新着アルバム

1/29

龍凰童子/陰陽座

RYUOHDOUJI/ONMYO-ZA

KING RECORDS KICS-4092 [☆☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 国産和風メタルバンドの15枚目のアルバムです。

 抒情的なメロディが広がるシンフォニックなイントロから、こぶしの効いた女性ヴォーカルが力強く歌い上げていくミッドテンポの正統派なメタルナンバーの2へと至るアルバムは、オーセンティックなメタルリフで突き進むアップテンポの3、男性ヴォーカルが主導するソリッドなリフで進む躍動感のあるヘヴィなミッドテンポの4、エッジの効いた攻撃的なパートと典雅なヴォーカルが交錯する和風フレーズも盛り込んだダイナミックなスピードナンバーの5、タイトなリフがシャープに迫る男女ヴォーカルが絡み合うアグレッシヴなアップテンポの6、馬力のあるリフと怪しいムードが高まる妖怪メタル感が炸裂するダイナミックなミッドテンポの7、シャープなリフで突き進むアグレッシヴなスピードナンバーの8、抒情メロディで畳みかけるエモーショナルでタイトなミッドテンポの9、哀愁感高まるバラードパートからアグレッシヴなパートへの展開を見せるダイナミックなミッドテンポの10、エモーショナルなバラードナンバーの11、男性ヴォーカルがメインのグルーヴィなヘヴィロックナンバーの12、緊迫感高まるイントロから抒情リフが炸裂する多彩な展開の劇的ナンバーの13、抒情メロディで突っ走るアップテンポの14、爽やかなメロディで進んでいくアップテンポのロックナンバーの15が収録されています。

 ヴォーカリストの健康上の問題で活動が滞っていたバンドでしたが、復活なったアルバムではこれまで以上のパワフルな仕上がりを見せており、再始動と完全復活をアピールしていきます。これまでのバンドのスタイルを継承しつつ新機軸も少しずつ取り入れて進行形の姿を見せていく様は、ベテランバンドなれど創作に貪欲な姿勢を垣間見せます。バンドの持つ様々なスタイルを余すことなく提示していく強力な一枚でした。
同系統アルバム
EVOLUTION/UNLUCKY MORPHEUS
UNION GIVES STRENGTH/GALNERYUS
THE WITCH OF THE NORTH/BURNING WITCHES

SPIRIT OF ECSTASY/IMPERIAL TRIUMPHANT

スピリット・オブ・エクスタシー/インぺリアル・トライアンファント

WORD RECORDS GQCS-91256 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ニューヨーク出身のバンドの5枚目のアルバムです。

 不安感高まるヘヴィなイントロに呼び起こされるアルバムは、不穏なフレーズで畳みかけるテクニカルな演奏とエクストリームなグロウルが混然一体となって迫る奇怪な1から、ダークなリフが迫り不安定感が高まっていく威圧感たっぷりのミッドテンポの2、古い映画のサントラ風のイントロから変態プログレ感が高まるアヴァンギャルドなサウンドが充満する3、物悲しいストリングスの響きからブルータルなビートで突き進む展開の大きいカオティックな4、混乱のイントロから不穏なフレーズが乱舞するダークでミステリアスな5、サックスも加わったアヴァンギャルドなインストナンバーの6、オカルティックなムードが高まるシアトリカルでアグレッシヴな7、ヒステリックな叫びが導くカオティックでブルータルな8が収録されています。

 何が何だかよく分からないハイブリッドなブラックメタルだったりデスメタルだったりジャズだったりプログレッシヴだったりする、きっと表現するために新しいワードが必要になりそうな一枚でした。
同系統アルバム
FIRESCORCHED/SADIST
OVERTAKER/HAMMERS OF MISFORTUNE
SYNCHRO ANARCHY/VOIVOD

OUR STORIES/LIV MOON

アワー・ストーリーズ/リヴ・ムーン

WALKURE RECORDS WLKR-0071 [☆☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 国産シンフォニックメタルバンドのフルアルバムとしては10年ぶりとなる5枚目のアルバムです。

 物悲しいストリングスの調べに導かれるアルバムは、スリリングなコーラスワークで盛り上げるドラマティックなスピードナンバーの1から、オペラティックな女性ヴォーカルが歌い上げていくメロディックメタルを作り出していくと、ネオクラシカルなストリングスからソリッドなリフを刻むダイナミックでシアトリカルな劇的ナンバーの2、タイトなリフを刻んでいくキャッチーでドライヴ感のあるミッド〜アップテンポの3、ロマンティックなバラードパートからドラマティックに展開する4、抒情的なイントロからの5はエキゾティックでオペラティックなムードが高まるミッドテンポの劇的ナンバー。ミステリアスなムードが広がるイントロからキャッチーなメロディで進んでいくアップテンポの6、タイトなリフに浮遊感のあるヴォーカルを乗せるロマンティックでエモーショナルなミッドテンポの7、シンフォニックなイントロから勇壮に迫るパワフルなミッドテンポの8、9はインストゥルメンタルユニットのSOLIの楽曲に歌詞をつけたバンドバージョンが収録されています。

 久しぶりのアルバムリリースですが、ヴォーカルのパフォーマンスはまったく衰えることなく更にパワーアップして戻ってきており、現在進行形のスタイルを取り入れた楽曲との化学反応も活発で、満を持して登場と言った印象を与えます。強くフィーチュアされたヴァイオリンもバンドのスタイルにフィットしており、華麗な楽曲を彩っていきます。メタルバンドとしての存在感が強化された劇的サウンド満載の一枚でした。
同系統アルバム
EVOLUTION/UNLUCKY MORPHEUS
LIFE OF VEINS/CROSS VEIN
ΩMEGA/EPICA

1/15

OVERTAKER/HAMMERS OF MISFORTUNE

オーヴァーテイカー/ハマーズ・オヴ・ミスフォーチュン

SPIRITUAL BEAST IUCP-16359 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 サンフランシスコ出身のスラッシュメタルバンドの七枚目のアルバムです。元ヴェクターのドラマーが新たに加入しています。

 日本盤ボーナストラックとなるオカルティックなイントロダクションの1で幕を開けるアルバムは、サイケデリックな女性ヴォーカルと荒々しくテクニカルなフレーズが乱舞するカオティックなスピードナンバーの2から、その独特なサウンドを展開していくと、ミステリアスなイントロからスリリングなギターが切れ込んでいくアグレッシヴなスピードナンバーの3、荒々しいイントロからテクニカルに突進していくプログレッシヴでフラッシーな4、不穏な空気が漂うムーディーなイントロからの5はクランチーなリフが叩きつけられていくダイナミックでアヴァンギャルドな疾走ナンバー、プログレ感高まるイントロから攻撃的なギターに浮遊感のあるヴォーカルが絡み合う凶暴なスピードナンバーの6、ミステリアスなムードを高めて進む展開の大きいドライヴ感の強いアップテンポの7、軽快なイントロからアグレッシヴなリフで突撃するテクニカルでミステリアスな8、ダークなイントロから激しく展開していく緩急の強い9、アグレッシヴに突進していく大仰な展開のファストチューンの10、グルーヴィなイントロからヘヴィに進む11はドライヴするリフで加速していく展開の大きいダイナミックなナンバーになっています。

 70年代プログレッシヴロックをスラッシュメタルの作法でやってみたらサイケデリックになったと言う、かなり混沌めいた複雑なサウンドを作り出していくアルバムは、予想のつかない展開を次々と繰り出して聴き手を圧倒していきます。女性ヴォーカルは気だるさのあるサイケデリックな歌唱で、曲のアプローチ的には初期のメコン・デルタあたりに近いものがありますが、サウンドのフィーリング的にはフュージョンやジャズのスタイルの方があっていそうです。攻撃性と混沌が雪崩を打って押し寄せる独自の世界を切り開いていく一枚でした。
同系統アルバム
FIRESCORCHED/SADIST
DECADENCE AND DECAY/SILVER TALON
SYNCHRO ANARCHY/VOIVOD

12/31

EMPEROR RISING/KRILLOAN

エンペラー・ライジング/クリロアン

WORD RECORDS GQCS-91266 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2020年に結成されたスウェーデン出身のバンドのファーストアルバムです。

 勇壮なクワイアに導かれるアルバムは、アグレッシヴなリフと扇情的なメロディで突き進むテンションの高いドラマティックなスピードナンバーの1から、ハイトーンヴォーカルが歌い上げていくヒロイックなサウンドを展開していくと、ソリッドなリフで押し込んでいくダイナミックで勇ましいアップテンポの2、哀愁メロディで進むエピックなミッドテンポの3、荘厳でファンタジックなインストナンバーの4を経て、抒情リフで突っ走るスリリングな劇的スピードナンバーの5へ。メランコリックでエモーショナルなミッドテンポの6、スリリングなフレーズが駆け巡る怒涛のスピードナンバーの7、抒情リフが連ねられていくダイナミズム高まるアップテンポの8、ナレーションからの9は怒涛の展開で圧倒していく劇的スピードナンバーに仕上がっています。

 ブラインド・ガーディアンハンマーフォールなどの先達のパワーメタルバンドの影響を感じさせつつも、独自性を発揮しようと研鑽する姿勢を見せていくアルバムは、ヴォーカルが不安定ながらも勢いのあるサウンドを作り出しており、時流を無視する気概を感じさせていきます。スタイル的には袋小路感の強いパワーメタル路線ですが、メロディまわりでセンスを感じさせるものもあり、ギタリストの才能を窺わせます。まだまだ粗削りですが、今後に期待を持たせる一枚でした。
同系統アルバム
WITH THE MAGIC OF WINDFYRE STEEL/POWER PALADIN
ELEMENTS OF POWER/VEONITY
ACTA EST FABULA/PHOENIX RISING

SEVEN WORDS/XENTRIX

セヴン・ワーズ/ゼントリックス

WORD RECORDS GQCS-91265 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 英国産スラッシュメタルバンドの6枚目のアルバムです。

 ダークでメロディアスなイントロに導かれるアルバムは、クランチーなリフで突っ走る緩急の効いたファストチューンの1から、吐き捨てヴォーカルが吼えるアグレッシヴなサウンドを展開していくと、ダークなリフで突撃するシリアスな疾走ナンバーの2、ミステリアスなフレーズが重ねられていくソリッドなヘヴィナンバーの3、タイトなリフで押し込んで加速していくミッド〜アップテンポの4、メランコリックなイントロからダークなリフが刻まれていく圧の高いミッドテンポの5、クランチーなリフを叩き込んでいくタイトで緊迫感高まるミッドテンポの6、エッジの効いたリフで突っ走るアグレッシヴなファストナンバーの7、不穏なイントロからクランチーなリフを畳みかけていくダークなスラッシュナンバーの8、タイトなリフが圧を高めていくソリッドなミッドテンポの9、メランコリックなメロディが広がるメロディアスなパートからヘヴィに展開していく緩急の強いスラッシュナンバーの10、ボーナストラックにはアリス・クーパーのカバーが収録されています。

 80年代スラッシュメタルをアップデートしていくサウンドは、安定感のあるテクニカルなパフォーマンスで構成力の高い楽曲を表現していきます。スラッシュメタル然としたサウンドが堪能できる一枚です。
同系統アルバム
DIABOLICAL/DESTRUCTION
SHATTERING REFLECTION/EVIL INVADERS
PERSONA NON GRATA/EXODUS

MATER LARVARUM/DEATHLESS LEGACY

マーテル・ラルヴァルム/デスレス・レガシー

WORD RECORDS GQCS-91262 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 イタリア産ゴシック/シンフォニックメタルバンドの5枚目のアルバムです。

 不穏なイントロからオーセンティックなメタルリフを刻んでいく展開の大きいミッドテンポの1から、パワフルな女性ヴォーカルによるダークなメロディとコーラス隊が一体となって迫るシアトリカルなサウンドが展開されるアルバムは、不安感の高まるリフが迫るメランコリックでエモーショナルなミッドテンポの2、煽情性の強いメロディが連なるエモーショナルでパワフルなミッドテンポの3、オカルティックなイントロからソリッドなリフを刻んでいく緊張感高まるダークでドラマティックなミッドテンポの4、エッジの効いたリフで突っ走るダークでドライヴィンなスピードナンバーの5、暗いメロディが支配するダイナミックな劇的ナンバーの6、スリリングなイントロからミステリアスなメロディを連ねていくエモーショナルでロックするミッドテンポの7、ダークに突っ走る緊迫感高まるアップテンポの8、不穏な空気が醸造されるイントロからムードを引きずって進むダークでグルーヴィな9、アグレッシヴなリフで突っ走るドライヴ感の強い不穏なスピードナンバーの10、オカルトホラー感のあるイントロからドラマティックに展開していくエモーショナルで荘厳なナンバーで幕を閉じます。

 オカルティックなムードは漂うものの、オーセンティックなヘヴィメタル感の強いサウンドは、安定したパフォーマンスと魅力的な女性ヴォーカルによって、聴き手を惹きつける楽曲を揃えていきます。ヨーロピアンなムードも高まってイタリアンホラーにも通じる空気感を生み出しており、独自のスタイルを追求していきます。ライヴではパフォーマーがいるらしいので、もっとシアトリカルになっているかと思われますが、サウンド自体は高品質のヘヴィメタルに仕上がった一枚です。
同系統アルバム
LEVIATHAN II/THERION
BEYOND IMAGINATION/SLAVERTY
SCHYSMA/SCHYSMA