新着アルバム

6/13

CREATURES OF THE DARK REALM/BLOODBOUND

クリーチャーズ・オヴ・ザ・ダーク・リルム/ブラッドバウンド

MARQUEE MICP-11626 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの9枚目のアルバムです。

 メランコリックなメロディを紡ぐイントロダクションから、哀愁メロディを孕むリフで進んでいくミッドテンポのエモーショナルな劇的ナンバーの2と続くアルバムは、キャッチーな抒情メロディが炸裂するビッグなコーラスへと雪崩れ込む煽情性の強いミッドテンポの3、哀愁メロディがあふれ出して加速していくポップ感高まるエモーショナルなミッド〜アップテンポの4、陰りを帯びたメロディとタイトなリフで突き進むアップテンポのエピックなスピードナンバーの5、勇ましいメロディで進んでいき畳みかけるコーラスが印象的なアップテンポの6、煽情性の強いメロディが広がっていく北欧ポップ感高まるミッドテンポの7、哀愁メロディが勇壮さを孕んで進んでいくエピックなミッドテンポの8、80年代感強まるハロウィン系スピードナンバーの9、サバトン風味のエピックメタルナンバーの10、泣きのメロディが炸裂するキャッチーでポップなアップテンポの11、哀愁帯びたイントロから勇壮に展開していくミッドテンポの劇的ナンバーの12、ボーナストラックには、ライブバージョンが二曲収録されています。

 ファンタジックな大作路線からは一歩引いて、スタンダードでキャッチーなメロディが満載のメロディックメタルを詰め込んできたアルバムは、コンパクトな楽曲を揃えて聴きやすさが上がった仕上がりになっています。すっかりベテランの風格すら感じさせる安定感の強いパフォーマンスによって描き出される楽曲群は、メロディックメタルの教本とも言えそうなクオリティで、ポジティブなムードと共に高揚感を高めていきます。新規性は少ないものの、安心して聴ける順当な一枚でした。
同系統アルバム
FROM HELL WITH LOVE/BEAST IN BLACK
M.E.T.A.L./FREEDOM CALL
THE CULT/CRYSTAL VIPER

6/6

DECADENCE AND DECAY/SILVER TALON

デカダンス・アンド・ディケイ/シルヴァー・タロン

SPIRITUAL BEAST IUCP-16340 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 米国産バンドのスペルキャスターの元メンバーが中心となったバンドのファーストアルバムです。

 ミステリアスなムードのヴォーカルを中心にタイトなリフとダイナミックな展開を見せるミッドテンポの1から、ダークな印象の強いサウンドを作り出していくアルバムは、キング・ダイアモンドのアンディ・ラ・ロックが参加したクランチーなリフで押し込んでいく緩急の強いアグレッシヴなスピードナンバーの2、タイトなリフと浮遊感の残るヴォーカルが交錯するエモーショナルでテクニカルなミッドテンポの3、メランコリックなイントロから繊細なメロディを紡いでいきダイナミックに展開していくミッドテンポの劇的ナンバーの4、スリリングな展開で突き進むメロディアスでテクニカルなスピードナンバーの5、密度の高いリフで押し込んでいくソリッドなミッドテンポの6、リリカルなメロディが広がるパワーバラードナンバーの7、不穏な空気が漂うイントロからの8は抒情メロディとソリッドなリフが融合していくエモーショナルでテクニカルなミッドテンポのナンバー、ボーナストラックにはジャグ・パンツァーのカバーが収録されています。

 ジャケットだけ見ると70年代風サウンドのオカルトメタルかな?って感じでしたが、ねっとりしたヴォーカルはさておき、サウンドの方はテクニカルなプレイとアグレッシヴだったりドラマティックだったりする凝った展開の多い楽曲を揃えており、ネヴァーモアやゲストも参加しているキング・ダイアモンドあたりの影響下にあるスタイルを追求しています。安定感のあるプレイとネヴァーモア風のヴォーカルが相まってダークなサウンドを構築していく様は、前身バンドの経験が活かされていることを感じさせます。あんまりヒットしなさそうなスタイルではありますが、サウンド自体は今後も期待できそうな一枚でした。
同系統アルバム
THE CURSE OF AUTUMN/WITHERFALL
EMPIRE OF THE BLIND/HEATHEN
CLOAKS OF OBLIVION/ERUPTION

5/20

VAGABOND/SONIC HAVEN

ヴァガボンド/ソニック・ヘイヴン

MARQUEE MICP-11622 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ファイヤーウィンドなど多数のバンド、プロジェクトで活動するハービー・ランハンスが中心となったバンドのファーストアルバムです。ギタリストにはラディアントのカーステン・ステパノヴィッチ、ベーシストにはビヨンド・ザ・ブリッジのドミニク・ストッツェン、ドラマーにボンファイア、サイレント・フォースのアンドレ・ヒルガースと言った実力派アーティストを迎えています。

 スリリングなリフで突き進む鮮やかなスピードナンバーの1から、ハスキーなパワフルヴォーカルが歌い上げていくサウンドが展開されるアルバムは、湿ったメロディが紡がれるソリッドで躍動的なミッドテンポの2、ドライヴ感高まるリフが緩急つけて進むアップテンポの3、スケール感高まるエモーショナルでドラマティックなミッドテンポの4、哀愁帯びたメロディを孕むリフで駆け抜けるアップテンポの5、ダークなムードで進む情念高まるヘヴィパートから鮮やかに展開していくダイナミックな6、抒情メロディがスリリングに展開するエモーショナルなミッドテンポの7、大陸的なパワーバラードナンバーの8、アグレッシヴなリフで迫るアップテンポのスピードナンバーの9、キャッチーなメロディが広がるハードポップナンバーの10、パワフルなコーラスで突き進むキャッチーなアップテンポの11、ボーナストラックには8のオーケストラアレンジが収録されています。

 実力的には折り紙付きのメンバーが揃ってオーセンティックで伝統的なヘヴィメタルを追求するアルバムは、顔ぶれから期待されるサウンドを的確に作り出しており、様々な機会で聴かれるハービー・ランハンスのパフォーマンスも、やりたいスタイルをやりきる解放感を感じさせます。安定感高まるプレイと奇をてらわないサウンドにはヘヴィメタルど真ん中を突き抜けていく意気込みを見せており、聴き手にも安心感を強く打ち出していきます。新規性の少ないサウンドには評価が分かれるところではありますが、高品質のヘヴィメタルを実直に作り出した一枚です。
同系統アルバム
FIREWIND/FIREWIND
THE DARK DELIGHT/DYNAZTY
RIDERS OF STEEL/ARIDA VORTEX

5/17

WHEN GOOD MEN GO TO WAR/VEXILLUM

ホエン・グッド・メン・ゴー・トゥ・ウォー/ヴェクシルム

WARD RECORDS GQCS-91029 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 イタリア出身のバンドの四枚目のアルバムです。

 勇壮なイントロからのフォーキーなメロディとオペラティックな展開を見せる劇的大作ナンバーの1で幕を開けるアルバムは、ブラインド・ガーディアン色が強まる展開の細かいパワーメタリックな2、哀愁帯びたフォークメロディで進むエピックなミッドテンポの3、ソリッドなリフとメロディが交錯する緩急の強いダイナミックなミッドテンポの4、メランコリックなメロディが広がるタイトなミッドテンポの5、フックの強いメロディで押し込んでいくパワフルでソリッドなミッドテンポの6、ソリッドなパートとキャッチーなコーラスが交錯するミッドテンポの7、バグパイプが主導するキャッチーでメランコリックなアップテンポの8、エピックなムードが高まるダイナミックなミッドテンポの9、ファニーなメロディで突っ走るアップテンポのキャッチーなスピードナンバーの10、牧歌的なメロディで進むリリカルな11、ボーナストラックは4のアコースティックバージョンが収録されています。

 ブラインド・ガーディアンやアイアン・メイデンの影響下にあるサウンドを展開していくアルバムは、フォーキーなメロディをアクセントに、勇壮な雰囲気を高めていくパワーメタルを作り出しており、イタリア産だけに北欧ほどの哀愁は強くないものの、その分ストレートなメタル感が強まっています。手の込んだ展開を見せる楽曲を揃えて聴き手を惹きつけていく手法には、バンドの経験値が高まりを感じさせます。様々な要素をパワーメタルにまとめあげた一枚でした。
同系統アルバム
THALASSIC/ENSIFERUM
RISE OF THE DRAGON EMPIRE/BLOODBOUND
NECROMANCY/PERSUADER