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「 微 流 詩 」





消えた


また消えた


何もかもが


次から次へと


粉々に砕けて


あとからあとから


昨日の桜みたいに


流れ星みたいに


卒業式みたいに


愛情みたいに


生命みたいに


消えて


ホントに


消えて


しばらくたって


再び気がついてみると


目を閉じた心の奥の辺りから


思い出みたいな新しさが


何の必然も訳もなく


僕という現場に


時空の掌に


微かに


生まれていた


呆れるほど微かに


微かに生まれたそれは


そしてまた


どこかへ流れ始めている


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