新着アルバム

7/20

FIRST SPELL/LEATHERWITCH

ファースト・スペル〜メタル美魔女の呪い〜/レザーウィッチ

RUBICON MUSIC RBNCD-1470 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2025年に解散したポーランド出身のクリスタル・ヴァイパーのヴォーカリスト、マルタ・ガブリエルが新たに立ち上げたプロジェクトのファーストアルバムです。

 物悲しいムードでメインモチーフを紡いでいくイントロからアグレッシヴに突き進むアップテンポのパワーメタリックな1から、パワフルな女性ヴォーカルが歌い上げていく正統派ヘヴィメタルを作り出していくアルバムは、オーセンティックな感触のリフで駆け抜けるテンション上がるアップテンポの2、ドライヴ感の強まるリフで走り抜けるキャッチーなアップテンポの3、馬が駆けていくSEから湿ったメロディとギャロップリフで進んでいくメイデン風のミッドテンポの4、80年代風のドライヴするアップテンポのハードロックナンバーの5、雷鳴のSEからダークに進んでいくグルーヴィなナンバーの6、ザクザクしたリフで突き進むハイテンションのアップテンポのスピードナンバーの7、フックの強いメロディで進むキャッチーなアップテンポの8、ボーナストラックには、ハロウィンマノウォーのカバーに収録曲のデモバージョンが2曲の全4曲が収録されています。

 クリスタル・ヴァイパー時代と変わることないピュアなヘヴィメタルを追求していくアルバムは、聴き手の予想と期待を裏切らないサウンドが展開されています。すべてのパートをほぼ一人で担当するため、パフォーマンス的にはどうかなって感じですが、一定のクオリティは保たれており、ヘヴィメタルへの熱意がダイレクトに伝わるものとなっています。衰えることのないメタル愛が充満する魂込めた一枚です。
同系統アルバム
THE SILVER KEY/CRYSTAL VIPER
STEELBOUND/BATTLE BEAST
ICE AND DEATH/REINFORCER

THE CLOUD OF UNKNOWING/SEPULTURA

ザ・クラウド・オブ・アンノウイング/セパルトゥラ

WARD RECORDS GQCS-91769 [EP] >>>>>BUY...?

 2026年末にキャリアに終止符を打つ予定のブラジル出身のバンドの最後のスタジオ作品となるEPです。

 凶暴なグロウルとギターリフが一気呵成に襲いかかるパートからシンフォニックなストリングスパートを経て更に突撃していく緩急のコントラストも激しいダイナミズム高まる怒涛の1から、センチメンタルなムードを高めていくメタリカ感のあるパワーバラード風ナンバーの2、タイトなリフとミステリアスなギターとピアノが交錯するスリリングなミッドテンポの3、テクニカルでタイトなリフを刻んでいく4は空間と圧力が混在する展開の激しいプログレッシヴとも言えるナンバーになっています。

 終わりを迎えるバンドとは思えないほどの創造性と多様性のある仕上がりとなったアルバムは、様々な可能性を内包していくサウンドを展開していきます。最後にしてこんな実験的な一枚を残していくバンドの行く末が惜しまれる作品でした。
同系統アルバム
THROUGH PAIN/PROPHETS TOMB
NEBULA/AS THE WORLD DIES
SPECTRUMS/DUSK

GRAND SERPENT RISING/DIMMU BORGIR

グランド・サーペント・ライジング/ディム・ボルギル

WARD RECORDS GQCS-91757 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ノルウェー出身のバンドの11枚目のアルバムです。

 神秘的で不穏なムードが高まるイントロを経て暗いメロディが壮麗に展開されていく1から、荘厳かつブルータルに突進していくイーヴルな攻撃的なナンバーの2、メランコリックなイントロから重厚に迫るパートから一転ブルータルな突撃パートへと移行するコントラストの強いシンフォニックな3、ミステリアスなイントロから威嚇的なヴォーカルとヘヴィリフが交錯する荘厳かつ攻撃的なミッドテンポの4、緊張感高まるイントロから重厚なリフが押し寄せる圧の強い壮大なミッドテンポの5、メランコリックなメロディを紡ぐイントロからの6はダークな空気が充満するミステリアスでアグレッシヴなミッドテンポの劇的ナンバー、抒情性を孕むリフで進むエモーショナルで壮大なミッドテンポの7、緊迫感高まるシンフォニックなイントロからダークかつ威圧的に迫るヘヴィナンバーの8、ブルータルに突進する凶暴パートと荘厳なメロディアスパートが交錯する9、エピックなムードが高まるイントロから壮大な展開で進むスケール感の大きい10、不穏なメロディが広がる11はダークなリフで進むヘヴィナンバー。神秘的なイントロから壮大に展開していく重厚な12、メランコリックなメロディで進むエモーショナルなインストナンバーの13が収録されています。

 メジャー級のシンフォニックブラックメタルを突き詰めていくアルバムは、今作でも暗黒世界を作り出しており、多彩な楽曲を揃えて壮大な世界観を提示していきます。完成形が近そうなバンドのため、新鮮味などには欠けますが、安定感と確実なパフォーマンスでバンドのヴィジョンを描き出す一枚でした。
同系統アルバム
AUGUSTUS OMNIPOTENS/DEOS
THE SHIT OV GOD/BEHEMOTH
OPERA/FLESHGOD APOCALYPSE

7/6

THE GHOST OF A FUTURE DEAD/AT THE GATES

ザ・ゴースト・オブ・ア・フューチャー・デッド/アット・ザ・ゲイツ

TROOPER ENTERTAINMENT QATE-10152 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの8枚目のアルバムです。創設メンバーであるギタリストのアンダース・ビョーラーが復帰して制作されています。

 メランコリックなイントロから激しくも哀愁帯びたフレーズを重ねていく突進ナンバーの1から、煽情性の強いグロウルと抒情メロディが炸裂していくメロディックデスメタルを作り出していくアルバムは、ミステリアスな小品を経てヘヴィリフを押し込んでいくダークでダイナミックなミッドテンポの3へ。唸りを上げるギターリフで突っ走るアグレッシヴな突進ナンバーの4、ミステリアスなリフが浮遊感を生み出していくタイトなアップテンポの5、ソリッドなリフで圧を高めていく緊迫感高まるファストチューンの6、抒情リフとメロディが交錯していく突撃ナンバーの7、タイトなリフがグルーヴィに迫るミッドテンポの8、抒情リフとアグレッシヴなリフが交錯するダイナミックなスピードナンバーの9、ダークなリフで緊張感が高まるタイトなミッドテンポの10、メランコリックなメロディを紡ぐインストナンバーの11、抒情メロディを孕むリフで進むタイトでエモーショナルなアップテンポの12が収録されています。

 2025年に逝去したヴォーカリストの残した最後のアルバムとなった本作は、オリジネイターとしての矜持を堅持するメロディックデスメタルを展開しており、典型的ではない独自のサウンドを作り出しています。初期メンバーの復帰によってスタイルが戻るかと思われましたが、バンドの選択は更なる進歩でその歩みを止めない姿勢を見せつけていきます。聴き手にとっても、バンドにとっても特別な意味を持つ重要な一枚でした。
同系統アルバム
SONGS OF LAST RESORT/THE HAUNTED
COLD FLARE ETERNAL/BEFORE THE DAWN
SERVITUDE/THE BLACK DAHLIA MURDER

X/NARNIA

テン/ナーニア

BICKEE MUSIC BKMY-1150 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの10枚目のアルバムです。

 タイトなリフと豊かなメロディを引っさげて進むテクニカルな要素もあるアップテンポの1から、ドラマティックでエモーショナルな楽曲を揃えていくアルバムは、繊細なメロディが広がっていくエモーショナルでキャッチーな80年代風ハードロックナンバーの2、ナレーションのSEから正統派メタル感の強まるメロディアスなミッドテンポの3、ヘヴィリフとエモーショナルなヴォーカルが交錯する情感強まるミッドテンポの4、スリリングなイントロから抒情メロディを連ねていくミッドテンポの5、タイトなリフでアグレッシヴに進むアップテンポのスピードナンバーの6、80年代風のムードのあるメランコリックなハードロックナンバーの7、ドライヴするリフで駆け抜けるキャッチーなアップテンポの8、8thアルバムからの曲のヴォーカルレスバージョンとなる物悲しいメロディを孕むインストナンバーの9、メランコリックなイントロからの10は繊細なメロディを繋げていくバラードパートから、シリアスなヘヴィパートへと移行するコントラストの強い曲になっています。

 少しプログレッシヴな要素が強まっているアルバムは、バンドの武器であるメロディはそのままに、情感豊かで鮮やかなサウンドを展開していきます。安定感のあるパフォーマンスによる楽曲は、北欧的な空気感を満たしながら、多様性を強めつつ新たなステージへの一歩を踏み出そうとしています。初期から現在までのバンドを振り返りつつも未来を見据えていく一枚です。
同系統アルバム
BEHIND THE ECLIPSE/COURSE OF FATE
ENDLESS/DGM
UNIVERSE CALLS/PARALYDIUM

SONS OF THE ABANDONED/BLOODHUNTER

サンズ・オブ・ジ・アバンダンド/ブラッドハンター

WARD RECORDS GQCS-91758 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 女性ヴォーカルを擁するスペイン出身のバンドの4枚目のアルバムです。

 抒情性を帯びたメロディを孕んだリフと凶暴なグロウルが一体となって突き進んでいく緩急の激しいダイナミックな突撃ナンバーの1から、強いアグレッションとメロディを叩きつけていくアルバムは、タイトなリフが抒情メロディを呼び起こす攻撃的に進むソリッドなアップテンポの2、威圧感の強いリフが押し寄せる威嚇的なヘヴィナンバーの3、抒情ソロパートを組み込んで凶悪に突き進んでいく突撃ナンバーの4、ソリッドなリフで押し込んでくる緊迫感の強いパートと抒情パートのコントラストも大きいヘヴィナンバーの5、タイトなリフと躍動するビートが一体となって迫る密度の高いミッドテンポの6、グルーヴィなリフとエモーショナルなヴォーカルが交錯するダークでタイトなミッドテンポの7、タイトなリフが襲い掛かるブルータルでエモーショナルな緩急の強いミッドテンポの8ではバーニング・ウィッチーズのヴォーカルが参加してアクセントを加えています。メランコリックなインストナンバーの9を経て、凶暴なリフとビートが迫りつつ抒情メロディが炸裂するコントラストの強い展開の激しい10、ボーナストラックにはテンションの高いアナイアレイターのカバーが収録されています。

 アーチ・エネミーの影響下にあるサウンドが展開されていくアルバムは、スペインのバンドながら北欧的な抒情性を感じさせたりしつつ、全体的には攻撃性の高い仕上がりを見せていきます。割とスラッシュメタルからの影響も感じさせるサウンドは、オリジナリティはそれほど高くはありませんが、クオリティの高さで聴き手を惹きつけていきます。今後、頭角を現してきそうな勢いのある一枚です。
同系統アルバム
BLOOD DYNASTY/ARCH ENEMY
SLAVE MACHINE/NERVOSA
INQUISITION/BURNING WITCHES

GATE OF HELL/UNLUCKY MORPHEUS

ゲート・オブ・ヘル/アンラッキー・モルフェウス

FABTONE Inc. ANKM-0053 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 国産メロディックメタルバンドの7枚目のアルバムです。

 重厚で壮大なイントロダクションから、ネオクラシカルなフレーズを散りばめながらアグレッシヴに突き進んでいく疾走ナンバーの2から、女性クリーンヴォーカルとグロウルが煽情的なメロディで絡み合う濃密なサウンドを展開していくと、アグレッシヴなリフで突っ走るグロウルが主導する劇的スピードナンバーの3、ヴァイオリンの響きからストロングスタイルのリフで突き進むタイトでブルータルなアップテンポの4、ダークなムードが広がるタイトでエモーショナルなミッドテンポの5、ミステリアスでシリアスな展開を見せるシアトリカルなミッドテンポの6、センチメンタルなメロディを紡いでいく情念強まるエモーショナルなミッドテンポの7、攻撃的なリフとビートが迫るモダンさと和の空気が重なり合うアグレッシヴなヘヴィナンバーの8、鮮やかなメロディが高揚感を高めていく劇的スピードナンバーの9、最後の10、11は過去曲の再録音バージョンが収録されています。

 前作と対を為すアルバムは、サイドプロジェクトのアンホーリーオルフェウスとの中間くらいのダークでヘヴィな要素を強めた激しめの作風となっており、これまでの作品よりはキャッチーさが足りないと感じる向きもありそうです。その分ヘヴィメタル感は最も強まっており、攻撃的でパンチのあるサウンドが詰め込まれています。サイドプロジェクトを経て、バンドの新たな面を見せる意欲的な一枚でした。
同系統アルバム
ARTIFEX/ANCIENT BARDS
BEYOND THE STARS/VALHALORE
吟澪御前/陰陽座

DAMNATIO AETERNA/DEATHLESS LEGACY

ダムナティオ・エテルナ/デスレス・レガシー

WARD RECORDS GQCS-91656 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 女性ヴォーカルを擁するイタリア産ホラーメタルバンドの6枚目のアルバムです。

 オカルティックで荘厳なコーラスに導かれるアルバムは、ミステリアスなメロディを妖しげな女性ヴォーカルが歌い上げていく壮大なドラマティックナンバーの1から、独特な世界観を提示していくと、ダークなリフとリリックなメロディで迫るエモーショナルなミッドテンポの劇的ナンバーの2、ブルージーなムードも残るルーズでミステリアスなミッドテンポの3、オカルティックなムードとエモーショナルなムードが交錯するダークで重厚なミッドテンポの4、ミステリアスなイントロから壮大なサウンドが展開されていくシンフォニックな劇的ナンバーの5、パワーメタリックに突き進むダイナミックなアップテンポの6、70年代プログレ風味のイントロから荘厳なコーラスを引っさげて進むミステリアスでドラマティックなミッドテンポの7、センチメンタルなメロディを歌い上げていくエモーショナルなバラード調ナンバーの8、湿ったメロディが響く中、タイトなビートを刻んでいくダイナミックでドラマティックなアップテンポの9、抒情メロディで進むメランコリックなハードロックナンバーの10、不穏な空気が漂うイントロから重厚な展開を見せるダイナミズム高まるハードなミッドテンポの11が収録されています。

 オカルティックな空気感が漂うサウンドは前作を継承していくもので、オーセンティックなヘヴィメタル色の強い楽曲を揃えています。雰囲気を醸造するコーラスワークやキーボードなどの装飾が冷気漂うサウンドを鮮やかに彩っており、独自の世界観を補強していきます。70年代イタリアンホラーの空気を思い出したりする壮麗なムードに満ちた一枚でした。
同系統アルバム
TRAGÉDIE D'AMOUR/CARMERIA
THE LAND OF SPIRITS/LIV MOON
XI/ELEGY OF MADNESS