新着アルバム
6/23
TRAGÉDIE D'AMOUR/CARMERIA |
トラジェディ・ダモール/カルメリア |
WARD RECORDS GQCS-91611 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 緊張感高まるシンフォニックなイントロから、クリーンヴォーカルとグロウルが交錯するドラマティックなパワーメタルナンバーの1で、情念高まる世界観を作り出していくアルバムは、抒情メロディが広がる煽情性の強いミッドテンポの2、リリカルなメロディで進むポップ感高まるキャッチーな3、80年代風のムードが高まるミッドテンポのロマンティックなナンバーの4、メランコリックなメロディが紡がれる繊細なバラード風ナンバーの5、華麗なイントロからソリッドなリフを連ねていくシンフォニックなミッドテンポの劇的ナンバーの6、キャッチーなコーラスで盛り上がるミッドテンポのメロディックハードな7、女性ヴォーカルが加わったアコースティックパートから盛り上げていく情感豊かなミッドテンポの8、湿ったメロディが炸裂するセンチメンタルなミッドテンポの9、繊細な冒頭部から情感を高めつつ壮大なコーラスへと至る劇的ナンバーの10、ボーナストラックの11にはバラード風のエモーショナルなナンバーが収録されています。 キャメロットにかなりの影響を受けたような歌唱やメロディが展開されるアルバムは、グロウルを導入する一方で、80年代サウンドにも色気を見せるハイブリッドなものとなっており、全体としてはシンフォニックでキャッチーなサウンドではあるものの、要所要所で気を惹く展開を見せていきます。正直グロウルって必要かな?、と思うところはありますが、バラエティのある楽曲はバンドの能力の高さをうかがわせます。今後の方向性は不透明ですが、新世代の息吹を感じさせる一枚でした。 |
同系統アルバム ARTIFEX/ANCIENT BARDS XI/ELEGY OF MADNESS THE GREAT DIVIDE/BEYOND GOD |
6/15
SONGS OF LAST RESORT/THE HAUNTED |
ソングス・オブ・ラスト・リゾート/ザ・ホーンテッド |
SONY MUSIC SICP-6701 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 不安感の高まるイントロからスレイヤーを彷彿とさせるクランチーなリフが荒れ狂う攻撃的なデスラッシュナンバーの1で始まるアルバムは、タイトなリフが押し寄せるアグレッシヴなパートと抒情性の強いメロディが交錯するアップテンポの2、ブルータルに突き進む怒涛の突進パートから大きく展開する3、80年代バンドのカバーみたいなムードが漂うフックのあるメロディアスなミッドテンポの4、抒情メロディを引っさげて突っ走る突撃ナンバーの5、圧の強いリフで押し込む攻撃的な突進ナンバーの6、展開の大きいタイトでブルータルな突撃ナンバーの7、ヘヴィリフが押し寄せる威圧感高まるミステリアスなミッドテンポの8、グルーヴィなリフとダークなメロディが交錯するヘヴィなインストナンバーの9、抒情リフで突き進むアグレッシヴでタイトなファストチューンの10、グルーヴィーでダークなヘヴィナンバーの11、ボーナストラックの12は凶暴に突っ走る突撃ナンバー、そしてミステリアスでヘヴィなミッドテンポの13が収録されています。 かなり純粋なデスラッシュ路線に戻してきたアルバムは、攻撃力の高い楽曲を揃えてベテランらしいクオリティに仕上げています。毛色の違う曲もあったりしますが、全体的にはテンションの高まるサウンドを作り出しており、パワフルさを維持しています。ベテランらしさを感じる多彩な手法と衝動性が交錯していく安定感のある一枚です。 |
同系統アルバム FROM HELL I RISE/KERRY KING BIRTH OF MALICE/DESTRUCTION WRATH AND RUIN/WARBRINGER |
6/2
ARTIFEX/ANCIENT BARDS |
アーティフェックス/エインシェント・バーズ |
MARQUEE MICP-90128 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() ナレーションを絡めた壮大でシンフォニックなイントロダクションから、ドラマティックに疾走していくパワフルな2で、伸びやかな女性ヴォーカルが歌い上げていくスケール感の大きいサウンドを作り出していくアルバムは、抒情性孕むメロディで進むエモーショナルで厚いコーラスが印象に残るシンフォニックなミッドテンポの3、スリリングなコーラスのイントロからグロウルを絡めてパワフルに突き進んでいくアップテンポの4、女性ヴォーカルの歌唱を堪能できるエモーショナルなバラード風ナンバーの5、静かな導入部から壮大に展開していくダイナミックな6、クラシカルなフィーリングが高まる劇的ナンバーの7、緊張感高まるイントロからシンフォニックに突き進んでいく劇的スピードナンバーの8、タイトなリフで進む躍動感の強いミッドテンポの9、壮大なムードが広がるイントロから抒情的なパートを経てドラマティックに展開するエピックな10、グロウルの比率を上げた11は女性ヴォーカルとの掛け合いも印象的な壮大なナンバーに仕上げられています。リリカルなイントロから優しいメロディが広がっていくエモーショナルなナンバーの12、ナレーションを加えた壮大なアウトロの13、ボーナストラックには4の別バージョン、さらにディスク2は本編収録曲のインストバージョンが収められています。 ラプソディー・オブ・ファイアの影響下にあるシンフォニックメタルを作り出していくアルバムは、女性ヴォーカルの強みを活かした繊細さとグロウルを要所に配するパワーメタリックなサウンドを展開してきます。曲の構成は更に緻密さを増して、強いドラマ性を構築しており、本家に迫る世界観を提示します。ファンタジックな一大絵巻を創造していく一枚でした。 |
同系統アルバム ASPIRAL/EPICA CHALLENGE THE WIND/RHAPSODY OF FIRE THE WONDERS STILL AWAITING/XANDRIA |
ÁNV/ELUVEITIE |
アヌ/エルヴェイティ |
WARD RECORDS GQCS-91608 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 不穏な空気を孕んだイントロダクションから、ダイナミックなリフとビートで突き進んでいく攻撃的なファストチューンの2から、グロウルと女性ヴォーカルにフォーキーなメロディが絡み合うサウンドを展開していくアルバムは、抒情メロディが炸裂するタイトでエモーショナルなミッドテンポの3、民族音楽的なムードが高まる情念強い4から、アグレッシヴに突き進むダイナミックな突進ナンバーの5、女性ヴォーカルが主導する抒情メロディが紡がれていくエモーショナルでソリッドなミッドテンポの6、アコースティックに進むイントロから盛り上がっていく小曲の7を経て、タイトなリフで突っ走るハイテンションで展開の大きいスピードナンバーの8、フォーキーなメロディが乱舞するインストナンバーの9、女性ヴォーカルが抒情的に歌い上げる情感強まるミッドテンポの10、哀愁メロディとソリッドなリフが交錯する展開の大きいタイトなミッドテンポの11、ミステリアスなムードで進むイントロからパワフルなリフで押し込んでいくヘヴィでダイナミックな12が収録されています。 シリアスなムードのフォークメタルを追求していくアルバムは、抒情性とエクストリームな攻撃性が融合していく楽曲を揃えており、完成度がさらに高まっています。女性ヴォーカルの比重が高まっており、繊細さと情動性のコントラストも強く、聴き手に情感を強く訴えかけていきます。独自性のある世界観を強力に提示していく高品質の一枚です。 |
同系統アルバム WINTER STORM/ENSIFERUM BEYOND THE STARS/VALHALORE RANKARUMPU/KORPIKLAANI |