「大いなる銃撃」電子書籍版の解説

大いなる銃撃  本編「大いなる銃撃」(The Big Shoot) は、2010年に書いた女性探偵フィリス・マーリーものの実際の第1編です。つまり、『ミステリーズ!』2013年2月号掲載の「偶然の殺人者」で初登場したときよりも前に、彼女は存在したわけです。

 ある有名な探偵小説のパロディーを書くつもりで、フィリス・マーリーを創りあげました。たぶん、ジョー・ヴェニス復活第1編「永遠の恋人」(『ミステリーズ!』2010年12月掲載、『残酷なチョコレート』収録)よりも先に書いたと思うのですが、そのときから買い手がつきませんでした。それに、ヴェニスものの「ツインクル、ツインクル」(『残酷なチョコレート』初出)には、フィリスが登場する初期ヴァージョンもあったのです。

 初稿では、作者の正体を隠すために、“レイチェル・キャンデル”(燭屋 麗[しょくや・れい]訳)という女性的なペンネームも考えていました。このたび、電子書籍でしか発表の場がないと判断して、ここに発表できたので誠に喜ばしいことです。この幻の「第1編」が一人称で書かれていることに注意していただければ幸いです。もともとマーリーものは一人称で書いていたのですが、ヴェニスものと混同しないように、「偶然の殺人者」では何度も書き直す課程で三人称叙述に変更したのです。(著者)

(2014年8月)
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 これも価格は305円で、導入部は無料で読めるはずです。



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