルになっています。バンドの方向性はまだハッキリしませんが、ヴォーカルが良くも悪くも個性的なだけに今後も何だか二転三転しそうな一枚でした。
同系統アルバム
RITUAL SUPREMACY/SACRED STEEL
ASH OF ETERNAL FLAME/INNERWISH
ELIMINATED/SABER TIGER