新着アルバム

3/8

ICE AND DEATH/REINFORCER

アイス・アンド・デス/レインフォーサー

WARD RECORDS GQCS-91714 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ドイツ出身のバンドの二枚目のアルバムです。

 ロック色の強いイントロから湿ったメロディで進んでいくアップテンポの1から、エピックなムードとハードロック感も残るサウンドを展開していくアルバムは、NWOBHM風味の勇壮な正統派メタルナンバーの2、哀愁帯びたイントロから躍動的なリフで突き進むダイナミックなアップテンポの3、哀愁メロディが広がっていくエモーショナルなミッドテンポの4、湿り気帯びたリフがドライヴしていくアップテンポの劇的ナンバーの5、エピックなムードで進むダイナミックなミッドテンポの6、抒情性が強まるハードロック的なミッドテンポの7、テンション高まる展開の大きいアップテンポのスピードナンバーの8、繊細なメロディが紡がれるイントロから情感豊かに迫るミッドテンポの9が収録されています。

 伝統的なメタルサウンドを再現していくアルバムは、前作からの方向性を受け継いでエピック感と抒情性を兼ね備えたが曲を揃えていきます。パフォーマンスは安定しており安心して聴けますが、その分淡々と進む印象も感じられます。楽曲の普通さも相まって、盛り上がるような盛り上がらないような微妙なテンションで進んでいきます。バンドの成長は確かに感じられますが、スタイル的にはやっぱり普通だなぁって一枚でした(´Д`;)
同系統アルバム
RESURRECTION/BLACK & DAMNED
RISE OF THE RULER/MOB RULES
RITUAL SUPREMACY/SACRED STEEL

SOULBOUND/GLADENFOLD

ソウルバウンド/グラッデンフォールド

WARD RECORDS GQCS-91721 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 フィンランド出身のバンドの4枚目のアルバムです。

 ドラマティックなイントロからスリリングに突き進んでいくシンフォニックなスピードナンバーの1から、ハイトーンヴォーカルが歌い上げていくアルバムは、情感豊かなメロディが広がるエモーショナルでドラマティックなミッドテンポの2、明朗なメロディでテンション上げて突っ走る劇的スピードナンバーの3、グロウルが少し先導するアグレッシヴでドラマティックなアップテンポの4、女性ヴォーカルも加わって繊細なメロディで進むエモーショナルなミッドテンポの5、哀愁メロディで進んでいく6はエスニックなムードも孕むドラマティックで煽情的なミッドテンポのナンバー。エピックなイントロから起伏も大きく突き進んでいくダイナミックなアップ〜ミッドテンポの7、抒情メロディで進む8はキャッチーさとエピックさが混ざり合うドラマティックなミッドテンポのナンバー、ソリッドなリフで進みダイナミックに加速していく劇的ナンバーの9が収録されています。

 グロウルとハイトーンヴォーカルが競い合っていた前作までの作風は影を潜め、グロウルを隠し味程度に抑えたパワーメタル路線に舵を切ったアルバムは、ファンタジックでシンフォニックなサウンドを作り出していきます。バンドの独自性はかなり薄まってしまい、このスタイルの中で埋没しそうな感じですが、クオリティは高めで維持されており、独自性と品質のどちらが重要視されるかで評価が分かれそうです。もうメロデスとか言っちゃいかんでしょ、って一枚です。
同系統アルバム
THE SKIES ABOVE ETERNITY/FELLOWSHIP
RETURN OF THE HERALDS/KRILLOAN
AT THE HEART OF WINTERVALE/TWILIGHT FORCE

IV: THE SERPENT'S COIL/SUBLIME EYES

サーパント・コイル/サブライム・アイズ

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1423 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2007年に結成されたノルウェー出身のバンドの2025年に発表された4枚目のアルバムです。

 アグレッシヴなイントロから凶暴なグロウルが吼えるソリッドなリフとテクニカルなプレイで突き進む1から、展開の大きい楽曲を揃えていくアルバムは、ダークなメロディのイントロから厚いビートとリフで押し込む緩急の強いプログレッシヴでタイトな2、抒情メロディとタイトなリフが交錯するイントロからグルーヴィに迫る多彩な展開を見せるテクニカルでアグレッシヴな3、ミステリアスなムードで進む4はダイナミックかつエモーショナルに展開するミッドテンポのナンバー、メランコリックなメロディが広がるインストナンバーの5、センシティヴなイントロからアグレッシヴなリフを繰り出して威圧的に加速していく展開の激しい6、ダークなメロディを孕みつつタイトなリフで圧を高めていくアグレッシヴなミッドテンポの7、煽情的なメロディのイントロから一気に突っ走るアグレッシヴでダイナミックなスピードナンバーの8、メランコリックなイントロからアグレッシヴなリフとビートで突き進んでいく展開の大きいメロデス色の強まる9が収録されています。

 多彩な展開を見せる楽曲をテクニカルに描いていくアルバムは、メロディックデスメタルとしてもテクニカルメタルとしても、複雑すぎない聴きやすさを保っており、パフォーマンスの安定感も伴ってバランスの取れた印象を与えます。展開とシンクロするドラマ性の強い楽曲は、構築性の高さを表しておりバンドの確かな実力を窺わせます。バンドの地力と意欲を強く感じさせる一枚です。
同系統アルバム
NEW GODS, NEW MASTERS/REVOCATION
NEBULA/AS THE WORLD DIES
WAKING OUR ANCIENT MEMORIES/UNBORN PROPHECY

2/8

KRUSHERS OF THE WORLD/KREATOR

クラッシャーズ・オブ・ザ・ワールド/クリエイター

WARD RECORDS GQCS-91709 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ベテラン・ジャーマンスラッシャーの16枚目のアルバムです。

 湿ったメロディを纏うイントロから切れ味鋭いクランチーなリフを繰り出していく攻撃的パートとメロディックなパートを行き来するダイナミックな展開の突進ナンバーの1から、ソリッドなリフで押し込んでいく躍動感高まるエモーショナルでパワフルなアップテンポの2、ヘヴィリフが押し寄せる重厚さと神話性が混交していくスケール感の大きいエピックナンバーの3、女性グロウルヴォーカルも参加する4はオリジナル&リメイク版「サスペリア」に題材を取ったミステリアスでエモーショナルなミッドテンポのメロディックナンバー。馬力のあるリフを引っさげて突っ走る怒涛の突進ナンバーの5、クランチーなリフで切り裂いていくアグレッシヴな疾走ナンバーの6、メランコリックなメロディを孕むソリッドなヘヴィナンバーの7、重厚なイントロからの8は攻撃性を高めて突き進む突撃スラッシュナンバーで荘厳なコーラスでムードを高めます。テンション上げて突き進むスピードナンバーの9、荘厳なコーラスから重厚に進むエモーショナルなエピックナンバーの10が収録されています。

 前作よりもエピックとも言える重厚なムードが高まっているアルバムは、攻撃性とドラマ性が高いレベルで融合していくサウンドを展開しており、ベテランバンドの円熟味を感じさせるものになっています。メロディックデスメタルからの影響や、サウンド面での新機軸はあるものの、そこまで実験的ではない安定感のある楽曲を期待を裏切らずに揃えており、バンドが現在進行形であることを証明していきます。自分たちのスタイルを更に深化させていく一枚です。
同系統アルバム
BIRTH OF MALICE/DESTRUCTION
PARA BELLUM/TESTAMENT
PROFANE PRAYER/SUICIDAL ANGELS

MEGADETH/MEGADETH

メガデス/メガデス

WARD RECORDS GQCS-91697 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 米国産ベテランバンドの最終作とアナウンスされる17枚目のアルバムです。ギタリストにウィンターサンのテーム・マンティサーリ、ベーシストにブラック・レーベル・ソサイアティなどで活動していたジェイムズ・ロメンゾを迎えて制作されています。

 初期のメガデス感の強いイントロからクランチーなリフで突っ走る展開の大きいスピードナンバーの1、 パンキッシュなムードも高まる小気味よいアップテンポのロックナンバーの2、ポップ感もあるダークでエモーショナルなミッドテンポの3、シュレッディングなギターが乱舞するスピードナンバーの4、グルーヴ感強まるエモーショナルなミッドテンポの5、メランコリックなメロディを歌い上げていくエモーショナルなミッドテンポの6、不穏なイントロからソリッドなリフを刻んでいくミッドテンポのパートを経て一気に加速する展開の激しい7、物悲しいイントロからの8はヘヴィリフと浮遊感のあるヴォーカルが交錯するダークなナンバーでスリリングなインストパートを加えていきます。ルーズでエモーショナルなミッドテンポの9、センチメンタルなイントロからダークなムードの正統派メタル感の強まるフレーズを重ねていくエモーショナルな10で本編は幕を閉じます。ボーナストラックにはムステインも作曲に参加したメタリカのカバー、10のインストバージョンが収録されています。

 バンドの歴史を網羅しようとするアルバムは、やむを得ないことではありますがキャリアの長さの所以で、その時々のアルバムのムードを想起させる楽曲は広く薄く要素を詰め込んだサウンドになっており、全体としては総合的に物足りないものになっています。逆に言えばバンドの多様性を強く感じさせるもので、様々なスタイルの楽曲を提供してきたバンドの意欲やデイヴ・ムステインの探求心を思い出させます。最後の曲はさすがにしんみりとした空気が拭えないところですが、初期のスタイルを補完するメタリカ時代の曲でムステイン的には完結したのかなって感じです。アーティストの引退宣言はあまり信用が置けませんが'`,、(´∀`) '`,、とりあえずはキャリアの終焉を飾るメガデスをある程度まで体現した一枚でした。
同系統アルバム
THE HORROR AND THE METAL/F.K.Ü.
TOE TAGGED AND BODY BAGGED/TRIP TO THE MORGUE
THE DEVIL'S ASYLUM/VICIOUS RUMORS

1/18

DREAMLIKE TALES/DIVNI SAN

ドリームライク・テイルズ/ディヴニ・サン

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1412 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2021年にベルギーで結成されたバンドのファーストアルバムです。

 タフなリフを刻んでいくドライヴ感のあるタイトで起伏のあるミッド〜アップテンポの1から、ダークなメロディとワイルドなヴォーカルが歌い上げていくシリアスなヘヴィメタルを作り出していくアルバムは、メランコリックでダークなメロディを歌い上げていくエモーショナルでミステリアスなミッドテンポの2、重厚なイントロからの3はタイトなリフと情念高まるヴォーカルが交錯するドラマティックなミッドテンポのナンバー。ソリッドなリフを刻んでいくメランコリックでタイトなミッドテンポの4、グルーヴィなリフで進むロック感の強まるミッドテンポの5、荘厳なコーラスのイントロから重厚なリフで進むエピック感高まるミッドテンポの6、タイトなリフと湿ったメロディが一体となって突き進むアグレッシヴなミッド〜アップテンポの7がボーナストラックとなっています。

 ちょっと苦しそうな歌声のヴォーカルが特徴的なサウンドを作り出していくアルバムは、正統派だったりプログレッシヴだったりハードロックだったりする多彩な曲を取り揃えており、全7曲ながらもバラエティのある仕上がりになっています。方向性としては、どんな曲でもヴォーカルの声質でカラーが統一されてしまうあたり、アクセプトに近いスタイルになっています。バンドの方向性はまだハッキリしませんが、ヴォーカルが良くも悪くも個性的なだけに今後も何だか二転三転しそうな一枚でした。
同系統アルバム
RITUAL SUPREMACY/SACRED STEEL
ASH OF ETERNAL FLAME/INNERWISH
ELIMINATED/SABER TIGER